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味方が増えまして

4月になった。

あまりの人員不足で3月はずいぶん採用をしていたのだが一旦それも落ち着き、ライブが終わって会社に戻ってみると新社員の方がひとり増えていた。もともと市役所にいたそうだ。

僕が1ヶ月かけて覚えた業務を早速2人体勢でやることになった。その他にも、我々は備品整理とかいろいろ思いついた細かいことを何でもやる。専門知識はいらないので勉強時間もほとんど必要ないが、故に誰が何を知っているのか複雑になってきた。結果、それも周りのメンバーの今の能力に気をかける訓練になっている。

仕事は簡単だが、わりとそういう複眼的な立ち回りは専門性が高い他の仕事でも同様に求められる気がしていて、僕にとってはこのくらい単純な業務でないとこの視野の広さは維持してられないなと思う。もっと頭の良い人やバイタリティのある人は、技術領域など専門性が高い環境でもうまく立ち回れるのかもしれない。

エンジニア採用と面談して

そういえば、昨日は仕事を休みにして暇になったのでとある会社の面談を入れた。別に転職する気はなく、僕が30分ないしは1時間の間、技術者およびその集団に属する人達とまずちゃんと会話ができることを目標に話を聞いた。

話してみるととても冷静でTHE面談といった感じで(それはそう)、同世代の女性の方が親身になってわからないところを教えてくれた。自分自身も話を聞きながら疑問点はちゃんと質問できるとか、時間の流れに則って話題から逸れずに公的に会話をするとか、今後どういった行動をするかきちんと明確になるように会話の着地点を模索しながら進めた。でないと貴重な会社の売上と時間を奪ってしまう。単なる技術好きとしてではなくサラリーマンとして動くということが、昔よりはどういうことかわかった。

ただやっぱり話を聞いていると情報量の濃さに圧倒されたなという感じはあった。資格を1年の間に複数個取るような人と果たして僕が同じ土俵で業務を追いつかせながら日々やっていけるかと言われたら、まだ自信がない。1時間の間に脳が情報過多になるようであれば8時間頑張るのはきついだろうなと思った。もちろん、相手は説明に慣れているからその分情報が濃くなるのはそうなのだが。単なる向上心やチャレンジ精神の旺盛さだけで会社に入ってはだめだということは過去の経験からわかる。

ひとまずしばらくは他の会社とのカジュアル面談をしつつ、今の会社にいながら資格の勉強を進め、収入が足りない分ないし余った分は音楽活動や土日のクラウドソーシングで埋める。点としてしか頭に入っていなかった経験が線になってきている節はあって、最近ちゃんと自分ができると踏んだ仕事を全うできるかの検討部分が、脳内の想像と現実でギャップなく噛み合ってきているなと感じる。

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