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星組が茶屋町をジャックした!

星組「バレンシアの熱い花」「パッション・ダムール・アゲイン」初日観劇。
去年の「グランカンタンテ」でやたら「バレンシアの熱い花」の歌を取り上げているからもしや?と思っていたらなんと、全ツとは!
この作品はなんといってもラモンだ。初演を観たとき、ラモンを演じたミッキー(順みつきさん)は見事に私の心を虜にした。さあ、せおっち(瀬尾ゆりあくん)はどんなラモンを見せてくれる?
それにしても…なんで「赤と黒」のライブ配信と全ツの初日をバッティングさせるのよ。配信は4月8日か9日と見込んでいたのに。

冒頭「バレンシア 愛のふるさと♫」カチャ(凪七瑠海くん)の歌声がショーちゃん(榛名由梨さん)を彷彿させる。
プロローグを振付したANJUさん、絶対初演を観てるよな。世代的にも。
そうそう、こういう場面、台詞。ちゃんと覚えているから不思議。
せおっちのラモンは期待を裏切らなかった。
フェルナンドとイサベラが向き合っているのに、話しづらいムードになっているとき、客席をクスッと笑わせたラモン。なぜかミッキーが憑依したように思えた。
でもせおっちの真骨頂は、次のイサベラとラモンのシーンだろう。

初演ではミッキーは正面向いて、天を仰ぐように歌っていたが、せおっち(瀬央ゆりあくん)は、歌の後半から背中で語るように「瞳の中の宝石」を歌ったのだ。くぅ〜、泣ける。
せおっちのラモンだ。

ルカノールが殺される場面も唐突にではなく、シルビアが手引する場面があったりして初演と変わっていた。ホルヘとカルデロの関係も初演ではなかったよな。
「うたかたの恋」がそうだったように、再演とはいうものの、所々手直ししたのかな。
宙組版は観ていないので…

ラストシーン、イサベラがフェルナンドに別れを告げるシーン。初演のけいこちやん(小松美保さん)は泣きそうになりながら、空を見上げ、下手花道に捌けていったけど、なこちゃんのイサベラは上手に去り、捌ける直前に振り向いてフェルナンドを見つめて捌けるといった具合。表現法の違いがおもしろい。

フェルナンドはイサベラへの想いを抱きつつ、マルガリータと結婚するのだろう。マルガリータは、彼の心に別の女性がいることを知りつつ目をつぶる。初演当時ならまだしも、今だったら、おそらく三下り半を下すかな。
ロドリーゴは、言葉は悪いが腑抜けのようになるんじゃないかな。
ラモンは、傷心のイサベラに寄り添うだろう。そしてイサベラは、いつかラモンの気持ちに応える…だろうか?



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