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願書作成業者について調べてみた

今年、あるお客様から、まず1校願書の作成依頼を受けて、そのあと立て続けに5校ほど依頼を受けたことがあります。

スケジュール的に厳しかったので「どうして今の時期に、いきなり5校も志望校を増やしたのですか?」と聞くと、以下の答えが返ってきました。

「実は3名ぐらいの方にお願いしてみたのですが、文章構成や文章の総合力が妻と私が一番しっくり来たというか気に入ったのでよろしくお願い致します。」

ということでした。

当たり前のことですけど、そこで気づいたんですよね。他にも願書作成の業者っているんだな、っていうことに。そして、裕福な家庭は複数の業者に依頼し、ベストな願書を選ぶんだな、と。

そこで、興味が出てきたので、願書作成を請け負っている業者をグーグルで探してみました(幼児教室は基本的に願書の作成・添削を受けているのでそれは除きます)。

おそらく、他の業者は結構安いんじゃないかと思います。なぜなら、私は趣味としてやっているのであえて高い値段をつけてお客様を厳選していますが、他の業者は仕事としてやっており、人も使って業務を行っているのではないかと思われるからです。

グーグルで「小学校受験 願書作成」で調べてみます。

まず、この業者を発見しました。

小学校受験、幼稚園受験の願書作成プロフェッショナルです。
都内難関私立幼稚園受験、小学校受験の経験の全てをお伝えします。お子様の努力を無駄にしないためにも、少しでもお役に立てれば幸いです。

とのことですが、学歴も書いてないし、子どもの合格実績もないし、大丈夫か?って感じ。しかし「18,000円」なので、めっちゃ安いです。

次に出てきたのはここ。

「2021年度合格率100%」と明記していますが、そんなことはあり得ません。この業者、景表法違反を犯してるなあ。私の友達は公正取引委員会でかなり上の立場になっているから通報しようかな。この業者はやばい。反社会的勢力かもしれん。

次はこの業者。

代表者の顔を見ると「私はアホです」って顔しとるやん。ブサイクだし。私、不細工なヤツ嫌いなんですよね。また、こんなこと書いてるけど、多分お前の書いてる願書の方がレベル低いぞ。

「なお「お受験教室の先生がこう言っているから」という理由では修正のご対応はいたしません。お受験教室より当社のほうが原稿作成能力が圧倒的に高く、当社としては低いレベルに合わせたくないからです。」

お前の出身大学はどこで、子どもはどこの小学校に入ったんだ???

次はこれ。

作成者のプロフィールはこう書いてあります。

添削者である私の略歴ですが、東京都大田区の山王小学校から青山学院中等部へ進み、青山学院大学文学部を卒業後は、広告代理店でマーケティングの仕事をしておりました。

子どもたちには本人の希望もあり、中学から大学までの一貫教育を受けさせました。長男は芝浦工業大学の付属中学から大学の建築科をへて設計の会社に就職しており、次男は早稲田実業中学・高校から今年、早稲田大学に進学しました。

小学校受験しとらんやん。したけど、全落ちしたのかな。あと、芝浦工業大学ってどこやねん?しかし、これまで見た業者の中で唯一出身大学を明記しています。青学出身かあ。微妙だなあ。

次の業者はこんなの。

小学校受験カウンセラー 星野千加です。私は、娘のお受験を経験したママとしてだけでなく、心理カウンセラーとして、「どうすれば、小学校受験に合格できるのか?」というお悩みを解決する個別相談をしております。

出身大学の記載もなく、子どもの合格実績もない。小学校受験を「経験」しただけ。やばすぎます。ホームページがキラキラしていて金儲けの匂いがプンプンする。危険だぜ。

次はここ。

この業者は、小学校受験専門じゃなくていろいろ手を出してる。
・文章作成コンサルティング
・WEBサイト、チラシ、ダイレクトメールの文章代筆
・オンライン文章講座運営
・メールマガジンのプロデュース,編集発行,及び代筆
・ビジネス文書、論文、冠婚葬祭文書、各スピーチ原稿の代筆
・各種取材執筆 ・雑誌編集の補助 ・日英、英日の翻訳業

ここはやめておいた方が良いかな。慶応横浜だけでも調査するのが難しいから。手を広げすぎかと思います。

次はここ。

https://ticket.tsuku2.jp/events-detail/10222082070455

約6年間、各地で4,000名以上の親子にお会いし指導にあたり
名門私立、国立幼稚園・小学校合格へのサポート実績が多数ある
小学校受験アドバイザー北方が願書作成を個別でサポートいたします。

出身大学の記載もなく、子どもの合格実績もない。人と会うのが好きみたいですね。願書は書くものなんだけどな。やばすぎるよ。

次はここ。この辺で最後にしとこう。

ここも作成者の出身大学の記載がなく、子どもの合格実績もないんだよね。やばすぎるよ。

【結論】
願書作成業者は、全員かなりヤバいということがわかりました。私の場合は、内容は保証しますが、金額がヤバいです。

私の意見としては、願書はご家庭で書くのが一番のおすすめです。

なぜなら、幼稚舎と横浜を除けば、願書は所詮面接の材料にすぎないからです。願書を書くことで、同時に面接対策にもなります。そして、受験においては願書よりも面接が占める割合の方が大きいです。

うちの娘の受験の際は、私が願書を作成しましたが、願書を書く中で様々なことを整理できたので、特段、両親の面接対策はしませんでした。

あと、早実初等部には面接のマニュアルは特になく、定形的な質問はありません。願書を読んで、面接官が気になったところをポンポン聞いていきます。

ですので、早実の願書には、面接官が「ここを質問したいな」と思わせる罠を仕掛けることが重要です。私が書く早実向け願書は、必ず罠を仕掛けて、その罠についてお客様に説明します。その辺の細かいところが他の業者はわからないだろうな。なぜなら、実際に経験していないから。

来年は、願書の料金を「20万円」に設定したので、じっくりと願書を作成することが出来ると期待しています。年収1000万円程度のサラリーマン家庭は、色々と面倒くさいので、依頼してこないでください。

早実を依頼された場合は、メンタリストdaigoのように、面接の流れを完璧にイメージして願書を作っていきたいと思っています。うちの娘の場合は心理学の知識もフル活用して願書を練りこみまくったので、びっくりするくらいはまりました。

どのくらい練りこんだかというと、こんな感じです。面接は笑いが出れば勝ちですからその方向性で練りこみました。早実は、リアルに大人同士の会話を子どもに仕掛けてくるので仕掛けやすく、私にかかれば想定通りに事が運びます。

(実際の面接)
早実「娘ちゃんは、バレエを習っているんだ?バレエって楽しい?」
娘「はい、とても楽しいです。踊るのも楽しいけれど、色々な曲があって、それに合わせて踊るのが楽しいです」⇒このセリフが罠。
早実「へー、バレエっていろんな曲があるんだね。娘ちゃんはどの曲が好きなの?」
娘「『天国と地獄』です。」
早実「わははははは(面接官4人とも大爆笑)。受験みたいだね!!!」

もちろん合格です。娘は、一次の雑巾絞りでバケツをひっくり返してしまったので、一次はギリギリで通ったと思われます。私が国分寺前のスタバで娘たちが返ってくるのを待っていたら、元妻と娘が泣きながら帰ってきましたから。ペーパーと絵画は私の才能を引き継いでいるのでおそらく満点です。それでなんとか一次を通ったという感じです。

一次の時点で失敗しているので、ボーダーラインにいることは分かっていました。しかし、個人的には、偏差値80以上の頭脳で練りこんだ二次の面接試験では圧倒的な点数を取れることが分かっていたので、全く焦りはありませんでした。

元妻はヒステリーが激しく暴力をふるう女だったので(だから離婚したのですが)、一次が終わった後で家の中をひっちゃかめっちゃかにしていましたが、私的には余裕でした。「なんでこいつはこんなに荒れてるんだろう?」と普通にムカついてましたね。娘が高校生になり精神的に自立してから離婚しましたが、本当はもっと早く離婚したかったなあ。東大受験をすると高校時代に恋愛をする暇がないので、変な女を捕まえてしまうケースが多いんですよね。勉強のしすぎもよくないな、と思ったのも小学校受験を娘に勧めた理由の一つです。寝ていても早稲田に行けるのですから、沢山恋愛して、自分にぴったりの旦那さんを見つけてほしいな、と思ったのです。

少し話が脱線しました。

さて、願書に「バレエをやっています」と入れ込み、面接の想定問答で完璧な罠を仕掛けたところ、メンタリストdaigoよりも想定通りに面接が進みました。

こういう願書の作りこみと、それに関する想定問答などを考えるのは私の趣味です。来年は今年よりもお客さまが減るはずですので、じっくりとコミュニケーションをとりながら早実の合格を目指していきたいな、と思います。

今年の願書作成は、慶応横浜のお題の変更のせいで疲れすぎました。

また、添削を「5万円」というサラリーマン家庭でも手の届く値段にしていたので、サラリーマンの方から「清水の舞台から飛び降りる気持ちで5万円を振り込みましたので、添削をお願いします」というメッセージなどを頂きました。5万円が惜しいような家は、小学校受験をするのを辞めてください。学校サイドとしても、そんな家庭は寄付金も払えないし、迷惑だと思います。

そのような貧乏な家庭だからこそ、5万円で添削すると「ここはこう、あそこはこう直してください」と言ってきます。(ちなみに金持ちのお客さまは何も言ってきませんし、添削ではなく作成を依頼します)「添削」ですから、その元となっているのはお客様の文章です。言葉を選ばずに言えば「腐った文章をいくら直しても、合格できる文章にはならない」のです。ですから、私は最近は「添削」を勧めず「作成」に切り替えるようお願いをしています。

来年は、厳選されたお客さまと、慶應2校については慶応のハイレベルな頭脳を持つ教師陣の心に響く願書を書き(特に慶応横浜の神武部長はビジネス感覚も優れているので、その点もくすぐります)、早実については趣味で学んでいる心理学の知識を活かして、完璧なシナリオを作り、確実に合格に持っていきたいと思います。

早慶に「30万円」で合格できると思えば、安いものです。しかも、大学まで自由に青春を楽しめるなんて、我が子に与えてやれる最高のプレゼントです。

来年の願書作成が、今から楽しみです。


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