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[第二回]作曲家の歌ってみたMIXメモ
こんにちは!XLigerです
二回目の投稿になります!
前回はボーカルエディットついてに書いたのですが
今回はボーカルのトリートメントについて書いてみようと思います!(あくまで個人の感想です)
この回で使用する想定のプラグイン
DAW
steinberg/Cubase 12 pro
Plugin
※()は今回の利用目的
waves/Vocal Rider or Izotope/Nectar 3(ボーカルのノーマライズ)
kilohearts/comp(圧縮目的のコンプ)
waves/Rdeesser or OEKSOUND/soothe2(ディエッサー)
waves/A2等(アナログ系コンプ)
volko audio/Q3D(maag系、ボーカルを輝かせることができる)
FabFilter/proQ3(削るためのEQ)
izotope/RX Spectral De-Noise(ルームノイズ除去)
↑のプラグインではなくても、プラグインは充実しているので、
何かしらで代用できると思います!
ボーカルのトリートメント
MIXの前にプラグインを使ってボーカルの質感を整えようと思います!
↓自己流アレンジですが私がよくやる処理を載せてみました!
インサート順も大体こんな感じです
・RXでルームノイズを除去
・音量のノーマライズ
・アナログ系コンプで潰す
・EQで抜けをよくします
・コンプでアタックリリース短め、レシオ1:1.25 ~ 1:5ぐらいで潰します
・コンプでアタック遅め、リリース遅めでレシオ1:3ぐらいで潰します(リダクション-3dbぐらい)
・EQで80hzあたりをカット、350hzあたりを少し下げる
ディエッサーをかける
リバーブ&Delayをかける
1.RXでルームノイズを除去
ルームノイズ除去もなのですが
リップ音などのノイズもRXを使って除去できれば更に良いと思います
2.音量のノーマライズ
まずはVocal Rider(似たようなプラグインでも可)で音量を整えます
Vocal Riderは初期設定のままで大丈夫です
メロダインでも軽くノーマライズすると思いますが、ここでも軽くコンプ代わりに使用してます
![](https://assets.st-note.com/img/1706096762897-y1xuvxOASC.png)
お手軽でおすすめです
3.アナログ系コンプで潰す
私の個人的な好みなのですが、
質感を変化させるために使用することが多いです
とくにEDMよりもバンドサウンドの時などはオケとの馴染みを考えて使用することが多いです
4.EQで抜けをよくします
maag系EQを使い2.5khz,40khzを上げて調整します
・2.5khzはボーカルの芯を厚くする(オケに負けない厚み)
・40khzはキラキラした質感(ここは音がザラザラしない程度に爆上げ)
・160hzも気持ち上げて芯を補強
・カットは別のEQでするので下げなくて大丈夫です
![](https://assets.st-note.com/img/1706096528291-xIiFOm3QvC.png?width=800)
昔無料配布していたこともあるのですが、かなりいいです
5.コンプでアタックリリース短め、レシオ1:1.25 ~ 1:5ぐらいで潰します
ゲインリダクションが-3dbになるぐらいでスレッショルドを調整します
(好みの音圧になるまでレシオ低めで複数コンプをかけてもいいと思います)
前段EQで上げた帯域を圧縮することで、密度、硬度が高まり、
オケの中でも倍音の海に飲み込まれず存在感を維持できるイメージがあります
※これを音色が劣化しない程度に調整します
![](https://assets.st-note.com/img/1706096564695-5lFp6Oqk1m.png)
このプラグインに限らず、このメーカーはおすすめです
6.コンプでアタック遅め、リリース遅めでレシオ1:3ぐらいで潰します
ゲインリダクション-3dbほどでスレッショルド調整しています
アタック遅めなので少し遅れてリダクションが大きくなるイメージです
![](https://assets.st-note.com/img/1706096698326-rj3BTxymoy.png)
7.EQで80hzあたりをカット、350hzあたりを少し下げる
80hzは低音のノイズ、350hzはモコモコ感をカットといったイメージです
ボーカルの質感によっては350hzを600hzぐらいまでカットしたり、Qもキツめに設定するときもあります(Qの角度がきつければきついほど、角度にあたる音域が強調されて聴こえます)
↑どこをカットするかで音の重心をかえられるので、結構重要だったりします
8.ディエッサーをかける
こちらに関してはカットEQ前段でも特に音質に影響はないです
7600hzあたりを抑えてあげると
オケの高音と混ざらなくて分離されやすいです
9.リバーブ&Delayをかける
リバーブ&Delay等、空間系プラグインを使います
※この後にディエッサーをかけるとガサついた音になる気がするので、私はディエッサーの後に処理しています
他にもセンターボーカルに対して、高音のみステレオエンハンサーを少しかけることもあります(オケに隙間がある場合は効果的かも!)
Delayの設定
・Delay:186MS
・FEEDBACK:3%
・HiPASS:200Hz
・LoPASS:2500Hz
・DRY/WET:3%
![](https://assets.st-note.com/img/1706095889752-IY5ulMtHgy.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1706102883953-fgPyL744tu.png?width=800)
無料で配布されていたので使ってみたのですが、高音の空気感がプラスされていい感じでした!
最後の味付けにいいかも
ステレオを広げるプラグインを使う際は、stereoバスを作ってそこにmonoボーカルを送って処理したりなんかもします
その他も、ボーカルの質感、環境ノイズに合わせて様々な作業を選択できると思いますが、今回はテンプレート的なものを紹介させていただきました
料理に例えると・・・
今回の処理を無理やり料理に例えてみると・・・
うどんを「別茹で」する感覚に近い気がします(異論は認めます笑)
もちろん、つゆで茹でると麺につゆの味が染みついて美味しいのですが、味が馴染みすぎるというか・・・
「別茹で」だと麺のまわりが独自にコーティングされて、つゆと麺の風味どちらも感じ取れる気がしたので、うどんに例えてみました・・・!
※「つゆ茹で」はこの場合、ボーカルに何も処理をせずオケにそのままMIXするという意図になります
まとめ
今回はボーカルのトリートメントについて書きましたが、いかがだったでしょうか?完全に自己流なのですが、私はこの方法で歌ものMIXをしています!
皆様貴重なお時間をいただきありがとうございました!第2回はこれで終わりになります!(˘ᵕ˘ )
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