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星組1789 若者たちの熱い情熱

定時ダッシュで会社から帰宅。ま、間に合った。開演時間。


主演 稀惺かずと
いつかは来ると思った。超御曹子と言われ、出自ゆえにいい役がつくなんて言われないように、言わせないように劇団は、本当に大事に育てていると思う。
そして彼女は、その期待を裏切らなかった。
冒頭の歌こそ、固さはあったものの、芝居が進むにつれてほぐれ、見ている者の心に響く姿を見せてくれた。
出だしの固さは、ロナンだけではない。
デムーラン(御剣海)は、 出だしは高音にややブレがあったし、ロベスピエール(鳳陽さや華)の台詞も若さ、固さが出てた。
そんな中で、最初から安定の芝居を魅せてくれたのがベイロール(大希颯)。エエ声してる。

アントワネット 瑠璃花夏
「すべてを賭けて」がカット。時間の都合とはいえ、残念。聴きたかったな。
他にも素敵な場面がカットされており、時間の関係とはいえ、残念だった

ラマール (世晴あさ)
わりと上級生のお役が充てられる人。今回はカットされた場面のストーリーテラー的な役割も担い、なかなかおいしい役。アドリブのセンス、もっともっと磨いてほしいな。

フェルゼン 馳琉輝
きれいだ。絵になるマントさばき、ルイ・ジョセフの葬儀のときの表情、魅せ方を心得ているな。

オランプ 詩ちづる
抜群の安定感。次世代のヒロインの道を着々と固めてる。

ダントン 碧音斗和
ベイロールとエエ勝負のエエ声。休演が多くて心配だったけど、巻き返してほしい。芝居心もある。

ロナンとオランプのデュエット、キレイにハモっていた。実力派のトップコンビのもとで、いいものどんどん吸収してほしい。

シャルロット 綾音美蘭 
芸達者な人だから、陽のあたる場所にいてほしいなあ。あ、これは不遇の学年と言われる104期生全体に言えるか。

全体に、出だしこそ固さが見られたけど、話が進むにつれて、緊張がほぐれたのか、安定してきた。そして未来への可能性を示してくれた。
ハイライトはカーテンコールにおける稀惺かずとくんのご挨拶。お世辞にも流暢なものではなかったが、自分の言葉で素直に心情を語った。置かれた立場は、本人も自覚しているだろう。さっきまでキビキビした男役が、下級生の顔に戻った姿は、結構ギャップ萌えかも。
大劇場の新人公演が中止になり、正にこの一瞬に全てをかけた若手たち。それぞれが大きく羽ばたいてほしい。

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