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星組 新人公演配信~若者たちの星祭り

定時ダッシュで帰宅。開演に間に合った~。

ムラの新人公演が中止になっただけに、東京では無事に上演されて本当によかった。
さて、「めぐりあいは再び」の世界観を、研7以下の若手がどんなふうに表現するのか?興味津々。本公演のくすっと笑えるワチャワチャ感には届かなかったようだが、各々熱演だった。

以下、簡単に印象を書き留めておこう。
ルーチェ:咲城けいくん。
新公ラストイヤーで掴んだ主役。
出だしの銀橋ソロ歌唱は、声も硬く、高音部はいっぱいいっぱいという感じで、観ている方も「大丈夫か?」と心配になってしまった。でも芝居に入るとしっかりしていて、台詞も聞き取りやすい。歌の安定感が今後の課題かな。

レグルス:天飛華音くん
前回の新公、柳生十兵衛役では、歌のシーンで音がさまよっていたけど、今回は安定感あり。エエ声になってきたわ。かのんくんも新公ラストイヤー。期の長の役割も担っていた。ラスト、ティアに告白するシーンの表情が、本役のせおっち(瀬尾ゆりあくん)とはまた違った味でいい感じ。

セシル:稀惺かずとくん
上手いな。きれいな顔立ちをしているし、歌も芝居もいい感じ。役に恵まれているのは、劇団が、次世代のスターにしたいという思惑が感じ取れる。

アンジェリーク:詩ちづるちゃん
文句なしにかわいい。王女様の雰囲気がぴったり。娘役の王道を進みそう。歌も伸びしろがあると見た。

ティア:星咲希ちゃん
押しの強さがもうちょっと欲しいところだけど、いや、あれでいいのか。だからオーディションに落ち続けるんだから。

フォーマルハウト:世晴あさくん
過去の「めぐりあい再び」を見た人はクスッと笑わせるし、見ていない人にも楽しめるよう説明する役割。カーテン前の芝居は、役者の技量が試される。滑舌もいいし、飄々とした雰囲気をにじませて、ダンスパーティーではデュエットも披露。本公演でも、舞台後方にいても、頭一つ抜きんでる。なかなか主演男役が出ない、目立たない学年と言われている104期生のなかで、頑張っている存在。

ローウェル公爵:羽玲有華くん
え!?この人は誰?上手いわぁ。落ち着いた発声といい、メイクのうまさ。こういう役者が芝居を引き締めていくんだろうな。失礼ながら、今まで意識していなかった。すみません。103期生ですか。

歌姫エメロード:都優奈ちゃん
VERDADの「オペラ座の怪人」といい「王家に捧ぐ歌」のエトワールといい、圧倒的な歌声。今更新公でもないでしょ?なんだけど、彼女も102期生。新公ラストイヤーなのね。ほんまもんの歌姫!極めてください!

レオニード:水乃ゆりちゃん
本役アニスは、上級生についていくのが精一杯という感じ。でも新公のレオニードはピタッとはまっていたように思う。本役の経験が生きているんだろうな。

アニス:綾音美蘭
本役の水乃ゆりちゃんとは違う方向からのアプローチがおもしろかった。ステーンとこけてしまったけど、なんでもない顔をして演じ続ける。強い!

宰相オンブル:鳳真斗愛くん
この人も巧い。ちょっとした表情がなんともいえない。ロナン(大希颯くん)、ジュディス(鳳花るりかちゃん)と歌う「オンブルの血」も安定感があった。

人気ブロガーさんの記事をあちこち読んでいると、星組の番手はどうなる?だの若手の育成が遅れている、と言われているようだが、若手は着々と育っている。
組配属になったばかりの108期生も活躍しているぞ。

カーテンコール。
期の長としてご挨拶するかのんくん。
2度目のカーテンコールで、2度目のカテコで感極まって涙ぐんでしまったさんちゃん。みんな、この一瞬のために、全身全力で取り組んできたんだ。その姿は、とても愛おしい。

さて、この物語自体、いつか第4弾が上演されると思う。文字通りNEXT  generation 。果たして、どんな展開になるのか?ダアトの正体は?ロナンとジュディスの恋の行方?カストルとポルックスに焦点をあてるか?
未来の星祭りを妄想している私である。


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