「SNS時代の写真を仕事にすること」
2020年10月7日 XICO 黒田明臣(@crypingraphy )氏 × アマカラ写真部 酒井貴弘(@sakaitakahiro_)氏 特別対談トークが開催されました!
今回はそのオンライン特別対談『SNS時代の写真を仕事にすること』にヒーコ編集部として潜入してきたので、その様子をレポートにまとめていきたいと思います!
登壇者プロフィール
黒田 明臣 (くろだあきおみ)
国内外SNSやコンテストを中心とした作家活動から商業写真家へと転身。広告写真や雑誌、ビジネス写真を中心に活動中。ポートレートやライティングを好み、パーソナルワークも精力的に行っている。新世代のフォトグラファーとしてWEBやSNSの活用、コミュニティマーケティングを推進。SNSに強いビジュアル政策、クリエイターマネジメント、メディア運営を主事業として株式会社ヒーコを立ち上げ。同社代表取締役。コミュニティプロデューサー、エンジニア・ディレクターとしてキャリアパス形成に向けて右往左往するプライングマネージャー。
酒井貴弘
長野県生まれ。関東を拠点に活動。
ポートレート・スナップを中心に、広告案件やファッションの分野で活動している。雑誌掲載やWEBメディアでの執筆などSNSを中心に写真文化向上のための活動も精力的に行っている。SNSでは自身のフォロワーがのべ12万人を超えるなどインフルエンスにも強みがあり、マルチに活動しながらこれまでの形に囚われない新たなフォトグラファーキャリアを模索している。
2020年4月より株式会社ADDICTCASE所属
白熱した3時間のトークでは、主に5つのトピックがありました!
1.黒田明臣氏の経歴
写真を本格的にはじめられた2014年から2016年にかけて、気が狂ったかのように撮り始めた習作のデータは、バックアップも含めると40TBにもなるそうです。
途中「みなさん今のは、ちょっとぼかしてツイートしてください」と酒井氏からアナウンスが入るほど、赤裸々に過去を語られていました。オンラインサロンらしい生っぽい話が聞くことができ、次のトピックへの期待がさらに高まりました。
2.最近のSNSの変化
続いて、SNSの変化についてファクトベースの解説がはじまりました。マーケティングメッセージの数、ユーザーの可処分時間とSNSの使用にどのような関係があるのか。そして、写真家としてSNSを利用する場合には、2つのポイントがあるのか、など。
アマカラ写真部でもこういった話題になることがあるようで、酒井氏の例えられていた「お料理を研究しようと思って、ずっと牛丼を食ベているみたいな状態になっていることも...リッツカールトンでサービスを受けないと分からないこともある」といった内容は、特に考えさせられました。
3.独学でどうやって写真を学んだのか
黒田氏が実際に取り組まれた独学法についてです。当時100万円以上を投資したけれど3%しか使えなかったもの、役立つ検索の方法など、こと細かく解説されていました。あまりにも具体的な内容に圧倒されつつ、「常に習作を撮り続ける」「自分を120点に見せようとしない」「いいことだけをやらない」など、教訓になるフレーズの嵐でメモを取る手が止まりませんでした!
これほど深い話を引き出されていた酒井氏が「写真って楽しい!イェーイ!というよりは、大変だなと感じることの方が多いんですけど、なんでですかね。結局それが楽しいというか、生き甲斐みたいになっちゃうから嫌な感じ。」とこぼされていた様子も感慨深かったです。
4.SNS出身フォトグラファーの現状
3つの軸から、SNS出身フォトグラファーの違いを紐解かれていました。市場や相場の話まで躊躇なく踏み込まれていて、こんなことまで聞いてもいいのかなと思ってしまうほど具体的な数字にも触れられています。黒田氏、酒井氏それぞれのスタイルを比較しながら、SNSフォトグラファーの2面性、フォトグラファー2.0の在り方について掘り下げられていました!
アマカラ写真部では写真を仕事にされている方・写真を仕事にすることに興味がある方が部員のほとんどとのことでしたが、酒井氏がコメントされていたように「フリーランスにならないと写真を仕事にできないのではなく、むしろそれでいいんだと思えることで力が入る気がしますね」という内容に、共感された方も多かったのではないでしょうか。
5.質疑応答
最後に、参加者の方から「プロフィール写真の撮影で気をつけること」「どのような課題を設けながら撮影をしていたのか」「モデルはどう探していますか」「譲れないこだわりはどこにありますか」といった質問が寄せられました。そのどれに対しても、具体的な答えと根本的な考え方をあわせた解答をされていて、とても勉強になりました!
参加者の感想
酒井さん、あきりんさん、3時間超のトークお疲れさまでした……!クローズドな場だからこそできる自由度の高い赤裸々なトークとにじみ出るあきりんさんの美学、とても面白かったです……!
「SNSのフォトグラファーは二面性がある。」
(詳しくは書けませんが…アーカイブがアマカラ写真部で見れるようです)
「何かを始める時、良いことだけをしようとしない。」
名言連発で写真というより人生の勉強でした
努力の基準値が変わるなーー
凄い話を聞いた夜ですね。
客観的視点が凄い!!まるで人が地球儀を見ているくらいの視点で物事を見ていらっしゃると感じました。そして、課題に対して、研究する事と失敗を恐れない。全ての物事に通じるのかなと思いました!
最高すぎて最高でした。写真を軸にここまで裾を広げられるのか、人に対してここまで興味を持てるのか、と。後にも先にもその瞬間しかいない自分が切り取る、今の一瞬しか現れない世界。もっと飾らずに身近なものにすべきなのかも。
登壇者の感想
サロンのイベントというのに初めて出たけど面白かった。今回のトークは、写真がうまくなるものではないけど写真との向き合い方と人生を考えるには面白いかも。
(黒田 明臣)
黒田さんとのトークは3時間に及んで、今さっき終わりました!いや、もうほんと最高に良すぎて感動で震えております。オンラインサロンというクローズドな場だからこそ話せる内容で、本当に濃すぎました!
黒田さん、ありがとうございました!!!
(酒井貴弘)
さいごに
この記事は約3,000文字なのですが、トーク全体は30,000文字を超えていました。それほど濃厚なのに、全く飽きることがないくらい面白い内容だったんです!他にも、効率化と美学、SNSの進化系、ヒーコの見据えるフォトグラファー像のことなど、まだまだ紹介したいトピックがありましたが、長くなりすぎてしまうのでこのあたりで。
今回のトークが気になった方はぜひアマカラ写真部へ!入部をするといつでもアーカイブを観ることができるようになりますよ!
写真提供
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黒田明臣 @crypingraphy
酒井貴弘 @sakaitakahiro_
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