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星組御園座公演 「王家に捧ぐ歌」遠征観劇記録

朝起きたら薄っすら雪化粧。今日は雪組じゃなく星組の観劇なんだけど。待ってろよ。御園座。
コロナ禍以後、関西を出るのは初めてだ。観光や食べ歩きもしたいけど、まだまだ油断できない状況だし断念。
そのかわり、移動にちょっと旅心を加えてみよう。

大阪市内へ向かい、JR大阪環状線鶴橋駅で近鉄に乗り換え。
近鉄特急、いろんな名称が増えている。乗換なして行ける「ひのとり」に乗車。実は車窓を眺めるのが好き。旅気分になるから。帰路は夜だし新幹線でサッと帰ることにする。

名古屋の街を歩くのは、何十年ぶりだろう?地下鉄も縦横無尽に通っている。伏見駅で降りてまず目に入ったのは、「王家に捧ぐ歌」のポスターと御園座の方向を示す案内。ああ、私のようなお上りの遠征組のためね。地下鉄の出口さえ間違えなければ、御園座はわかりやすい。開演まで時間はあることだし、ヒルトン名古屋にのキャトルレーブポップアップショップを覗こうと思い、歩き出すのだが、こちらは案外距離があった。
到着したらすでに長蛇の列。店舗はそれほど広くないから、密を避けるためにも入場制限している。待つことおよそ30分。こういうときの30分は長く感じるのだ。プログラムを買うだけだったから、御園座の売店でもよかったかな。長居は無用。キャトルレーブは、油断すると財布のひもが緩くなる危険地帯なのだ。さっさと引き上げ、劇場に向かう。

さて、初めて観る「王家に捧ぐ歌」。むっちゃメッセージ性のある作品だわ。極美慎くん演じるウバルトの語りで始まる。そう、人類は4500年経っても、争いをやめられないんですよ。力強いコーラス。セリフの大半が歌。歌で語り、歌で闘う、そんな作品。なによりも、星組の組子たち、舞台に立てる喜びに満ち満ちている。

「アイーダの信念」を歌うなこちゃん(舞空瞳ちゃん)。力強い歌いっぷりが好きだ。ロミジュリで歌に開眼して以来、進化が著しい。
戦いは新たな戦いを生むだけ
ラダメスを巡ってアムネリス(有紗瞳ちゃん)とアイーダ(舞空瞳ちゃん)が火花を散らすシーンの緊迫感!、息をのんだ。この作品、娘役のほうがスゴツヨかも。

冒頭では「エジプトは領土を広げている」と戦うことに何の疑いも持たなかったラダメス。それが「アイーダの信念」に触れ、1幕ラストの「世界に求む」に心境は変化していく。圧巻!これは全世界に捧ぐ歌だ。こっちゃんの歌は、どこまで進化していくんだろう。

2幕は、狂ったふりをしているアモナスロ役の輝咲玲央さん、眼がいっちゃってる。父娘の葛藤、対立の歌、聴き応えあり。そして、

ラダメスとアイーダが結ばれるシーン。美しい!実に美しい!

悲劇的な最期は、結末を知っていても泣けた。処刑の直前、真っ暗な石室で互いの姿を探すラダメスとアイーダ。愛に生きたアイーダ、ファラオとして生きるアムネリス。そうせざるを得なかったのかも知れないけど「戦いをやめよう」と最後に言い放つ姿。ラダメスの愛を得ることはできなかったけど、人類愛に生きたのかなとも思えました。さすがくらっち(有紗瞳ちゃん)深いわ。

フィナーレは、舞台狭しと踊る星組のパッション溢れて…大階段じゃなく半階段だったけど、ことなこのデュエットダンスは、これまた美しくて、眼福眼福!
都優奈ちゃんのエトワールは、よく通るソプラノがむっちゃきれい。
羽もシャンシャンもないパレードだったけど問題なし(キッパリ)

カーテンコールで、こっちゃんが「こうして皆様にお会いできて幸せです。次にお会いするまでお元気でお過ごしください」とご挨拶。
ハイ!私もこっちゃんの、星組の舞台をこうして観ることができて、幸せです!今日の観劇(感激)は明日の活力!
今週はKAAT神奈川、御園座ライブ配信。星組三昧。スゴツヨ星組♫ パッション!星組!
そして、祈ろう!来週は、宙組の幕が上がることを。


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