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鳥取、島根旅行#2日目

 皆生温泉のとある宿に泊まった。カーテンを開けると目の前に海がどこまでも広がっていて、空と海の境界線が分からなくなるほどだった。朝風呂に入って、チェックアウトを済ませ、しばらく海岸沿いを歩いた。太陽の日差しが眩しく、まだまだ残暑は続きそうだった。

4.水木しげるロード

 車に乗り込み、水木しげるロードへと向かう。ゲゲゲの鬼太郎は子どもの頃、目のお化け(バックベアード)が怖かったのを思い出す。

 水木しげるロードは、境港駅から水木しげる記念館まで800m続く妖怪の道で、177体の妖怪ブロンズ像が来る人を見守り、怖がらせている。妖怪神社、水木しげる記念館(改築中っぽかった)などがあった。とくに妖怪神社の目玉おやじの目玉がクルクル回るのは不気味で仕方なかった。夜見たら怖いだろうな…と思う。

5.江島大橋〜338号線

 松江城へと向かう。途中、通称ベタ踏み坂と言われる江島大橋を寄って行くことにした。CMに使われたか何かで有名になったようで、確かに傾斜はキツかった。わざわざ、傾斜をキツくして橋を掛ける必要があったんだろうか…と思わないでは無かったが、一つのスポットとして言ってみる価値はあった。

 自分的には、その先の338号線(美保関八束松江線)を車で走ったことの方が感慨深かった。中海を沿いを通るこの道、まるで海の上を走っているかのような体験だった。海の奥には山陰の山々が連なっていて、なんて素晴らしい景色なんだろうと思う。

6.松江城

 松江城へと向かう。松江城近くの駐車場が満車だった為、近くの駐車場に停める。最上階から見渡せる景色が綺麗だった。

7.出雲大社

 松江城から出雲大社へと向かう。時刻は14時30分、1時間もあれば出雲大社に着き、本殿も見れるだろうと思っていた。431号線の穴道湖沿いに車を走らせ、最初こそ順調に進んでいたものの、車が急に混み出してきた。電車の踏切か何かで停まっているのだろうと思ってしばらく待っていると、遠くからパトカーのサイレンの音が聞こえてきた。事故だった。1台、また1台と車が引き返していく。431号線にパトカー、事故車、そして救急車が停まっていて、しばらくして救急車はサイレンを鳴らして去っていた。
 はて、どうしよう。Googleマップで迂回路を検索する。山を登り、降って、時々、畑を眺めながら走り、信号前で停まり、それから工事中のおじさんを避け走っていると、431号線に戻ってきた。どんよりとした雲間から光が差し込んできて、柱となって地上に降り注いでいる。その神々しさと美しさに思わず、神様は存在しているんだと確信めいたものを抱く。
 出雲大社に着いたのは16時15分だった。ギリギリ本殿に間に合って良かった。ラッキーだった。

 お参りして、参道沿いの店々を見て回ったものの、どこも16時半〜17時で閉店する店が多かった。お腹が空いていたので、大山鶏の唐揚げを食べた。一つ一つが大きく、さっぱりしてておいしかった。

 元の道を引き返す。事故現場には事故車も救急車もパトカーもなく、元の道に戻っていた。通常であれば、通り過ぎてしまうただの道に、一つ、自分の記憶と結びつけられたことが、なんだか少し考えさせられるのであった。

 

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