反面教師

この時期、私の会社は異動発表があるので皆平静を装いながらも「あの人は〇〇に異動するのかも。私は××かな~」と、どこかそわそわしています。


隣の部下を見てみると浮かない表情。彼はどうやら東京の事業所に内辞が出たようです。

以前そこの事業所に出張で何回か出入りした事があるので、少し裏事情をお話していると


「まぁ~、いのぴかさんの言うように考え方によってはいいけれども、俺も年だし。もう10年若かったらな~」


との事でした。

その一言を聞いた時に


「あぁ、この人は年齢を言い訳にして今まで来たんだな」と思ってしまいました。


確かに私よりも1周り年上ではありますが、未だ独身。まだまだ自由に動いてもいいはずなのに…。


彼は私よりも一回り年上なので人生の先輩ではありますが、失礼ながらも

「こういう風にはなりたくないな」と思ってしまいました。スミマセン><。



住む場所や自分を取り巻く環境が突然変わり、それに従順に対応していくのは大変な事だと、私自身何度か転勤を経験しているので重々承知です。


でも取り巻く環境が一新するからこそ、自分の本質を考えたり「なりたい自分を演じる」いい機会でもあると思うんです。


今まで周りが作っていて、どこかそれに乗せられていた自分のイメージを自分主体で作れるいいチャンスだと考えています。


どこで新しい自分と出会えるかなんてわからないのに、「年齢」という周りから見た一つのスケールに縛られてしまっている部下。


もったいない。


すごく優しく、常に周りを気遣ってくれる存在だっただけに彼の居なくなった穴は非常に大きいのですが、彼の生き方や考え方、仕事に向き合う姿勢も含めて半面教師にして来月からの新年度を迎えたいと思います。

うちの金魚に美味しいエサを食べさせたいと思います。