経済用語
【IR】(あいあーる)
「Integrated Resort」の略。「複合型リゾート施設」などと訳される。カジノ、ホテル、劇場、国際会議場、展示
施設、ショッピングモールなどが集まった複合施設のことだが、実際はカジノがメイン(収益の大半を稼ぐ)。露
骨に「カジノ」という言葉の「賭博施設」というイメージをオブラートに包みたい時に使う。
【N値】(えぬち)
土壌・地盤の固さを示す数値。測定用の鉄棒機具に取り付けた63.5kgのおもりを76cmの高さから自由落下させ、
サンプラーと呼ばれる棒が30cmめり込むまでにおもりを何回落としたかが数値となる。「N」は「数」の意味の
「Number」の略。この数値が大きいほど、土壌・地盤が固いと言える。
【2024年問題】(にせんにじゅうよねんもんだい)
働き方改革関連法施行によって、2024年4月1日から、自動車運転業務の時間外労働時間が年960時間に規制される
ことによって起こると考えられている各種の問題のこと。特にトラック輸送力低下による物流の停滞、運送業者の
利益減少、トラックドライバーの所得の減少などが起こるとされている。
【ミルトン・フリードマン】(みるとん・ふりーどまん)
1912-2006。アメリカの経済学者。いわゆる新自由主義経済学を代表する人物。市場原理主義、金融資本主義を
善とし、政府による経済の介入を悪とした。彼の考え方に飛びついた強欲な企業家、政治家たちは、官営事業の民
営化、規制緩和などを強引に推し進め、ごく一部の者たちに莫大な利益をもたらした一方、大幅な貧富の差の拡大
を招いた。1976年にノーベル経済学賞を受賞しているが、受章に際し、これに反対する数千人規模のデモがスウェ
ーデンで起こっている。控えめに言って、史上最悪の経済学者である。
【認知的不協和】(にんちてきふきょうわ)
心理学用語で、自身の信じていることや行なっている行動に対して、それらと矛盾する事実に直面した時に感じる
ストレスやそれを感じている心理状態のこと。問題なのは、認知的不協和を感じると多くの場合、そのストレスを
解消しようとして、自身の信じていることや行なっている行動の方を正当化し、事実の方が間違っていると考える
ような、非合理な言動を示してしまうこと。自身の信念を優先させて、事実を歪めて認識してしまうため、問題は
解決されるどころか、よけいに大きくなってしまうことになる。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?