不妊治療-今後のこと

3回目の人工授精を終え、約2週間経ちました。ルトラールを服用していたので、まだ生理は来ていませんが、体の感覚的に今週期も妊娠は難しい感じがしています。次の治療としてもう一度人工授精をするか、体外受精へステップアップするかのいずれかを決めなければならないのですが、非常に悩ましいところです。
最初は4回目の人工授精を行うつもりでいました。と言うのもこれまで3回人工授精を行ってきましたが、病院の空いている時間や仕事の都合上、100%タイミングを合わせて処置を受けることは難しく、正直治療をやりきった感がなかったからです。体外受精に進むには、これまでは比較にならないほどお金も時間もかかります。まさか自分が体外受精を受けることになるとは、とまだ信じられない気持ちもあります。抵抗感があるのも事実です。そして何より、体外受精は不妊治療の最終段階であり、先の治療はありません。もしも体外受精でも授かることができなかったらと考えると、とても怖いです。
しかし今週期、人工授精を受けてから体温の変化やおりもののなどの体の状態を数日見てみて、このまま人工授精を続けても妊娠は難しいのかも知れないと感じました。特に顕著な特徴があったわけではありませんが、何となくそう感じてしまいました。
まだ治療をあせる年齢ではないのかも知れませんが、もし今後2人目、3人目が欲しいと思った時、年齢が原因で諦めるようなことはしたくありません。たった1周期でも無駄にはしたくないという思いがあります。今後何が起こるか分かりませんし、治療が出来るうちに少しでも可能性が高いものにチャレンジしてみるのもいいのではないか、そう考えるようになりました。
そして先日のことですが、家の掃除をしていたら、見慣れない手帳を見つけました。パラパラと中身を見てみるとそれは夫のもので、これまでの治療経過や内容、私の体調のことが細かく記されていました。夫は治療にと非常に協力的ではありますが、感情をあまり見せず、いつもフラットな感じで私の通院の様子を聞いていたので、正直私とは不妊治療に対する温度感が少し違うのかも知れない、と思っていました。子供をこんなにも望んでいるのは私だけなのかな、と不安になることもありました。しかしびっしりと書き込まれた手帳を見て、夫もこんなにも子供を望んでいるのだ、表には出さないだけで、不妊治療に対してこんなにも前向きに取り組んでくれているんだ、と涙が出ました。頑張ろうと思いました。これまで不妊治療に対して、覚悟はしていたつもりでしたが、自分の中に迷いや悪い意味での楽観が多々あったのかと思います。手帳を見て、自分のなかでこれまでとは質の違う覚悟が決まった気がしました。
そんなこともあり、また日々の体調や感情の変化もあり、やはり次周期から体外受精にステップアップしようと考えています。次周期再度人工授精を行ったとしても、多分無理だろうと思いながら1ヶ月を過ごすことになりそうですし、そんな苦しい気持ちのまま1ヶ月を過ごしたくありません。
体外受精に進むからといって、今後の治療に対する恐怖感や抵抗感が完全に消えたわけではありませんし、迷いもまだまだあります。何が何でも授かるまで治療をやり続けるというような意志がはっきりとあるわけでもありません。でも子供を授かりたい気持ちは夫婦双方に強くあります。この選択が正しかったのか、今後上手くいくのかは誰にも分かりませんが、気持ちだけは折れず、諦めず、どんな結果になったとしても納得が行くように、明るい未来を信じて、夫婦ふたりで前へ進んでいこうと思います。

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