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鳥取、島根旅行#3日目

 昨夜、ビール瓶2本飲んだだけで、全身にものすごい酔いが回って来て、ホテルに着くとすぐに寝てしまった。1時間ほどで目を覚まして、怠い身体を起こして、お風呂に入りに行った。風呂場はタイミングが良く、自分一人しか入っていなかった。途中、関西方面から来たと思われる若者がドカドカと入ってきて、風呂場に誰もいないと見るや奇声を発し始めた。鉢合わせなくて良かったな…と風呂場を出る。
 最終日3日目の朝、お風呂に入りに行った。温泉宿に泊まったのだから、夜と朝のセットで入らないとなんだか勿体無い気がして、入ることにしてる。
 ホテルのチェックアウトを済ませて、穴道湖に面した珈琲館へと向かう。9時から営業スタートとの事だったが、店内のテーブル席には人が埋まっており、残りの空きテーブルになんとか滑り込む事が出来た。人気のお店らしい事は、内装や窓から見渡せる穴道湖の美しさで良く分かった。

8.島根県立美術館

 朝食を食べ終わり、島根県立美術館へと向かう。旅先の美術館を訪れるのは、楽しみの一つ。

 横浜大観の掛け軸が展示されており、磯邊之月という作品が良かった。松の枝がフレームになっており、月夜の光に照らされた白浜に薄らとした波が描かれた絵だった。なるほど、写真を撮るときにこのような構図で収めれば良いのだな、なんて勉強になった。

9.植田正治写真美術館

 ずっとここに行きたかった。今回、ようやく来れて本当に良かったと思う。一時期、写真に凝っていた時があり、色々な写真家の写真を見たり、写真集を買うことにハマっていた。その中でも、植田正治の写真はユニークで、どことなくシュールで、子どもたちへの温かい眼差しがあり、とても好きだった。鳥取砂丘を舞台に素晴らしい写真を撮っていて、構図が素晴らしい。個人的には雲の描写が好きだ。

 あいにく雨がパラパラと降っていて、大山は雲が覆われていたが、時折、雲間から光が差し込む時があり、それは息を呑むほど綺麗な景色だった。稲が黄金色に輝いていた。ゆるかな傾斜の上を滑るように車が走っていく。ぼくもその風景の一部になるようにして、美術館を後にした。

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