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インキュベーション施設・プログラム開始の背景

XTech Ventures 鈴木です。

本日(22年2月1日)、XTech Venturesとしてインキュベーション施設「xBridge-Yaesu」を22年4月にオープン、同時開始のインキュベーションプログラム「X - Gate」参加者募集のプレスリリースを出しました。

シェア・コメント等頂きました皆さま、本当にありがとうございます!

リリースを見て「なぜ、今?」「なぜ、XTech Venturesがインキュベーションプログラム?」と思われた方、プログラム参加にご興味が持ってくださっている方向けに、このnoteでは、本取り組みの背景を少し詳細にお伝えできればと思って綴っています。

なぜ、今、リアルの場所を作るのか?

2021年夏、XTech Venturesに入社した私自身、入社直後に会社としてシェアオフィスを持つ可能性を聞いた時、正直思ったことでもありました。
 
コロナという環境のもとリモートワークが加速し、起業や初期ステージではオフィスを持たず、自宅やリモートでチームを組成し進めている方も多く、また、起業や資金調達にまつわる情報について、インターネット上の記事や起業家・スタートアップの方が個人のSNSで発信されるようになり、情報収集がしやすい環境となっている昨今。「リアルな場所・オフラインでのコミュニケーション、必要?」と。
  
そんな素朴な疑問を最初は持っていましたが、ベンチャーキャピタルで半年間働き、多くの起業家・スタートアップで働く方々との会話、オフィスでのコミュニケーションや各種イベントに参加をしていくなかで、

「チームにおいてはリアルで集まった方が特に初期の事業仮説検証・β版プロダクト開発のスピードは早い」ということ、そして想像以上に「オフラインの会話でしか得られない、リアルの場だからこそ得られることもある」ということを身を持って感じています。

例えば、何気ない雑談・立ち話から今の自分にフィットした情報を、自分が思いも寄らない観点で得られたり、その日の気になったニュースに対して、各々どう思ったかをシェア・ディスカッションしてみたり、ある日とあるイベントに参加して横の席だった人が、お話を聞くと著名な方で、そのまま気になっていたことを根掘り葉掘り伺うことができたり。。

上記は一例ではありますが、偶発的かつ自分の想像域を超えた人やナレッジと、広く出会うことができ、自分が知りたい情報を個別性を持って深く聞ける、という情報の広さ・鮮度・深さの観点で、「リモートでもオフラインでもできる時代、それでもリアルで過ごすからこそ生まれる出会い・会話の価値はある」と、思っています。

2022年4月にオープンするインキュベーション施設「xBridge-Yaesu」は、XTech Ventures一同(代表2名も含む)も同フロアに所属し、ベンチャーキャピタルとのシェアオフィス型のスペースです。目と鼻の先にいるからこそ、立ち話や「ちょっと悩んでいるんだけど..」というタイミングでお声がけいただけるような、リアルだからこその会話ができる空間をご提供していければと思います。

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※新型コロナウイルス感染症に対して、オフィス内での対策を徹底実施いたします。また状況を鑑みて、入居開始時期が変更する可能性もございます。

また、「xBridge-Yaesu」では事業に集中できるようなコワーキングスペース提供はもちろんですが、東京駅から徒歩1分という圧倒的利便性を活かし、様々なステークホルダーの皆様(大手事業会社、金融会社、VC、スタートアップ関係者の皆様)と起業家の皆様を繋ぐ架け橋となれるようなオフラインイベント・勉強会や交流会なども行っていきたいと考えています。

なぜ、投資前の起業家がメイン対象なのか?

「xBridge-Yaesu」が、XTech Venturesからの投資前の起業家・起業準備中の方をメインの入居者としている理由は大きく2つです。

1点目は、VCからの資金調達前でネットワークがまだ十分にない方向けの
オフラインイベントやコミュニティは、もっとあっても良いのではないか、ということ。

2点目は、ベンチャーキャピタルのメンバーが常時いるようなシェアオフィス空間は、起業準備中〜VCからの資金調達前の方にとって、良い環境・機会としてご提供できるのではないか、という仮説です。

基本的には、自分自身・チームとして仮説・アイデアを持っている領域での仮説検証や初期プロダクト開発等に集中時期かと思うので、まずは一気に進められるようなオフィス(ワークスペース)のご提供に加え、

事業・投資の双方で実績があり経験豊富な、代表GPの手嶋や西條が歩いているところを少し捕まえて「この領域この角度どう思います?」「〇〇のような事例って・・・」を、聞くことができる環境であること。

以前、Fastgorw記事のなかで「起業アイデアは借りたっていい」という
西條のメッセージにあるように、起業はしたいけど、具体アイデアが浮かばない、途中やや煮詰まってきた時、等、外部視点をエッセンスでも取り入れることで何か新しく進むこともあるのではないかと思っています

また、「〇〇な人を探したいが、何か繋がりないか」「融資って・・」等々、日々のちょっと何かを相談したい時にライトに話せるキャピタリストがいること。

自分が、もし、起業準備をするならば、その構想開始〜準備期間に、VCとのシェアオフィス型スペースがあったら入る選択肢取りたい、と思ったというシンプルな気持ちもあるですが、

今後、実際運営を進めていく中で、私たちが、起業準備中・自分達から出資前の起業家の皆様にできる価値提供は何か(エゴになっていない?も含めて)、入居していただける方からのご意見も聞きながら、より良い環境を作っていきたいと考えています。

なぜ、「X-Gate」プログラム参加必須なのか?


第1期生として入居いただく起業家の皆様は、オフィスを半年間無料でご利用いただける、XTech Venturesが主催する半年間のインキュベーションプログラム『X-Gate』へのご参加を前提としています。

「資金調達前に、VCとどう付き合うか・利活用するか」をテーマに、主に起業準備中・プレシード段階でVCからの資金調達前のステージの起業家を対象に、半年間で資金調達を実現を目指すプログラムです。

『X-Gate』プログラム概要
採択社数:最大8社(チーム)
社数及び人数:1社(チーム)あたり4名まで
期間 :2022年4月〜9月末
予定スケジュール
・4月頭:入居開始、キックオフ
・6月末:中間共有会
・〜9月:出資プレゼン(希望者)
・9月末:卒業セレモニー
※月次で外部ゲストを呼んだ勉強会等開催予定

起業準備中の方・最初のVCからの資金調達を目指す起業家の方のなかでも、
「xBridge-Yaesu」の初期メンバーとしてご入居いただく方は、強い意思と覚悟がある方に是非お越しいただきたいと思いプログラムの参加前提をお願いしたいと考えています。

また、リアル空間で他チーム・起業家と過ごす1つの良さに、周囲の勢い・小さな日々のモメンタムを感じれることもあると思っており、同時期から同じ目標に向かって走っていくメンバー、同期でありライバルである存在は、きっとプラス効果が生まれるのではないかという期待も込めています。

なぜ、半年間のプログラム?

こちら悩んだのですが、まずは「最長」半年間としています。

最長という表現は、3ヶ月目終了タイミングで、中間プレゼン等をタイムラインとしては用意していますが主目的は「資金調達を半年間以内で実現する」ということです。もし、3ヶ月目で資金調達に動いて出資の話がまとまり、4ヶ月目でシェアオフィスを退去ご希望、という方もいらっしゃる可能性はあり、そのケースも勿論ウェルカムとしたいと考えています。

ただ、起業決意直後でこれから準備をする方にとっては、半年間はあった方がベターではないか(2-3ヶ月だと資金調達完了までにしては短すぎるのではないか)という考えから、最長半年間の設定とさせていただきました。

なぜ、プログラム参加時に出資がついていないのか?

こちらも非常に悩み、半年間という時間を費やしていただくことも踏まえると参加時に数百万円出資を条件としてご提示することも検討したのですが、

「検討結果、本気でやりたいと辿り着いた事業が、VCからの出資が最適か」
という点で、かえって起業準備中で領域が固まり切っていない方からすると、縛りを与えてしまう可能性もあり、それは避けたい、という点と

最初に入ったVCはその後、長い期間を共にする株主になるので、人となりや支援体制・スタンスを見てから、本当にこのVCから投資を受けたいのか、お互い選び・選ばれの関係として見ていただけた方が良いのではなかろうかと思い、今回、希望者の方にプレゼン枠を確約、という形を取らせていただきました。

さいごに

本件、XTech Venturesとして初の試みです。

試行錯誤しながら進めていく部分が今後もあると思いますが、
起業準備中の方含む、起業家の方々、スタートアップで働く方に
ベンチャーキャピタルができること、XTech Venturesとしてできることは何か、を日々問いながら、運営していきたいと思っています。

会社設立前後(起業準備中でも大丈夫です)、設立後の年数は問いません。「自分達のアイデアで、社会や未来をより良くしたい」という情熱・志・覚悟がある起業家の皆様と同じ空間でご一緒できると嬉しいです。

ご応募をお待ちしております!

申し込みフォームはこちら
特設LPサイト:https://x-gate.xtech-ventures.co.jp/
※お問い合わせ/ご不明点がある方はこちら

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