経済用語集

【実質賃金】(じっしつちんぎん)

名目賃金(実際にもらえる賃金の額面金額)にインフレ率を加味した賃金のことだが、要するに購買力のこと。賃

金労働者が買うことができるモノやサービスの量を表している。例えば、名目賃金が2倍になったとしても、物価

が4倍になったら、買うことができるモノやサービスの量は半分になるので、実質賃金は半分になったということ

になる。

【リーマンショック】(りーまんしょっく)

2008年9月、アメリカの投資会社リーマン・ブラザーズが経営破綻したことを機に広がった、世界的な金融危機。

サブプライムローン問題がきっかけとされる。1929年の世界大恐慌以来の世界的大不況となった。

【地方交付税交付金】(ちほうこうふぜいこうふきん)

地方自治体間の財政格差を小さくするために、国が地方自治体に支給するお金。なお、財務省は「地方交付税交付金」

と呼ぶが、総務省(地方自治体)は「地方交付税」と呼んでいる。

【かんばん方式】(かんばんほうしき)

トヨタ自動車で行なわれている生産方式で、「必要なものを必要な時に必要なだけつくる」というもの。もともと

はそれぞれの部品箱に「かんばん」を付け、部品を使うごとにその「かんばん」をはずし、組み立て工場がこの「か

んばん」を定期的に回収して部品工場に届け、部品工場ではその「かんばん」に書かれている数の部品を生産する

ようにしていた。これにより、部品工場では部品の作りすぎを防ぐことができ、組み立て工場では使わない部品在

庫を持っておく必要がなくなる。1963(昭和38)年にトヨタの全工場に導入された。現在では「かんばん」データ

を電子化し、協力会社(下請け)に送るようになっている。

【荷待ち】(にまち)

物流業者のトラックなどが、荷主や物流センター等の都合で荷積み、荷下ろしができず、待たされてしまうこと。

ドライバーの長時間労働の原因の一つとなっている上、荷待ちには料金が支払われないケースがほとんどなので、

生産性低下の要因ともなっている。2024年の物流総合効率化法の改正案では、この解決のため、荷主に積載率を高

めるための中長期計画の作成や国への定期的な報告を義務付けている。

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