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SNSの対談Liveイベントに参加したらめちゃめちゃ刺激を受けた話

こんにちは、イミトモです。

私はSNSアカウントを運用していて
「これでいいのかな」感が常にあるんですよね。

それは正解がないSNSにおいては当たり前の感情なのかもしれませんが
あるイベントに参加したら「これでいいのだ」感・・・バカボンみたい(笑)・・・に変わったので、そんなお話をシェアしたいと思います。

はじまりは、かすうどんさんのツイート。

Twitter 山本隆博 シャープさん”中の人“

シャープの公式Twitterといえば、公式アカウント黎明期から始めた草分け的なレジェンド!

「目の付けどころがシャープでしょ」という国民的なコピーは2010年で終わったはずだけど、それでもシャープなリプやツイートは多くの人が共感。告知ばかりの公式アカウントとは対極にいるような存在。

「おぉ!!中の人に会える!」

LinkedIn TOPクリエイター 鈴木祐美子

おぉ、LinkedInでよく投稿している素敵女性だ!

しかも

~SNSで発信するとき、何考えてるの?~


「えっ、それめっちゃ知りたい。」

「これでいいのかな感とか、みんなどうしてんのだろ。」

というわけで、イベントに参加してきました。この記事は参加者としてイベントに参加したレポをイミトモが書きました。かすうどんさん、ご快諾ありがとうございました。

イベントに出演した方々は3名:
・シャープ公式アカウントのなかのひと・山本隆博さん @SHARP_JP
・LinkedInのTOPクリエイター・鈴木祐美子さん LinkedIn @yumihasluck3871
・モデレーターのかすうどんさん、株式会社シェアウィズのマーケター長江さん @teresudon2


SNSを始めたきっかけ

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山本さん(シャープ)がTwitterを始めたのは今からおよそ10年前。もともと広告系の部署の山本さんは、企業がSNSを始めるブームにのるかたちで始めたとのこと。ご本人的には、当時「まだまだ広告でやれることはある」という考えを持ちつつも、SNSを始めたとのこと。

マスの広告の経験があるからこそ、SNSでは広告のようなふるまいをしないと意識しているそう。※これはこの後詳しく触れています。

鈴木さんがLinkedInを始めたきっかけは、2年前の契約社員時代。非正規雇用という雇用形態に苦しんでいた鈴木さんは、当時ニュースになった「働き方改革」のニュースをまとめて、ご自身の意見をつけて投稿するというアウトプットをしていったそうです。ご自身が咀嚼するために始めたとのことで
「通勤途中のメモ」
と言っていたのが印象的でした。そんな気軽なアウトプットもありなんだな~と。

鈴木さんがご自身の個人アカウントで投稿するにあたり、「自分の想い」をアウトプットすることを意識しているとのこと。ただニュースのサマリーを載せるなら、自分がやることの意味が薄れてしまうと。

自分の意見をはっきり言えるというのは、日本人の中だとレアですよね。それだけで素敵だし、あこがれるな~と。

企業アカウントの発信で心がけていること

元々広告をしていた山本さんならではのマインドセットが勉強になりました!

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企業アカウントはもともとスタートで出遅れている。

山本さん「SNSは本来、個人が好きなものや興味があるものをフォローするのであって、企業アカウントをフォローする筋合いは全くない。そのうえで、どうやってフォローされるかを考えている。」

なるほど、フォローされなくて当たり前というのは、広告を考える際の「消費者は広告を読まない、信じない、行動しない」というマインドセットに似ているなと思いました。

企業が企業のまま発信しても聞いてもらえない。

山本さん「広告をやってきたからこそ言えるのは、企業が企業としてそのまま発信しても聞いてもらえる世の中じゃなくなっているということ。」

ですよね~。モノがない時代はいざ知れず、モノがあふれている今は、邪魔者的な扱いですよね。

企業の看板から半分はみ出るしかない。

山本さん「だからこそ自分が企業の看板から半分はみ出るしかない。言い換えると、会社を半分辞めるということ。半分いるので会社の中の人という信憑性を担保しつつも、世間に近づくことができる。会社のことを客観的にみて情報発信できるので、「企業アカウントだけど客観的にものを言ってくれているな」という信頼を担保できる」

会社を辞める!?ナニッ!?と思ったけど、自分も似たようなことを思い出しました。接客や営業をする際は、お客さんと自分の会社の間の視点で提案したり商品説明したりしていたなと。それがお客さんにとても喜ばれたのは、山本さんの話と共通するなと。

はみ出したきっかけのツイート

シャープが3,000人をリストラするというニュースが報じられた時は、世間がシャープに注目しているのを感じたという。

「世間が外から見ているのであれば、中の空気感を差し出すのは僕しかできないなと思って」

そんな時にしたツイートがこちら。

とツイートした後、寝たそうとのこと(笑)

眠れるかどうかの個人的な気持ちをツイートしたのではなく社内のなんとなくざわざわした状態を世間の方に見せようと思ってしたということで、映画監督のような視点も持ち合わせているんだなと思いました。


お次は個人アカウントで活躍されている鈴木さんが心がけていること。

個人アカウントの発信で心がけていること

アンチを作ってもいいから、自分の考えはこうだよっていうのを投稿で表明しているという鈴木さんの強さに刺激を受けました。

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ひとつのニュースを見ても色んな見方があって、「Aだと思う」という人もいれば「Bだと思う」人もいるなかで、「私はAだと思う」とはっきり言うことで、「あ、鈴木はAだって考える人なんだ」とAだという考え方についてきてくださる人が集まってくれているイメージです。

あまり着飾って大きく見せても見てくれない、というのはわかる気がしますね。

モヤモヤ感じたことを投稿して反応をみている

モヤモヤ感じたことへの想いを通して、鈴木さんの人となりが出る、それに対する反応を見ているところがあるそうです。

LinkedInでレアな自分だからこそ発信できること

LinkedInは外資系のキラキラしたキャリアの人が多くて敷居が高いイメージでしたが、鈴木さんのような専業主婦を7年やって復帰している女性というのはLinkedInではめずらしい立場の方。だからこそできることを発信しキラキラしていない方を発信して、それで感じ取ってもらえるものがあるんじゃないかなと思っているそうです。

キラキラに交わるのではなく、他の人との差異を自分の強みに変えているあたりは、自分ブランディングをしっかりしているなと思いました。

意識的に取り上げるニュースやテーマ

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山本さん「やっぱり会社のニュースは取り上げる」
そこに自分の意見はない。(山本さんという人格にはあるけど、自分の意見を会社アカウントに出さない。)自分の意見を言わなくても、発言している内容から人格が伝わっているし、その人格が世間とリレーションを築いている。

山本さん「孤独に寄りそう」
SNSをのぞいている時はみんなが一人。自分が不在のイベントを浮き上がらせている。SNSを使っている人はうっすら孤独を感じながら利用しているので、人間は孤独だということを織り込んだうえで言葉選びもろもろ意識している。

山本さん「孤独だからこそ、私のことだと感じた時に最強の絆が生まれる」
孤独には共通項があって、「これは私のことだ」と受け取った時に電流が流れるような衝撃が起こるような、それを少しゆるくしたようなことがSNSの端々で起こりうる。

鈴木さん「ネガティブな感情の投稿ほどシンパシーを感じる」
ビジネスパーソンだからこそ日々の仕事で感じる辛さやネガティブな感情をニュースと絡めて発信する。それでいて愚痴っぽくならずに、前向きに建設的に伝えることで、いいねがたくさんつく。

鈴木さん「LinkedInの投稿に期待されていること」
LinkedInではみんなが職務経歴書をオープンにしているわけで、この職務経歴だからこそ期待されている投稿があるんではないかと。


Q:発信するコツや心構えは?

山本さん「毎日するといい。」

山本さん「今自分がいる場所の友だちが減ってもいいと割り切りがあるといいかも。その分、社外に仲間が出来上がる可能性は飛躍的に上がる。」

山本さん「勤務時間中の状態で発信をする。そうすれば大きな間違えや非常識なことは起きない。」

山本さん「会社がSNS発信を禁止することは、勤務時間外に有意義なことを考えるような生産的な行動を禁止しているので、ナンセンス。」

鈴木さん「LinkedInに関しては、仕事人として見たり聞いたりしているので、そこを忘れないようにしている。」

鈴木さん「着飾りすぎた自分を出しても面白くないので、ネガティブなことを考えている企業人としての自分を出すという点では山本さんと似ている。」

鈴木さん「毎日発信することで築き上げた信頼関係は、ゆるぎないものになる。」

Q:いいねやフォロワーへの考えは?

鈴木さん「いいねの数を稼ぐための投稿は、見ているとお腹がいっぱいになっちゃう」

山本さん「規模を追うと広告と一緒になるし、息切れしてしまう。会社のアカウントはフォロワー数よりもファンが集まったらいいし、買ってない人よりも買った人のほうがフォローするほうがいい。」


というわけでイベントはまだ続いたわけですが、金言たっぷりのイベントでした。(どなたか参加者のコメントをパクりました、すみません)

いつか一緒に飲みながら語りたいなー
とついつい思ってしまうようなそんな親近感でした。

「これでいいのだ」感は今後自分の宝物にしていきたいですね。

ではでは。長くなりましたがこの辺で。

山本さん、鈴木さん、長江さん、ありがとうございました。


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