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「モンテ・クリスト伯」「Gran Cantante」観劇

待っていたー!この日。
プログラムを開くと、麗しい礼真琴くんと愛らしい舞空瞳ちゃん。
開演のアナウンスありちゃん(暁千星くん)「やあ、俺はベルツッチオ」
出た瞬間に、客席の心わし掴み。
ぴーすけ(天華えまくん)とのやり取りもいい感じ。ストーリーテラーの役割も担っている。「忘レモン」はベタやったけど。
ムハマンド、ハッサン、アリの三人組、なんてここで「めぐりあいは再び」の「長~い モラトリム♪」をハミングしながら踊るのですか(笑)
アドリブといえばダングラール(輝咲玲央くん)「イカ焼き、たこ焼き、何が好き?」フェルナン(瀬尾ゆりあくん)「たこ焼き」
極悪人の二人なんですけどね。日替わりのアドリブという噂だ。

でもおちゃらけてばかりいるのではない。本質は復讐と復讐のむなしさを描くシリアスなドラマなんだから。
こっちゃん(礼真琴くん)演じるダンテスは、冒頭のさわやか好青年良し、中盤冤罪で心身ズタボロに痛めつけられ、髪はボサボサ、無精ひげで目だけがギラギラとしており、「神に飼いならされた人間などくそ食らえだ」と叫ぶ姿も良し、モンテ・クリスト伯と名乗り、変幻自在にご悪人たちを追い詰めていく。
追い詰められた輝咲玲央くん、凄いわ。狂っていく様が…。「王家に捧ぐ歌」のときもそうだったけど、今回もぎょっとするような狂い方。

それにしても、二枚目スターの髭で大騒ぎしたのは1978年でしたっけ。「風と共に去りぬ」初演の時だったなあ。「髭が箱根を超えるか?」なんて。いはやは隔世の感。
娘役にも触れておこう。大人の女性の役が板についてきたなこちゃん(舞空瞳ちゃん)極悪人の上を行くような妻、エロイーズ。くらっち(有紗瞳ちゃん)は残念ながら休演。でも都優奈ちゃん、立派に代役をこなしていた。エルミーヌ(音咲いつきちゃん)といい、この話、娘役は揃いもそろってクセ者揃い。それだけに演じ甲斐もあろう。プログラムに記載された石田先生のコメントは「悪女だらけ」言い得て妙。

Gran Cantante
さあ、どうなる?ワクワク感が一層アップ。ムラの上演は、108期生のお披露目も兼ねた大所帯。東京公演は組配属が決まり、今回は振り分けで更に少人数になったが、熱量は変わらない。パッション!星組!
プロローグからテンション上がりっぱなし。
せおっちの「にんじん娘」もせおっちらしさが健在。
星組お披露目のありちゃんが、どの場面で活躍するのか?
予想通り、「情熱のバルセロナ」はありちゃんが歌った。
美穂圭子さんが担った歌のシーンは、
かりんのところにありちゃん
ミッキー(天寿光希くん)餞別ともいうべき「別れのフラメンコ」に代わって「瞳の中の宝石」大好きな曲だ。初演のショーちゃん(榛名由梨さん)とケイコちゃん(小松美保さん)のデュエットが思い浮かぶ。しかし目の前に繰り広げられるのは、こっちゃんとありちゃんのダンス!歌うのはあかりちゃん(綺城ひか理くん)と都優奈ちゃん。締めはせおっちの「悲しみのコルトバ」で決まり。
過去の名作を現代のスターたちが、歌い継いでいく。私の脳内更新もこうやって進んでいく。
なこちゃんのダルマ姿のまあかわいいこと!キレッキレのダンスは小気味良いわ。
中詰めのことせおなこのご当地アドリブ。
せおっち「なんてこった」
なこちゃん「パンナコッタ」
こっちゃん「許してやってくれや」
揃いも揃って非関西人が、ちゃんとツボを心得ていました。

やっぱりピラール祭りのシーンは書いておきたい。
なこちゃんは、娘役だけではない。並み居る男役たちを従えて踊ることもできる。場面を任される技量があるということなんだな。
そして、魂が震えるようなこっちゃんのアカペラ。
そしてラインダンスの前振り、ありちゃんが歌う「アデランテ」。伸びやかな歌声「ありちゃん、星組へようお越し」だな。極めつけはエトワール。

大阪の千秋楽は残念ながらチケットは取れなかったけど、来週遠征であと1回観劇予定。楽しみだ。さらに11月~12月の星組のショーは凄いことになりそうだ。


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