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【メンバーシップ限定】自然の宝庫、伊豆大島探訪(早慶筆頭に全私立の大好物&面接で一発逆転も可能)

小学校受験お疲れさまです。

私は今、伊豆大島にいます。各ご家庭の事情に合わせて願書を執筆するのは精神を削る作業であり、心が疲れました。このままですと、自殺してしまうと思いましたので、自然に囲まれた伊豆大島で休養しています。

伊豆大島は、東大出身でノーベル文学賞を受賞した尊敬する川端康成先生の「伊豆の踊子」の舞台であり、一度行ってみたいと思っていました。

この島には、与謝野鉄幹・晶子夫妻、大町桂月、林芙美子、幸田露伴、土田耕平など、さまざまな文人が保養や観光、あるいは作品を執筆するために訪れ、逗留しました。何かインスピレーションを得られればいいな、と思ったのも訪問の理由です。

川端康成、与謝野晶子、幸田露伴の作品はほとんど読みました。昔の作家は美しい日本語を使っています。私の願書の文章が美しいのは、彼らに影響を受けているからです。

自然に囲まれたこの島、願書に使えるエピソードの宝庫でした。

これからの面接対策にも、ネタとして使えます。

早実の「しぜんはっけん」を筆頭に、どの私立学校も「自然に触れることを重視しています」というのを学校のウリとしています。

しかし、伊豆大島に訪れた面接官などいません。

「うちは毎週末、自然に触れるために伊豆大島に行っています」で完全なるマウントを取れます。

今回の旅は、タクシーで自然関連の場所を回ってもらうことにしました。地元の運転手さんから話を聞くことで、この島をよく知るためです。ですので、ネットでは取れない情報が、この記事には山ほど入っています。

(※)【メンバーシップ限定】の記事となります。

【伊豆大島探訪記】

竹芝の客船ターミナルへ行き、ジェット船で約2時間で伊豆大島に到着です。港には何もありません。

送迎バスで、ホテルに向かいます。今回は、大島温泉ホテルに泊まることにしました。

温泉があることと、三原山が良く見えるということでしたので、ここにしました。トリップアドバイザーの評価が良かったというのもあります。あとでタクシー運転手の方に聞いたところ、伊豆大島の3大ホテルの一つだそうです。

しかし、設備はボロボロですし、贅沢好きの奥様は嫌がるかもしれません。そういう女は一生添い遂げるべき相手ではないので、速攻で離婚してください。人生、損切りは早い方が良いです。

ホテルに到着し、窓を開けてみると、緑しかありません。まるで南米の密林の中にいるようです。

しばらくゆっくりした後、夕食を頂きました。この島は椿が名産物で、このホテルは椿油を使った串揚げを「椿フォンデュ」として売り出しています。

(※)椿のエピソードと伊豆大島を結びつけることが出来ます。

伊豆大島の夜明けです。幻想的な風景です。

朝ごはんは、普通です。

朝食を食べた後は、タクシーで自然関連の場所を回ってもらうことにしました。ナンバーはなんと「品川」です。この島の住民は、品川区民なんですよね。

まずは、三原山に連れて行ってもらいました。

伊豆大島は島全体が活火山。その中でも島の中央に位置する『三原山』は、島民に御神火様(ごじんかさま)として崇められてきた、まさにシンボルともいえる山です。

(※)登山、火山などのエピソードのつなげることが出来ます。

登山に45分しかかかりませんので、幼稚園児でも十分に登ることが出来ます。そして、登頂した後は火口の周りを回って本物の火口の観察が出来ますので、受験ネタとしてはぴったりです。

高台から下を見下ろすとこんな景色です。ジブリの何かの映画にこんな画があったような気がします。幼稚園児はジブリ映画が大好きですので、ジブリと結びつけても良いと思います。



ジブリネタについては、他にもあります。「泉津の切通し」です。

「泉津の切通し」は、スタジオジブリ制作の長編アニメーション映画『天空の城ラピュタ』(昭和61年公開)に登場する「竜の巣」のなかのラピュタの雰囲気にも似ている、インスタ映えすると、注目度がアップしています。泉津の切通し付近は、1月〜3月には周囲の椿が満開になるそうです。

なお、驚いたことに伊豆大島にはカブトムシがいないそうです。クワガタしかいないのです。中でもミヤマクワガタという珍しいクワガタが捕れるそうで、ノコギリクワガタも7センチ級の物が捕れます。この情報は、現地に行かないとわからなかったことです。

ですから、業者が伊豆大島に訪れ、大量のクワガタを採集して、東京で(この島も東京ですが)販売するそうです。

この島が東京だというのも変な感じです。本土へ行くことを島では何というのかと運転手さんに聞いたら「国へ行く」というそうです。外国に行く感覚なんでしょうね。

(※)昆虫採集関係のエピソードに最適です。

その後は、動物に癒されるために動物園に行きました。ゾウガメやラマとこんなに近くで触れ合えるのはここしかないと思います。人はだれもおらず、私一人でした。

次に、運転手さんが「お疲れのようですので、パワースポットに行きましょう」というので筆島に行きました。

一見ただの岩のように見えるこの筆島ですが、実は大島よりも古い歴史を盛っています。

伊豆大島といえば三原山(御神火様)が有名ですが、昔は3つの火山があり、その中でも筆島火山は最も古く240万年から数十万年前ころに活動していたと考えられています。

数十万年前に出来たものが長い月をかけ太平洋の荒波に削られ、現在このような不思議な形になりました。

そしてまた、荒波に耐える姿から別名「神の宿る岩」とも言われています。ちなみに筆島という名前はその通り、筆の穂先の様に見えるためだそうです

皆さんが想像する火山というと、プリンのような形をした裾野の広がる山をイメージされるかと思いますが 、実はこの筆島 、なんと火山のマグマの通り道なんだそうです。

海はこんな感じです。きれいな海です。昔、セブ島でダイビングのライセンスを取りましたので、久しぶりにやりたくなりました。

次に、伊豆大島ならではの見事な地層です。

およそ150から200年程度に1回という大噴火によって降り積もった火山灰が幾重にも積み重なり、見事な縞模様をつくっています。 外国の火山研究者にも広く知られた自然遺産的断面で、高さ約30メートル・長さ約600メートルにわたって続き、その美しさから地元では『バームクーヘン』とも呼ばれています。

(※)バームクーヘンのような地層というのはキラーワードになります

少し疲れたのでかき氷が食べたくなりました。運転手さんお勧めのかき氷屋さんです。先週にかき氷の販売は中止したそうですが、お願いしたら作ってくれました。

かき氷を食べた後、道を走っていると運転手さんが「これがところてんの材料のてんぐさだよ。元々赤い海藻なんだけど、干すと透明になるんだ」といって、その場所で止めてくれました。結構雑に干してあるなあ、という印象でしたが、ところてんの材料が海藻であるのも知りませんでしたし、もともとが赤い海藻だなんて信じられませんでした。

(※)願書に使えます

伊豆大島の桜はオオシマザクラと呼ばれ、我々がお花見をするソメイヨシノの祖先だそうです。桜は当然咲いていませんでしたが、天然記念物の桜株のところまで連れて行って貰いました。

これは、ネットから拾ってきました。白い桜なんですね。美しいです。

あとは、文学の道巡りです。

川端康成の名作「伊豆の踊子」のモデルになった港屋旅館が、資料館として公開されています。

「この美しく光る黒眼がちの大きい眼は踊子のいちばん美しい持ちものだった。二重瞼の線が言いようなく綺麗だった。それから彼女は花のように笑うのだった。」という川端康成の文章を思い出しました。

今ではさびれた街ですが、昔は栄えていたんだろうな、と思います。川端の「花のように笑う」という表現は、この島の名産である椿にかけているんだな、ということに島に来て初めて気づきました。

これは、与謝野鉄幹の碑です。鉄幹、晶子夫婦は、よくこの島を訪れていたそうです。そのころは、ジェット船もありませんでしたし、本当に海外に行く気持ちで来ていたのでしょう。

鉄幹はそれほど才能がありませんでしたが、晶子の才能には優れたものがあると私は思っています。

日露戦争の時に歌った「君死にたまふことなかれ」は、皆さんもご存じのことでしょう。ウクライナとロシアの戦争は、あと2年以上は続くでしょうし、今年の面接のネタにも使えるでしょうし、来年も十分に使えます。

また、彼女は「源氏物語」の現代語訳においても見事な作品を残しています。

これで、島の見どころのほぼすべてを紹介しました。

年中の方は、来年の願書で使っても良いと思います。年長の受験生は、面接の話題にしても良いかと思います。

私は、久しぶりに畳の部屋で寝て、とても気持ちが良かったです。島全体がパワースポットであり、元気をもらった気がします。

みなさんにも、是非お勧めいたします。




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