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忍殺TRPGリプレイ【ヴィチットル・マーヤー】

邦題:不思議なる御力(Vichitr Maya)

ドーモ、三宅つのです。これは、ラブサバイブ=サンのソロシナリオ案「ニンジャとチョコレート工場」を元にしたリプレイ小説です。だいぶ改変していますが、ネタバレにご注意下さい。

ソウカイヤ所属のニンジャが挑戦することを想定したシナリオですが、他勢力での挑戦も調整すれば可能です。今回は、彼女が挑みます。

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◆ナーギニー(種別:バイオニンジャ)
カラテ       6    体力       12
ニューロン     5    精神力       5
ワザマエ      6    脚力        4
ジツ        0    万札       26>3
DKK       3    名声        2

◇装備や特記事項
○生い立ち:純正バイオニンジャ
 ◉バイオニンジャ化:体力+2、交渉判定難易度+1、アイテムによる回復量-1
 ●脆弱性:火炎(精神力1)
 ◉知識:バイオ系メガコーポ
▲▲戦闘用バイオトルソー:脚力+1、体力+3
 △バイオテイル:体力及び攻撃&側転ダイス+1
▲▲戦闘用バイオサイバネLV1 バイオ武器LV1、ダメージ2

◆シミター(カタナ)
 ●戦闘スタイル:強攻撃 攻撃難易度+1、痛打+1、連続攻撃上限3
 ●戦闘スタイル:精密攻撃 ワザマエで攻撃判定、痛打なし
  出目666で殺伐、出目6666でナムアミダブツ

○立ち位置:心酔や従順(仲間への個人的な親愛)
◉交渉:威圧

能力値合計:17 回避ダイス:6
◆忍◆
つの版ニンジャ名鑑
【ナーギニー】
ヨロシサン製薬が生み出したバイオニンジャ。ザイバツ・シャドーギルドのネオサイタマ駐屯部隊に拾われ、一味に加わった。小柄な少女の姿をしているが高い身体能力を持ち、シミターと尻尾で戦う。女ニンジャ・モンスメグをメンターとして慕う。
◆殺◆

覚えておいででしょうか。そのような経歴を持ちます。諸々を第2版にコンバートするとこんな感じですね。前回の冒険で余暇4日を概念的に取得し、まず万札10を消費してバイオテイルを装備(調整)しました。

2日目はモータルハントを行い、ワザマエ6からD6の出目を引いたぶん万札を獲得します。出目は[1]、万札5を獲得しました。ヨタモノを殺したりしたのでしょう。そして万札20を消費し、上半身に「戦闘用バイオサイバネLV1」を入れます。埋め込んだバイオサイバネ数は5に達し、12以上だと危険生物化します。シミターが余分になりましたが何かの役には立つでしょう。次はナーガ族らしく「毒牙」でも入れましょうか。

残り万札が1なので、3日目は再びモータルハントに行きます。出目は[6]。なんたること、最低値の万札1しか得られません。また2回目以後のモータルハントは、D6を振って出目6ならDKKをD3獲得してしまいます。出目は[1]、ダイジョブでした。万札2では鍛錬もできないので最終日もモータルハントです。出目は[5][5]、やはり万札1ですがDKK獲得なし。手持ち万札は3です。

時系列は、2034年6月に「ゴースト・スイーパー」でヤクシニーが仲間になり、7-8月に「ナイト・フライト」が起き、9月末頃となります。ヤクシニー=サンはシアツに行っており、ナーギニー=サンはヘルダイバー=サンとモンスメグ=サンの指令を受けて単独でミッションにあたります。

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ネオサイタマ、モナカ・ディストリクト。ウシミツ・アワー。闇を駆け抜ける小柄な影ひとつ。よく観察すれば、その影の腰からは尻尾めいたものが伸びているのがわかるだろう。もし、あなたがニンジャ動体視力の持ち主であり、襤褸布を纏ったその影を視認することができたならば、であるが。

影の名はナーギニー。ヨロシサン製薬が創造したバイオニンジャであり、工場の爆発事故で脱走し、ザイバツのネオサイタマ駐屯部隊のひとつによって保護された。出世は望むべくもなく、バイオインゴットが数日おきに必要だが、戦力としては十分。知能も高く、カラテもワザマエも一人前以上だ。

彼女が向かうのは、この地区に存在するチョコレート菓子製造工場。無論、社会見学やチョコレート発注のためではない。上司やザイバツ電算室の調査によると、ここはヨロシサン・フーズ系列の中小企業であったが、1年ほど前から業績が急激に悪化し、多くの労働者がリストラされている。

問題は、ここからだ。経営を大幅に縮小したにも関わらず、この工場での電気使用量は以前よりむしろ増えている。また大型トレーラーが深夜になると出入りし、何かを運び込んでいるというのだ。状況からして、おそらくヤクザクランなどによる薬物や兵器の闇取引場と化しているのではないか。

それだけなら珍しくはないが、ソウカイ・シンジケートもザイバツも、その実態を把握していない。関わっているヤクザクランやカルト集団の名も明らかでないし、ニンジャがいるという噂もある。遅かれ早かれソウカイヤからニンジャが派遣され、調査や退治、スカウトが行われる可能性は高い。

だが、先んじてザイバツがそのニンジャを引き入れれば、こちらの手駒が増えることになる。そうでなくともソウカイヤの味方にならぬよう手を回すことも可能だろう。しかしヘルダイバーもモンスメグも様々な業務で忙しく、ヤクシニーは自分の生活で手一杯だ。そこでナーギニーの出番というわけ。

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『理解できたか? 要するに、工場で妙なことをやってるのがニンジャ絡みなのかどうか調べて来い。モータルだけならどうでもいいが、ニンジャを見つけるか痕跡を確認したら、情報を持って脱出しろ。その時は、私が対処する』IRC端末を通じてモンスメグの指令が伝えられる。「了解。行動開始」

潜入

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目的の工場に到達したナーギニーは、しめやかに塀を乗り越えて敷地内を観察する。正面入口は分厚いシャッターが閉まっているが、裏の資材搬入口にはサブマシンガンで武装したクローンヤクザが立っている。なんらかの不穏な取引、あるいは陰謀が行われているのだろう。「いたよ。どうする?」

『クローンヤクザか。周囲に人影や監視カメラはないか。ソウカイヤもザイバツも手を出していないのなら、殺して構わん。胸元に何かエンブレムの入ったバッジなどしていないか確認しろ』「了解」ナーギニーは周囲を確認すると、支給された無地の菱形スリケンを構えた。「イヤーッ!」

ワザマエで射撃判定、難易度NORMAL。[423313]=ギリギリ成功。万札1。

「アバーッ!」クローンヤクザは喉笛にスリケンが突き刺さり即死!ナムアミダブツ!「殺したよ」『よし。注意して近づけ』ナーギニーはしめやかに死体のもとへ近づくと、じっと観察する。胸のバッジは、この工場の社章と同じ。特に変わったところはない。顔も手足も一般的なクローンヤクザだ。

ニューロン判定、難易度EASY。5D6で[41155]=成功。

「……ん?」死体を蹴り転がして、首の後ろのバーコード・イレズミを確認する。刻まれている型番は『Y-13』と読み取れる。ヨロシサンで作られたバイオニンジャであるナーギニーは、バイオインゴットを調達する関係上もあり、ヨロシサンの情報にもやや詳しい。最新式の型番は、確かY-12のはず。

それよりも型番が新しい、最新式のクローンヤクザを極秘裏に製造しているということか?だとすると、ここはヨロシサンの秘密クローンヤクザ工場なのか?それなら、最新式をこんなところで見張りに立てているのも奇妙だ。ナーギニーは首を傾げつつ、得られた情報をモンスメグと共有する。

『……なるほどな。なかなか怪しい工場だ。内部に潜入して、もう少し探ってみろ』「了解」クローンヤクザの死体を物陰に隠し、先へ進む。

建物内部

ナーギニーはしめやかに工場建物内部に侵入した。作業スペースではウシミツ・アワーにも関わらず、労働者たちが死んだ目つきでチョコレートスナックの箱詰め作業を行い、フォークリフトが段ボール箱をトラックに積み込んでいる。この程度の労働基準法違反はチャメシ・インシデントだ。だが!

ブロロロロ……。スナックを入れたダンボールを積んだ先ほどのトラックが出ていくと、新たなトラックが入ってきた。荷台には見るからに重そうな資材が山積みされており、スナック菓子のような軽いものではなかろう。そのトラックはフォークリフトの傍らを通り過ぎ、大型エレベータに乗り込む。

ナーギニーは物陰に隠れて近づく。トラックが停車すると、ツナギを着たクローンヤクザが無言でエレベータを操作した。じっと観察するに、どうやら地下へと向かうようだ。そこで何かが行われているのか?ナーギニーは状況判断し、エレベータに飛び込んだ!「SHHHHH!」

脚力判定、難易度NORMAL。3D6で[146]=成功。

ナーギニーは誰にも気づかれることなくエレベータに潜入すると、トラックの荷台に飛び移り、素早く身を伏せた。息を潜め、気配を殺す。ここから先は電波状況が悪く、IRCでモンスメグに指示を仰ぐことはできないだろう。轟音とともにエレベータは動き出し、地下へ降下していく。

地下

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……やがて、エレベータは停止した。ナーギニーを載せたトラックはエレベータを降り、巨大なトンネルの中を進んでいく。工場の地下にこんな施設があるとは。おそらく工場の付属施設ではなく、別の地下施設へ道を繋げたのではあろうが。十数分後、トラックは広い場所に到達し、再び停車した。

トラックを出迎えたのは、作業用ツナギを着た十数名のクローンヤクザ。そして、ナムサン……ニンジャである。「よし、部品を運び出せ!間違っても落とすな!」「「「ヨロコンデー」」」低いデスヴォイスで指示を飛ばしているのは、黒装束のニンジャだ。ソウカイヤやザイバツでもなかろう。

ただの野良ニンジャに、このような大規模施設の支配やクローンヤクザの運用は難しい。可能性としては、どこかの暗黒メガコーポの企業ニンジャか、過激アナキスト集団イッキ・ウチコワシの所属ニンジャであろうか。ナーギニーが思案していると、地下施設の奥から女の叫び声。「ンアーッ!」

黒装束のニンジャはそちらを振り返り、毒づいた。「まったく、タケジマ=サンめ。まだ遊んでいるのか?非ニンジャのクズめ」彼は作業をクローンヤクザに任せ、奥へ戻っていく。ナーギニーは身を潜めつつその後を追う。タイガー・クエスト・ダンジョンだ。危険を冒さねばイサオシは得られない。

奥の部屋からは不快な高熱と、甘ったるいにおいが漂ってくる。扉を潜ると広間になっており、中央には直径5メートルほどの大釜がある。奴隷スモトリが下の火に薪を投げ込み、巨大なウチワで扇ぐ。「タケジマ=サン!その女は何か情報を吐いたか?」「ドーモドーモ、ブラックメイル=サン」

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おかしな目つきのサラリマンめいた男がアイサツを返す。「ソウカイ・シンジケートのニンジャであることは確かですが、意外に口が固いですな!拷問のし甲斐がある!」「ほどほどにしておけ」大釜の上からぽたりぽたりと茶褐色のしずくが滴り落ちている。その上に吊るされているのは、裸の女だ!

「アイエエエ……ヤメテ……助けて……」バンブーの棒に括り付けられた彼女は酷く痛めつけられ、ぐったりしている。そのバストは豊満だ。腰から下は濃い茶褐色の粘液に覆われている。あれは、熱されて溶けたチョコレートだ!「もう、許してください……私の情報はこれ以上、出せません……!」

「そうか!物足りぬかライトニングウォーカー=サン!ならば!」タケジマは愉悦の声を上げながらクレーンを操作!「アイエエエ!ヤメロー!ヤメロー!」女ニンジャはもがく!だが拘束は解けず、バンブーの棒はシシオドシめいて下がり、大釜へ彼女を沈み込ませた!「ンアーッ!」「ヒヒーッ!」

悶え苦しむライトニングウォーカー!数分してボーは引き上げられ、彼女は腰から下を新たな粘液に浸された状態で空中へ戻る。なんたる恐るべきカマユデ拷問か!「アイエエエ……」ニンジャ耐久力がないモータルであれば、即死しても不思議はない。さらにセプクものの恥辱が精神を責め苛むのだ。

しかし、ニンジャであればこの程度の拘束はカラテによって断ち切ることもできるはずでは?その疑問はもっともだ。だが、彼女に絡みつく縄を結びつけたバンブーの棒は、ただのバンブーではない。「魔竹」と呼ばれる極めて貴重な素材であり、ニンジャのカラテを一時減衰させる効果があるのだ。

「そろそろ本当の目的を吐くがいい。貴様はソウカイヤ配下の暗黒メガコーポ、オムラあたりの差し金で来たのだろう?メガトリイの遺産を目当てに」「違う……知りません……何も……」女ニンジャは息も絶え絶えだ。「貴様が盗もうとしたデータは、極めて重要なものなのだ」ブラックメイルが睨む。

「貴様の脳内UNIXから吸い出そうとしているが、うまくいかんぞ。ウィルスでも仕込んだか?腐れハッカーめが」「違う……ただのミスで……偶然……!」「斬新な命乞いだな。どうやら長く苦しみたいと見える」ブラックメイルは冷淡に告げ、タケジマは残虐そうに笑う。その時!「作業が完了しました」

クローンヤクザが報告。「準備はよろしいですか?」「フン!いいだろう!お前たちはこの女を見張っておけ!用が済んだら続きだ!これまで以上のジゴクを味わわせてやる!」ブラックメイルは舌打ちし、タケジマやスモトリを連れて、トラックが停車した場所へ歩いていった。ナーギニーは隠れる。

やがて、足音も聴こえなくなった。行動するなら今のうちだ。大釜の向こうには大型のUNIXがあり、パンチシートを吐き出している。「アイエエエ……助けて……ペケロッパ・ブッダ……」クローンヤクザは命令された通り、大釜の上の女ニンジャをじっと見張っている。周囲には他に誰もいない。

生体LAN端子もないのでハッキングは難しそうだ。ここは女ニンジャを救出しよう。カラテかワザマエ判定、難易度NORMAL。6D6で[343166]=成功。もう一度、[535653]=成功。

「SHHH!」「アバッ」ナーギニーはスリケンを投擲し、見張りクローンヤクザを始末した。そしてスリケンを回収すると、もう一度投擲して女ニンジャを拘束している縄を切断!「エッ」落下する彼女を、ナーギニーは跳躍して抱きとめた。「ブッダ?ソウカイヤ……?」「ドーモ、ナーギニーです」

彼女はアイサツした。ソウカイヤがザイバツと敵対していることは聞き知っているが、目の前で酷く苦しめられている女性を放置するのは、やや気分が悪い。モンスメグ=サンやヤクシニー=サンならこうするだろう。それに、彼女の脳内UNIXには何らかの重要なデータがあるという。確保せねば。

「アイエエエ、ドーモ……ライトニングウォーカーです」彼女は涙を溢れさせてアイサツを返した。デジタル・ブッダが比較的丈夫な蜘蛛の糸を垂らしてくれたのだ。しかも相手が女ニンジャでまだ良かった。男ならセプクだ。

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◆ライトニングウォーカー(種別:ニンジャ)
カラテ       4    体力        4>1
ニューロン     5    精神力       6>0
ワザマエ      4>5  脚力        2>3>2
ジツ        0    万札        7>1
DKK       0    名声        4

◇装備や特記事項
▶生体LAN端子:ニューロン判定ダイス+2、イニシアチブ+1
◆LAN直結型ハンドガン:連射2、時間差・マルチターゲット可
 ●射撃スタイル・論理トリガ(集中時):ニューロンで射撃判定
  時間差・マルチターゲット使用可能
◆家族の写真:精神力+1
○元ハッカーカルト:カラテ-1、ニューロン+1
 ◉知識:ハッカーの流儀、IRCネットワーク
◉交渉:誘惑

能力値合計:13>14 回避ダイス:5
覚えておいででしょうか。ラブサバイブ=サンの次元に存在する女ニンジャで、豊満なハッカーです。ちょくちょく任務失敗してパルプ雑誌の表紙めいた目に遭うことに定評があります。つの次元では2034年の7-8月頃「スティッキー・フィンガーズ」でバイオニンジャにとっ捕まり、青少年のなんかとともに死ぬところを、チーム・ブラックマンバのヤングチームに救出されました。今回は第2版に勝手にコンバートし、ワザマエを1成長させました。

「あの、ソウカイヤの方ですか?」「違う。通りすがりだけど、貴女は助ける」「ブッダ……!」ライトウォッチャーは合掌して拝んだ。「ここが何なのか知りたい。そこのUNIXをハッキングできる?」「ヨロコンデー!」

7D6で難易度HARD、[2266456]=4成功&ナムアミダブツ!なんらかのデータが記されたパンチシートを入手。

ライトニングウォーカーは喜びにむせびながら、生体LAN端子をUNIXに直結させてパンチシートを吐き出させた。何らかの重要な手がかりだ。「わ、私も手ぶらでは帰れませんから、もう一枚」ふたりは同じデータを記したパンチシートを手に入れる。「これでよし。ええと、私の服を探しますね」

近くのロッカーを探ると、彼女の衣服と装備もあった。冷え始めたチョコレートがこびりついて不快だが、洗い流している暇もない。両脚は酷い火傷だが、ニンジャ耐久力の賜物か歩けないほどではない。「ここからの脱出経路は、私が入ってきたので知っています」「じゃ、行くよ」「ハイ!」

ふたりの女ニンジャは広間の裏口から脱出した。だが……その時!「イヤーッ!」背後からスリケンが飛来!

回避判定、難易度NORMAL。ナーギニー(NG)は6D6で[646441]=成功。

ブン!ナーギニーはバイオテイルを振り回し、難なくスリケンを撃ち落とした!「待てい!ドーモ、ブラックメイルです!」低く押し殺したデスヴォイス!さっきのニンジャだ!

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◆ブラックメイル(種別:ニンジャ)
カラテ       4    体力        6
ニューロン     4    精神力       4
ワザマエ      7    脚力        4
ジツ        4    万札       10

◇装備や特記事項
▶生体LAN端子:ニューロン判定ダイス+2、イニシアチブ+1
 ▷ファイアウォール×1
◆アサシンダガー:装備時は連続側転難易度+1
 ●戦闘スタイル:フェイント
  イニシアチブ値が自分より低い敵だけを攻撃する場合、
  このフェイズ中それらを『崩れ状態』とみなし、
  さらにこの攻撃をカラテとワザマエどちらで攻撃判定してもよい
  (殺伐とナムアミダブツは通常通り発生)
 ●戦闘スタイル:精密攻撃
  ワザマエで攻撃判定、痛打無効 殺伐は出目666、ナムアミダブツは6666

◉滅多斬り:回避ダイス2を消費し、近接攻撃難易度HARDで連続攻撃2 殺伐なし
◉ツジギリ:移動しながら攻撃可能
◉疾駆:通常移動マス+2
◉頑強なる肉体:体力+2
◉交渉:威圧

☆ムテキ・アティチュードLV3:使用するとダメージ軽減2、即死耐性
 ☆◉瞬時の解除:ムテキでダメージを無効化したフェイズかターン終了時に効果解除可能
 ☆◉バリケード化:手番終了フェイズに自発的にムテキを瞬時発動し、
  隣接する味方全員に回避ダイス+1
 ★ムテキ・メイル:精神力1を消費し瞬時発動(NORMAL)
  隣接する仲間1人が回避判定を強いられた時、ムテキLV1を発動し身代わりとなる
  術者が回避可能な(回避ダイスが余っている)時のみ使用可能
  発動出目666ならLV2、6666ならLV3の効果

能力値合計:23 回避ダイス:7
アマクダリ所属の下っ端女ニンジャです。元シナリオではオリジナルニンジャ2人でしたが、なんか変えました。冷酷非情な邪悪ニンジャですが、時々ぽんこつだったりします。「頭部を覆った特徴のない黒いニンジャ装束」「瞳と虹彩は極めて細い四白眼で、黒いコールで縁取られている」と描写されています。頭巾を取ると黒髪と白いうなじが現れます。

「ドーモ、ナーギニーです」「ライトニングウォーカーです」ふたりもアイサツを返した。「ネズミがいたとは不覚!ソウカイヤのニンジャだな。その女を置いていけば命は助けてやろう」ナーギニーは彼女を背後にかばい、キツネ・サインを掲げた。「ならば始末する」一触即発アトモスフィア!

戦闘開始

イニシアチブ:ライトニングウォーカー/LW(6)→ナーギニー/NG&ブラックメイル/BM(5)
この戦闘中、ナーギニーは隣接するライトニングウォーカーを「かばう」ことができる。回避ダイスを代わりに支払い、ダメージが発生すれば受けるのだ。ただし脚力が彼女は2(火傷で減衰)、ブラックメイルとナーギニーは4あるため、普通に走ったり連続側転したりしても追いつかれてしまう。かつブラックメイルは「疾駆」持ちで通常移動マスは6だ。ナーギニーは彼女を抱えて運搬することも可能だが、運搬中は行動難易度がHARDになる。

1ターン目

「よくも私にハズカシメを!TAKE THIS!」ライトニングウォーカーは怒りに燃えてハンドガンを精神集中論理射撃!BLAMBLAM!

3D6と4D6で時間差・連射2。[133][1532]=1発成功。BMは3D6で[454]=難なく回避。NGはバイオ武器で攻撃、バイオテイルで+1され7D6で[3133332]=失敗。BMは疾駆で駆け寄りながら精密攻撃&滅多斬り&ツジギリで連続攻撃2、難易度HARD。3D6と4D6で[653][6511]=2成功2つ。NGはLWをかばい、3D6を2つで全力回避。[441][356]=2成功回避。

「イヤーッ!」ブラックメイルは冷静に見きって回避!ナーギニーはシミターを抜かず、コブラめいたバイオ牙を伸ばして噛みつき攻撃!「SHHHH!」「イヤーッ!」だがブラックメイルは先んじて黒い風と化し、アサシンダガーを逆手に構えてふたりに斬りかかる!ナーギニーは尻尾でかばい、弾く!

2ターン目

ライトニングウォーカーは状況判断する。ブラックメイルはなかなか手練れだ。ふたりがかりでも手こずる相手。長引けばクローンヤクザや他のニンジャが増援に来る。ならば!「撤収です!イヤーッ!」連続側転!

5D6で[33346]=成功。4マス離れ、振り返りざまに射撃。2D6と3D6で[63][123]=1発成功、BMは3D6で[542]=回避。NGは後を追って連続側転、バイオテイルで+1され7D6で[3411236]=成功。LWの隣に降り立ちスリケンを投擲、6D6で[362564]=成功。BMは3D6で[246]=回避。疾駆で駆け寄りながら精密攻撃&滅多斬り&ツジギリで連続攻撃2、難易度HARD。3D6と4D6で[212][5523]=1発が2成功。NGは8D6で[11432541]=3成功&迎撃!BMは回避ダイスがなくまともに受ける!だがムテキ・アティチュードを発動、8D6で[65536121]=成功。残り精神力3。

BLAMBLAM!振り向きざまの射撃をブラックメイルは裏拳で弾き回避!「イヤーッ!」ナーギニーは後を追って連続側転、空中でスリケンを投擲!「イヤーッ!」ブラックメイルはこれも撃ち落とし、恐るべきニンジャ脚力でふたりに駆け寄りアサシンダガーで攻撃!ナーギニーは尻尾で振り払い迎撃!

しかし!「ムテキ!」ブラックメイルが叫ぶや、ナーギニーの尻尾の打撃は超自然的なカラテ装甲に阻まれる!ノーダメージ!これぞブラックメイルのジツ、ムテキ・アティチュードだ!「どこへ逃げても無駄だ」低く押し殺したデスヴォイスで、黒装束のニンジャは冷淡に宣言した。「殺す!」

3ターン目

「どうすれば!」ライトニングウォーカーの両脚は火傷で走りにくい。すぐに追いつかれてしまう!「私があなたを運ぶ!」「ハイ!」彼女はナーギニーの小さな背中におぶさった。「イヤーッ!」

NGは7D6で連続側転、難易度HARD。[5146553]=成功。BMから8マス離れる。

ナーギニーは尻尾と両脚のバイオ筋肉を躍動させ、壁を跳ね回りながら連続側転で離脱!「あっちに緊急用エレベータが!」ライトニングウォーカーが指差す!しかし!「逃がしはせん!イヤーッ!」

BMは7D6で連続側転、難易度HARD。[4352231]=成功。8マス動いて追いつき精密攻撃、7D6で難易度HARD。[25555664]=5成功。NGは8D6で難易度HARD回避、[63566563]=6成功&迎撃!BMは8D6で[16234366]=回避。

「イヤーッ!」ブラックメイルは壁を跳ね回りたちまち追いつく!アサシンダガーを振るい攻撃!「SHHHHH!」ナーギニーは背中のライトニングウォーカーをかばい尻尾を振り回す!ブッダを嵐から守るドラゴンめいて!だがゴジュッポ・ヒャッポ!このままでは逃げ切れぬ!どうする!?

4ターン目

大気にカラテが満ちる!ハードモード突入!

「こうなったら……アレをやるしかない!」ライトニングウォーカーはイチかバチかの手段に出る!回線のある空間には、必ず電子の流れが存在する。それを生体LAN端子を介して無線ハッキングしてやれば、追手を妨害できるはずだ!「スゥーッ……ハァーッ……!TAKE THIS!」

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ハッキング判定、難易度HARD。7D6で[3446252]=成功!

ピピピ……ガゴンプシュー!緊急防火シャッターが作動し、3人の前と後ろに降りてくる!「い、今です!」鼻血を垂らしながらライトニングウォーカーが叫ぶ!脱出のチャンス!

NGは難易度HARDで連続側転、7D6で[4542241]=ギリギリ成功!

「SHHHHH……イヤーッ!」ナーギニーは尻尾と両脚、全身のバイオ筋肉を躍動させ、前方を閉ざさんとギロチンめいて落下する緊急防火シャッターの下をくぐり抜ける!ゴウランガ!そしてブラックメイルは!「なにッ!?」ナムサン!前後を防火シャッターに阻まれた!ニンジャなら破壊可能!

カラテ判定、難易度U-HARD。4D6で[2611]=成功。しかし!

「イヤーッ!」KRASH!渾身のカラテでシャッターを破壊!だがナーギニーたちは既に遥か彼方、緊急用エレベータの中だ!「ゴキゲンヨ!」ライトニングウォーカーがキツネ・サインを向けると、エレベータのドアは閉じた。

離脱成功

エピローグ

「アリガトゴザイマス」ライトニングウォーカーは、エレベータの中でナーギニーに深々とオジギした。ドゲザせんばかりの勢いだ。彼女はたびたびウカツにも生命の危機に見舞われて来たが、そのたびにブッダは救いの手を差し伸べて来た。ブッダを信じてはいないが、信じたくもなる気持ちだ。

一方、ナーギニーは考える。彼女の脳内UNIXにあるという機密データをどう回収するか。自分はハッキングの知識も技術もない。ヘルダイバー=サンに引き渡せば可能かも知れないが、ソウカイヤの所属ニンジャである彼女を連れ帰るのも問題だろう。カワイソウだが、カイシャクして首を持ち帰るか。

満身創痍の彼女を殺すのは簡単だ。手元に刃物もある。しかし……そのようなことをしたら、ヤクシニー=サンやモンスメグ=サンはどう言うだろう。褒めてくれるか、叱責するか、悲しむか。その全てか。自分は、自分をブッダの使いのように感謝している者を殺して省みぬほど、無慈悲ではない。

このパンチシートと情報を持ち帰れば十分だ。ナーギニーはそう考え、シミターの柄から手を離した。「その……私のことは、ソウカイヤには言わないで。面倒になるから」「アッハイ、そちらにも事情はあるでしょうし」ナーギニーは見るからにバイオニンジャで、ヨロシサンに見つかれば問題だ。

ライトニングウォーカーはそう理解し、手元に僅かに残っていた万札1枚を差し出した。「今はこれしか手持ちがありませんが、せめてもの感謝のしるしとしてお納めください。いずれ必ずご恩は返します」深々とオジギ。そう言われれば、受け取らぬ理由もない。「連絡先は教えられないよ」「ハイ」

ポーン。エレベータは地上に到達した。と言っても下水道の脇の隠し通路の中だ。追手が来ないことを確認して、ふたりはマンホールから地表に出ると握手して別れた。「ハーッ……生きて帰りました」ライトニングウォーカーは改めて命のありがたみを噛みしめる。なにがしかの報酬は得られよう。

KA-BOOOOM……地下でくぐもった音。おそらく、地下施設を証拠隠滅のために爆破したのだ。あのニンジャはどうなったか。メガトリイの遺産とは。全てはこの脳内UNIXの中のデータが教えてくれるだろう。どのみち、自分の手に負える代物でもなさそうだ。ダイダロス=サンらお偉方に任せよう。

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「お、いたいた!おーい、生きてたか!」工場脇の路地裏から、フードを被った男ニンジャが現れた。「久しぶりだな。ドーモ、ファイアシーフです」「あ、ドーモ。ライトニングウォーカーです。確か、洗車の時に」「そうそう。ソウカイヤからあんたを迎えに来たところだ。無事でよかったぜ」

「ご迷惑をおかけしました。無事……でもないですけど、情報を回収しましたので、ご安心ください」パンチシートを見せ、頭を下げる。「え、もう見つかったんですか?報酬はどうなるんでしょうか」もうひとり、若い女性の声。「多少は貰えるだろうさ。得したな」「まあ本番は次ですね」

彼女はファイアシーフの背後から現れると、ライトニングウォーカーと顔を合わせて、ぱちくりと目を瞬かせた。ライトニングウォーカーも同じようにする。「やっぱ、なんか似てるな」「今日はじめて出会うんですけどねえ」その女ニンジャは掌を合わせ、アイサツを繰り出す。

「ドーモ、ライトウォッチャーです」

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【ヴィチットル・マーヤー】終わり

リザルトな

評価:A 重要データは得られなかったが、パンチシートを獲得し、ニンジャと交戦して脱出した。万札15+2、余暇3日。

つのにサポートすると、あなたには非常な幸福が舞い込みます。数種類のリアクションコメントも表示されます。