読書のルール

・良書のみを読むこと。人生のうちに読める本の数は有限である。良書とは、内容が正しいかどうかではなく著者の主張が明確かつ論理的に書かれている本のこと。古典的価値のある著作。著者の精神の結晶。歴史の淘汰に本を選んでもらう。

・本の中に価値判断を求めないこと。著者の主張を相対化せずに盲目的に受け入れるのは、知的自由ではなくむしろ知的奴隷に向かう行為。

・抽象化具体化を経て、個別的な知識ではなく普遍的な概念として新たにストックすること。または既存の概念と結びつけること。学びの本質は分類である。枝葉末節を追えば時間が無限に要る。自分の価値基準の系を大きくしていく。

・主題、問題(論点)、主張への意識を走らせること。主題に対しどういう面から問題提起をしているか、そしてその問題に対しどういう主張をどういう構造で展開しているか。終着点はどこか。主張自体は明確か、主張の根拠はどのようなものか。その根拠からその主張が正当性を持って導けるか。

・根拠がない主張を受け入れないこと。仮にその主張が正しいとしても、根拠が明示されていないなら受け入れるべきではない。根拠なく信じれば翻弄される。

・「学びて思わざれば則ち罔し」
読んだ後、内容を思い出して自分で考えみること。これをしないと血肉にならない。

・著者との対話。対話であるから、話の内容に関してこちらの意見も言う。すなわち、同意、批判、異論反論を行う。

・決して多読や読破にこだわらないこと。上述のルールを蔑ろにすることになる。

付属ルール
・集中をつくること。
・意識して読むスピードを上げること。

読書における技術的ルール
・各章のページ配分を把握
・読み飛ばし、部分読み、順序替えは善

#読書

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