頭の中の虫

頭の中の虫、読んで字のままだ。
私の頭の中には高校あたりで色んなことが崩壊してからというものの、虫が沢山住んでいる。この辺りのことは遥か昔になるが、noteを書いているし、意味もなくTwitterで定期的に喚き散らしているので周知の方も多いだろうので、割愛する。

こいつらは私が無意に日々を過ごしていると活動的になる。そして語りかけてくる。曰く

「少し考えればわかるお前のお先は真っ暗だ」
「今のままでいられないのはわかってるだろ」
「お前は無理な生き方をしている」

いつも目を逸らして考えないようにしていることが奥底から湧いてくるイメージだ。こうなってくるとこんこんと考えが巡りだす。今抱えているありとあらゆるもの、それが恒久的に続くものでないこと、自分のカバー出来る範囲はいつだって許容値ギリギリであること。兎にも角にも結論はこれになってしまう、私はいつでも本音を言えば幸せなところだけ掬って逃げ出したいのだ。もっと言えば、今をマスターピースにしたい。変わりゆくさまや自分にとって悪くなっていく様を見たくない。

けれども私が本当にそれを実行してしまったら多くの人に不利益を生み出してしまうのも理解出来てしまう。これまで受けてきた教育の産物なのだろう。社会を回す機械を生み出す構造として義務教育は実に良く機能していると思える。そんな思考リソースさえも、一度労働の時間になってしまえば埋まってしまう。もちろんこんな人間ばかりでないことは理解している。それでも毎日沢山の人がそういう選択肢を取っていることもまた事実だ。人間を人工的に作って労働力にする思想は倫理的にアウトだが、今の社会の仕組みと何が違うのだろうか。

私は雁字搦めの道徳と思考の鎖に囚われて、どうしようもないことを理解している。その鎖を引きちぎれるほど強くないからだ。だから今日も私は虫が動かないように日々リソースを使い潰していく。餌を供給し続け、逃げられないという問題から逃げるために。



久々に書きたくなった。
余談ですがhideのfrozen bugという曲が好きです。よろしく。

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