忍殺TRPGリプレイ【ノー・ワン・イズ・インヴィンシブル】03
前回のあらすじ:オムラ・オナタカミ戦争勃発!オムラ・ソウカイヤ連合は兵隊をかき集め、ネオサイタマ南部のオナタカミ本社要塞へ侵攻を開始した。アシッドウルフの命令を受け、三人の若き鷲のニンジャは、傭兵としてオムラ側で参戦する。まずは対空砲を破壊し、第一関門を突破!
◆
アースハンドは冷静に戦況を見極め、三番目の対空砲に駆け寄ると、電磁パルスグレネードをセットした。三人は急いで距離を取る。KABOOOOM!対空砲が爆発!クオオー……クオオー……クオオー……!ドラグーンたちは負け犬めいて吠えながら高速で離脱していく。第一関門突破だ!
他の区域でもニンジャたちの働きで対空砲が次々と破壊され、沈黙した。ヒュルルルル……ズシン!ズシン!ズシン!対空砲が沈黙したことで、オムラのマグロツェッペリン艦隊は洋上ドックエリアへの接近が可能となり、戦闘兵器、傭兵部隊を次々と降下させていく。次は地上戦のフェイズだ。
マグロツェッペリン艦隊からは威圧的なプロパガンダ・アナウンスが放たれる。『オナタカミはキョート共和国と共謀し、日本政府の軍事力による転覆を狙っています』『オムラ・インダストリは国民保護のため、日本政府の許可を得て武力行使を開始しました』『国家権力に歯向かえば射殺します』
ナムアミダブツ!なんたる欺瞞アナウンスか!だが、これも古事記に予言されしマッポーの一側面なのだ……!「行くぞ」「「了解」」三人は目を合わせて頷き、オナタカミ本社要塞の周囲に広がる内陸貨物エリア、コンテナヤードへ向かって駆け出した!「「「MOVEMOVEMOVE!」」」
コンテナヤード
貨物エリアにはコンテナが所狭しと積み上げられ、視線や斜線を遮る。重金属酸性雨にさらされたコンテナの表面には、白いシリアルコードが整然と刻み込まれていた。戦闘兵器や、それらに取り付けるための武装、装甲部品が満載されているのだ。やがて正面に本社要塞への連絡通路が見えてきた。
そこにはバリケードが築かれ、オナタカミ・トルーパー六名とドラグーン部隊五機が控えている。さらに海上には、オナタカミの戦闘用ドローン「ハイタカ」が合計四機浮遊している。対非ニンジャならば鉄壁の守りだ。
◆オナタカミ・トルーパー(種別:モータル/バイオ生物/クローンヤクザ)×6
カラテ 3 体力 2
ニューロン 1 精神力 1
ワザマエ 4 脚力 2
ジツ - 万札 1
攻撃/射撃/機先/電脳 3/ 4/ 1/ 1
◇装備や特記事項
◆チャカガン:ダメージ1
◆電磁ショック警棒:テック近接武器、ダメージ1+電磁1
◆オナタカミ・ライオット・ショットガン:ダメージ2
◆ライオットシールド:敵からの射撃判定難易度+1
能力値合計:8
◆ハイタカ(種別:戦闘兵器/クローンヤクザ*)×4
カラテ 2 体力 3
ニューロン 3 精神力 -
ワザマエ 3 脚力 6(飛行)
ジツ - 万札 2
攻撃/射撃/機先/電脳 -/ 4/ 4/ 4
◇装備や特記事項
●ショットガン:連射1、ダメージ2
●小型マシンガン:連射3、ダメージ1
●飛行移動&空中制動
●クローンヤクザ生体脳:精神攻撃系のジツは有効(精神力ダメージは体力に)
能力値合計:8
「ちょっと厄介ね」「このまま突っ込めば蜂の巣だ。地形を利用して分断するぞ」「「了解」」だが、その時!ヒュルルルル……ズシン!ズシン!上空からオムラの戦闘兵器が投下された!『『モーターヤブは賢く強い!』』
◆モーターヤブ(種別:戦闘兵器)×2
カラテ 6 体力 12
ニューロン 3 精神力 -
ワザマエ 6 脚力 2
ジツ - 万札 6
攻撃/射撃/機先/電脳 6/ 6/ 3/ 3
◇装備や特記事項
●ショック・サスマタ:テック近接武器、ダメージ2(1+電磁1)、リーチ+1
●ガトリングガン・アーム:連射6、ダメージ1、チェーンターゲット
●銃弾の雨:3×3の範囲内の全員に1ダメージ(回避H)
●跳躍移動:3マス以内の好きな地点へ飛行移動、敵を飛び越える 轢殺可能
能力値合計:15
心強い援軍だ!クオオー!クオオー!『侵入者を排除重点』ドラグーンたちは威圧的な電子音声を発して威嚇する!一触即発アトモスフィア!
戦闘開始
1ターン目
「「EAT THIS!」」アースハンドとデッドリーパーは北側のコンテナの上へ飛び移り、ハイタカめがけ遠隔ハッキング&射撃!ZZTZZT!BLAMBLAM!『『ピガガーッ!SAYONARA!』』KABOOM!二機のハイタカが爆発四散!「イヤーッ!」サイバーメイヘムは南側へ側転し、ハイタカへスリケン!
SMASH!『ピガーッ!』命中!だが浅い!「チッ、どうも射撃はうまくないのよね」ともあれ、これで二手に分かれた。飛行するハイタカや高速移動するドラグーンはともかく、オナタカミ・トルーパーたちからの射撃は遮蔽物で防げる。『『拠点防衛、迎撃重点』』残る二機のハイタカが動く!
BRTTTTT!BRTTTTT!小型マシンガンによる銃撃がモーターヤブを襲う!『ピガガーッ!』命中!だがアースハンドの電子的妨害により、被害は比較的軽微だ!『『インダストリ!』』JUMP!モーターヤブは逆関節の脚で跳躍し、左右に分かれてコンテナの上へ飛び移る!なんたる状況判断力!
『『皆さんの安全を守るオムラ社のガトリングガン』』モーターヤブは南東のハイタカたちに銃口を向け一斉射撃!BRTTTTTT!BRTTTTTT!『『ピガガガガーッ!SAYONARA!』』KABOOOOM!撃墜!なんたる火力か!『『オムラの技術です』』しかし残るオナタカミ戦力は健在!ドラグーンが動く!
クオオー!クオオー!ドラグーン部隊は北側コンテナに駆け登り、南側のモーターヤブへ一斉射撃!BRTTTT!BRTTTTTTT!銃弾の雨が降り注ぐ!『ピガガーッ!SAYONARA!』KABOOOM!爆発四散!『『『『『洗練、オナタカミです』』』』』ドラグーンは挑発的な広告電子音声を放ち勝ち誇る!
「げっ」サイバーメイヘムは改めて舌を巻く。モーターヤブを瞬殺するほどの威力とは恐ろしい。ニンジャとて全弾食らえばネギトロだ!「「「「「防衛スッゾコラー社敵!」」」」」オナタカミ・トルーパーたちはライオットシールドとショットガンを構えて前進!一糸乱れぬ整然とした動きだ!
2ターン目
「kill-9 U!」ZZTZZT!アースハンドは集中し、ドラグーンの一機へ遠隔ハッキング!『ピガーッ!』命中!デッドリーパーはアースハンドの戦略視界ナビをサイバネアイに受けつつ追い撃つ!「TAKE THIS!」BLAMBLAM!『ピガーッ!SAYONARA!』KABOOOM!ナイスショット!爆発四散!
「よし!イヤーッ!」サイバーメイヘムは北側へ飛び戻り、ドラグーンの一機へ内蔵パルスダガーを突き刺す!ZZTZZT!『ピガーッ!SAYONARA!』KABOOOM!ドラグーンは致命的部位を破壊され一撃で爆発四散!ナムアミダブツ!「こいつらともだいぶ戦ったし、壊し方に慣れて来たわ!」
『インダストリ!』BRTTTTTTTT!モーターヤブはオナタカミ・トルーパーへガトリングガンを連射!「「「「グワーッ!」」」」四人に命中!その血は緑色である!『『『重点!』』』ドラグーンたちは南側のコンテナ上へ撤退しつつ、モーターヤブへ一斉射撃!BRTTTTTTT!『ピガガーッ!』命中!
だがモーターヤブの頑強なボディはこれに耐える!「「「「「防衛スッゾコラー社敵!」」」」」オナタカミ・トルーパーたちは怯むことなくさらに前進!一糸乱れぬ動きだ!
3ターン目
「kill-9 U!」ZZTZZT!『ピガガーッ!』ドラグーンへ遠隔ハッキング!「TAKE THIS!」BLAMBLAM!「「アバーッ!」」オナタカミ・トルーパーを射殺!「キエーッ!」ZZTZZT!『ピガーッ!SAYONARA!』KABOOM!サイバーメイヘムがドラグーンの急所を破壊!爆発四散せしめる!
『インダストリ!』BRTTTTTTTT!モーターヤブはオナタカミ・トルーパーへガトリングガンを連射!「「アババーッ!」」二人を射殺!残る二機のドラグーンは状況判断し、サイバーメイヘムへ一斉射撃!BRTTTTT!「ンアアーッ!」命中!だが非凡なカラテとニンジャ耐久力で耐える!
「「防衛スッゾコラー社敵!」」残る二人のオナタカミ・トルーパーはシールドを構え前進!しかしコンテナに阻まれ射撃できぬ!
4ターン目
「kill-9 U!」ZZTZZT!『ピガガーッ!』ドラグーンへ遠隔ハッキング!「TAKE THIS!」BLAMBLAM!「「アババーッ!」」オナタカミ・トルーパーを射殺!「キエーッ!」ZZTZZT!『ピガーッ!SAYONARA!』KABOM!サイバーメイヘムがドラグーンの急所を破壊!爆発四散せしめる!
『インダストリ!』BRTTTTTT!『ピガガーッ!』残り一機のドラグーンはモーターヤブのガトリングガン射撃をまともに食らう!『ピガーッ!』コンテナを飛び渡り接近、お返しの銃撃!BRTTTTT!『ピガーッ!』だがモーターヤブは頑強なボディで耐える!「残るはこいつだけよ!」
5ターン目
「kill-9 U!」ZZTZZT!アースハンドがドラグーンへ遠隔ハッキング!『ピガガーッ!』命中!「TAKE THIS!」BLAMBLAM!デッドリーパーがドラグーンを二挺拳銃で射撃!急所を撃ち抜く!『ピガーッ!SAYONARA!』KABOOM!爆発四散!ナイスショット!「シューッ……!」ザンシン!
戦闘終了
凄まじいイクサであったが、こちらの犠牲はモーターヤブのみだ。サイバーメイヘムはスシを食べ、アースハンドはトロ粉末を吸引して、それぞれ負傷とニューロンの疲労を癒やす。デッドリーパーはマガジンを交換し、オナタカミ・トルーパーの死体やドラグーンの残骸から物資を調達する。
『ピガ……ピガッ!』激しく損傷したモーターヤブは、バチバチと火花を散らしながらなおも動き、コンテナから飛び降りた。戦闘兵器である彼らに、恐怖を感じる回路は存在しない。ヒュルルルル……ズシン!ズシン!上空からさらなる増援部隊が次々と降下し、貨物エリアを掌握にかかる。
この先は、オナタカミ本社要塞へと続く連絡通路だ。遮る物はない。企業ニンジャも待ち構えていよう。「行けるところまで行くぞ」「「了解!」」三人は色付きの風と化して駆け出す!「「「MOVEMOVEMOVE!」」」
【続く】
◆
つのにサポートすると、あなたには非常な幸福が舞い込みます。数種類のリアクションコメントも表示されます。