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SPYDからVYMへスイッチングした理由



投資家グリーンです。


ここではタイトル通り、米国株ETFたるSPYDからVYMへ全てスイッチング
した理由について、自身のアウトプットの意味も込めて書いていきます。


それでは!



【結論・なぜSPYDからVYMへスイッチングしたのか】


きっかけは以下のツイート、ちらほらと反響を頂きました。
ありがとうございます。


ご連絡を頂いた方には簡単にスイッチング理由をお伝え致しましたが、
より自身の意識を固めるアウトプットの意味も込めまして、ここでは
可能は範囲で自身の上記に至るまでの考えをまとめてみます。


まずはスイッチングした結論から述べますが、

『アフターコロナと自身の長期投資ストーリーとを照らし合わせた時、
資産の最大化に寄与するのはSPYDではなくVYMである』という事。


目指す投資資産の最大化の為には、SPYDではなくVYMであるという事に
気付いたのですアフターコロナの世界では。


『今』からの短期投資かつ分配利回りだけを見れば、同利回りがVYMを
上回るSPYDが良いリターンを出す可能性もありますが、私グリーンは
長期投資な視点で現ポートフォリオを構築中。


かつ、以前より公言している通り、私は配当ではなく資産の最大化を
目指しています
ので、同視点に立ち多角的に判断した結果、SPYDからVYM
へスイッチングした次第。


資産最大化を考える時、見るべきは配当や分配利回りだけではないという
事ですね特にアフターコロナの世界では。


別視点として、ビフォーコロナのSPYD自投資ストーリーが崩れてしまった
事に気付き、軌道修正をはかるなか、VYMという代替ETFを選んだ、
そういう具合。


言い換えますと、大切なお金を投資する以上、自身で将来を見据えた投資
ストーリーを構築し、それを踏まえた銘柄選定を行う訳なので、ここが、
すなわちストーリーが崩れたらポジションを解消する、これが私グリーンの
マイ投資ルールです。


また、SPYD(オーナー、ステートストリート社)自体も従前のルール
(年2回の銘柄入れ替え)を逸脱した事も、VYMへスイッチングした
大きな理由。


それは、無配や減配に陥った80構成銘柄から、19銘柄を除外した事。
(構成銘柄に対し約24%を除外。以下たかにんさん記事参照。)



これは、SPYDオーナーのステートストリート社自身が設定していた
マイルールを逸脱した行為であると私は判断しましたし、同ルールを逸脱
せざるを得ないほどの緊急事態であったとも判断しました。


他方上述の通り、現時点かつ短期視点で比較すれば、分配利回りはSPYDが
VYMのそれを上回っています。


ですが、構成銘柄の減配や無配(は外されます)が目立つSPYDに対し、
VYMは増配傾向かつ時価総額加重平均


構成銘柄選定ルールがそもそも違う両ETFですが、このルール差がアフター
コロナに向かう今、大きなターニングポイントになる、そう判断しました。
(理由は後述します。)



もちろん、SPYDも軌道修正をオーナーのステートストリート社がはかって
くるでしょうけど、従前の銘柄構成ルールそのものがアフターコロナには
そぐわない
と感じる事、またそれを待つ事は自身のSPYDへの投資ストーリー
が崩れた事に加え、自リスク許容度から相容れないモノでした。
(※SPYD新生80銘柄が確定した模様)

言わばシンプルに腹落ちしない、という事ですね。


結果、SPYDを全て手放(損失も同時に確定)し、その流れでVYMへスイッチングした訳です。


次項では、ここに至るまでの考えや根拠、理由を可能な限りまとめていきます。



【SPYDからVYMへスイッチングするまでの思考側面各種】


SPYDからVYMへ全てスイッチングするにあたり、以下の6点がチェック
ポイントとして浮かんだ次第。


1、高知の方がツイッターでやたらSPYDをプッシュし始めた事
2、SPYDへの投資ストーリーがアフターコロナで崩れた事
3、ステートストリート社もSPYD銘柄入れ替えルールを逸脱する事態に
  陥った事
4、時価総額加重平均の重要性に気付いた事
5、コロナショックからの株価回復格差が未来のSPYDをあらわしている事
6、次ショック時を想像した時に考えた事


上記、以下で個別に考えを記していきます。


1、高知の方がツイッターでやたらSPYDをプッシュ
し始めた事

➡これは過去にも触れていますが、自身のリスクリテラシーアップの為に
定点観測を行っています某高知の方を。


定点観測の結果、この方が度々プッシュする対象へは投資をしないという
インプットかつマイルール化した為、そのマイルールに従ったのが1点目。



2、SPYDへの投資ストーリーがアフターコロナで崩れた事


➡大枠は上述していますが、そもそもSPYDへ投資を決断した主な理由が、
ディフェンシブな米国不動産REITが含まれている事でした。


ポジションをとった当時は、今コロナ発生を当然予見出来る筈もなく。


ディフェンシブ目線でストーリーを作り、SPYDを選んだのですが、同ETFを
構成する高配当銘柄80銘柄がコロナとの相性の悪さかつ、均等構成である
事も影響し、株価比較においてVYMに対して脆弱さを露呈。


SPYD,VYM比較

(赤:VYM 青:SPYD)
(出典:Google


ディフェンシブを見込んだ自SPYD投資ストーリーの見通しが甘く、同
ストーリーは崩れてしまった為、これをカバーする(時価総額加重平均)
側面を持つVYMへスイッチングをと考えたのが2点目。



3、ステートストリート社もSPYD銘柄入れ替えルールを逸脱する事態に陥った事


➡そもそものステートストリート社によるSPYD銘柄入れ替えルールは、
年2回、1月と7月に行われ、かつ各銘柄構成比率が均等配分となるように
調整されるものですが、今コロナ騒動時に同ルールを逸脱してまで
リバランスが行われました。


具体的には構成されていた80銘柄のうち、19銘柄が除外。
(詳細は下記、たかにんさん記事が分かりやすいです。)



今コロナのような緊急事態においては、投資家保護の観点からこうした
緊急リバランスが行われるのかも知れませんが、結果的にオーナーたる
ステートストリート社も動かざるを得ない状況に陥るリスクをSPYDは
露呈した、そう判断しました。


言い換えれば、ルールを逸脱せざるを得ない構成のSPYDをそのまま思考停止
してホールド継続で良いのかと。


もっと言えば、リバランスが必要な今コロナ状況をステートストリート社も
予見出来なかった訳なので、これでは厳しいなと。



また上述した通り、リバランスにより新たな80銘柄で構成されたSPYD
ですが、現状の構成ルールそのものは変わっていませんステートストリート
社の。


である以上、アフターコロナの未来でポジションを継続出来るまでのリスク
許容度を私は持ち合わせていない為、VYMへスイッチングしようと考えた
のが3点目。



4、時価総額加重平均の重要性に気付いた事


➡最近の大切な気付きですが、時価総額加重平均というのは実に素晴らしく
優秀
なモノなのだなという事です。


自動車であれば楽ちんなオートマ車の上をいく自動運転車レベルな体感を
受けています投資をして。


米国株投資において、市場にある資本とセクターは循環するとされています
が、その循環局面に向かう時、各種銘柄もその循環に沿って時価総額が変動します。まるで生きているように。


その動きを追尾し、おまかせでリバランスしてくれるのが時価総額加重平均
なVYM


他方、SPYDは違って80銘柄均等構成である事に加え、株価上昇(配当
利回り低下)によって次回リバランス時に構成銘柄から外れる可能性が。


SPYDもおまかせ自動運転ではあるのですが、VYMとの違いは組み入れ銘柄
が市場評価上昇により株価が上がった時、次リバランスで外される可能性
あるのですね分配利回り維持の為に。
(直近ではギリアド・サイエンシズ社が好例)


これがVYMであれば時価総額加重平均である為外される事はなく、株価上昇
かつ配当増配銘柄であれば、その両方(株価成長と配当増)をVYMホルダーは享受可能である訳で、ここがSPYDとの決定的な違いです。


アフターコロナへ向かう今、大きな気付きでもあるのです私にとって。



5、コロナショックからの株価回復格差が未来のSPYDをあらわしている事


➡これはVYMとSPYDの株価比較から見えてくるモノ。

SPYD,VYM比較

(赤:VYM 青:SPYD)
(出典:Google


上記の通り、SPYDが株価回復低調である事が見てとれますが、この株価遅れ
が今後もある程度尾を引くモノと判断しました。


なぜならSPYDを構成する80銘柄は成熟企業だから。


成熟企業かつ高配当である理由や、さらには株価が他構成企業比較で上昇
すると次リバランスで外される可能性がある事。


いずれにしてもコロナから受ける影響は、80銘柄であるSPYDは、428
銘柄であるVYM
よりも色濃く受けてしまうと判断しました。


構成80銘柄が全体的に株価復調するならば、銘柄感格差も生じにくい事
からリバランスも好転するでしょうけど、コロナの影響が色濃く続く現状
から、忍耐の時期は長く続くと判断した次第。




6、次ショック時を想像した時に考えた事


➡アフターコロナへ向かう道中、過去の大きなショック時の株価動向を
今コロナショックを交えて咀嚼し、次のショックを想像した時、世界の
中央銀行は今コロナ以上の金融緩和を行う事を想像しました。


過去のリーマンショックを経験した世界の中央銀行は、同じ轍を踏まないと
ばかりに今コロナショックに対峙中ですし、結果、過去最短で株価を戻して
いる事から、次ショック時も同様の金融緩和が行われるものと想像します。



と考えた時、SPYDよりも株価の戻りが力強かったVYMなら、次ショック時
も耐性はSPYDを上回る
と考えました。


またリーマンショック時はさすがに減配していますが、景気回復と共に
力強い増配を行うほどの復活を見せたVYM、分配金を戻した過去の実績も
スイッチングへの一判断材料。


今コロナショック時の分配金も両ETFにおいて明暗が分かれており、
直近分配金比較では増配なVYMに対し、SPYDは減配
(上記分配金を含めた比較についても、下記たかにんさん記事が
 とても分かりやすいのでぜひご覧下さい。)




【まとめ】


ここでは、米国株ETFたるSPYDからVYMへ全てスイッチングした理由に
ついて、自身のアウトプットの意味も込めて書いてみました。


ポートフォリオ全体では、VGTやVTIの頑張りもあって含み益状態で推移
していますが、大切なのは腹落ちするポートフォリオであるのか否か。


また、投資におけるルールの大切さにも観点を広げて自分なりの判断、
考えをまとめた次第です。


未来の株価がどうなるかは誰にも分からないとはいえ、自身が投じる
大切なお金なので、思考停止だけはせず、日々判断と決断をこれからも
継続していきますが、その基準は『腹落ちするのか否か』


また、今回はSPYDへスポットを当てて書きましたが、決して同ETFや投資
される方を否定するものではありません事を書き添えて終える事に
致します。


常に思考停止せず、自分を疑い、取り残される事のないように
動いていきましょう。


以上、この記事が読んで頂いた方々のお役に立てば嬉しいです。
お読み下さりありがとうございます⛄



何か質問等ございましたらこちらまでご連絡下さい。




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