快食ボイス237・他者の成果物をパクった仕事はどんなものでも失敗する

■ 先進事例の真似を避けることについて

はい、こんにちはシャオヘイです。快食ボイス。
今日はですね、どんな事業でも、どんなプロジェクトでも、誰かの真似をしてしまう、先進事例の真似をしてしまうということをやってしまうと、もうそれは失敗したも同然であるという話をしたいと思います。
よくね、誰かが上手にやったらそれと同じことを真似してやればいいという考え方はあると思うんですけれども、僕はこの考え方はものすごく危ないと思っています。
なぜかというと、そこに至るまでのプロセスが全然分からないからなんです。
結果だけを見て、こういうアウトプットをすれば受けるんだというか、評価が高くなるんだということでやってしまうと、そこに至るまでのプロセスが 何も理解できないんです。
うまくいかなかったら「おかしいな、何でうまくいかないのかな」というのが分からないんですよ。
なぜならばプロセスが分からないから。
料理のレシピで言えば 完成されたレシピがあるだけということです。
そこに完熟トマトを使えと書いてあるけど、今手元には未成熟なトマトしかない。
これで作ろうと思うとうまくできないわけです。
なぜだろう、このレシピが間違っているんじゃないか?
そうじゃないんですよね、未成熟のトマトを使うからうまくできないんです。
しかしです、このレシピを作った人であれば未成熟なトマトを使った場合はこのようにすればいいと簡単にレシピの改編ができるんですね。
これ何でも一緒なんです。
どんな事業もプロセスわからないまま、最終的な成果物だけパクパクッとパクってしまえばうまくいくように思うみたいですが、これは大概うまくいかないんです。

■ 廿日市市観光振興基本計画について

僕が県庁から廿日市市に派遣で行って作ったのが今も動いている観光振興基本計画になります。
そのときからもう7,8年経つので、そろそろ終わりになるのかな?
当時、廿日市市の今後10年間の観光をどのようにするのかということを定めたわけです。
廿日市市というのは厳島神社、宮島を擁する市なので、その観光の計画というのは単市、廿日市市だけのものではなく全県にその内容が及ぶものなのです。
そこをどういうふうにするのか、端的に言えば来島者400万人とか何とか、そういう数ばっかり言ってたんですけど、それじゃダメだと。
そっち方向に行くんじゃなくもっと中身を突き詰めていこうみたいな話であったりとかまた、宮島口をハブとした 廿日市市における観光の入口を、宮島口の今できてますよね、廿日市市の各地の物産を売るところがあると思うんですけど、正にあれなんかは 僕が最後まで絶対にいると主張して作ってもらった施設になるわけです。
そういうものを作るにあたって僕は先進事例というか、他地域の観光計画なんてほぼ見ませんでした。

■ 観光計画

一番最初の2,3週間かにパパッと取り寄せて、ザーッと見たんですけど、ぶっちゃけ全然ろくなもんじゃなくて、こんなものを作るつもりはないぞと思ったし、真似する意味も全くないと思ったので、それ以降全く開くことすらなかったです。
そうじゃなくて、廿日市市の観光はどのようにあるべきなのかということを延々と考えるんです。
考えて考えて考え抜いた先にその一滴が出てくるんです。
そのエッセンスが出てくるわけです。
そうでなくちゃいけないんですよ。
どこかにですね、ポンと放り投げて「お願いします」って委託するというのもあるんですけれど、自分たちの地域の観光の計画なんかをポンと委託するなんていうのはもう言語道断です。
全然意味がないというかやる必要すらない。
僕も委託はしてるんですけれど、中身については全く委託しなかったんです。
中身についてはこちらで考えるから、体裁整えたり、冊子作ったり、あと僕の壁打ちの壁になってもらったりするようなことをしました。
その時の方がもうシンクタンクやめられたんですけれど、ものすごく頼りになる方で、何時間でも僕と付き合ってディスカッションしてくださったので、いい計画ができたんだと思うんです。

■ オリジナリティ

そういう本質を全然見ようとせず、パクってうまくやろうというのは、先ほど言ったように料理のレシピであっても、観光の計画であっても、どんなものであってもうまくいかないというふうに思います。
結局、自分の脳みそに汗かいて考え抜いた先に生まれてきたものというのはちゃんといいものができるんです。
それだけ考えればいいんです。
100時間でも200時間でも300時間でも考えればいいんです。
それすらせずに成果だけ得ようなんていうのは僕は虫が良すぎると思います。
ではまた。

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