Greatest Moment　大阪公演千秋楽

頭の中はまだ「柳生忍法帖」「モアー・ダンディズム」のテーマソングが脳内再生中であるにも関わらず、行ってきました。「Gratest Moment」梅芸の千秋楽。大阪公演の日数が少なすぎると思うのだけど、OGの大半は東京で活動されているのだから、しゃあないなぁ。

第１幕。何と言っても「バレンシアの熱い花」。ショーちゃん（榛名由梨さん）からウタコさん（剣幸さん）に歌い継ぐ。大好きな作品。6月のメモリアルコンサートでは聴けなかった曲なので、尚嬉しい。ただ、なんでミッキー（順みつきさん）がいないのよ…と思ってしまった。この作品、カーニバルのシーンで力強く主題歌を歌うミッキーにノックアウト。堕ちてしまったのを思い出す。
作、演出の柴田侑宏先生、主題歌を作った寺田瀧雄先生は亡くなられたが、宝塚の中で再演を重ね、歌い継がれていく。形に残るとはそういうことだ。

私の記憶の中では、雪組若手のホープというイメージだったペイさん（高汐巴さん）花組でトップ就任したんだ〜。ウタコさん（剣幸さん）は月組若手のホープのイメージ。若葉ひろみさんは花組新進男役。彼女たちが主流になったころは、ファンをお休みしていた時期なので、ほとんどのスターが「初めまして」の初見。でも真琴つばささんと愛華みれさんのカーテン前MCは宝塚の同期らしく、いい感じだった。そして安寿ミラさんのキレッキレのダンスは、惚れ惚れする。歌声もきれいだ。

第2幕は越路吹雪さんへのリスペクトね。シャンソンメドレーで始まり、続いて私の宝塚観劇の原点ともいうべき「ベルサイユのばら」メドレー。歌っているのは平成のスターなのだが、締めはきっちりショーちゃん！そして「風と共に去りぬ」。これも大好きな作品。初演当時、レッド・バトラーに髭をつけるか否かが大論争になった、なんて今のファンから見ると「はぁ？」と首をかしげるだろうなあ。ここでもミッキーとヨーコちゃん（上原まりさん）さらになつめさん（大浦みずきさん）の話まで出てくると、涙腺崩壊しそうだ。そういえばなつめさんも私の思い出の中では、雪組若手のホープだったのだ。
卒業したてのあきらくん（瀬戸かずやくん）やりょうくん（珠城りょうくん）がほぼ最下級生というのもなんだか微笑ましい。

カーテンコールでショーちゃんは「ここにいるみんなは、かわいい後輩たち。還暦迎えたのもいるけどね。せやけど50歳超えたら、みんないっしょよ」おっと、すみれコードに抵触した発言だけど、ショーちゃんが言うとカラッとして聞こえるから不思議。

雪組の100周年は2024年か。あと2年。星組は今年末広がりの88年と聞いたから、あと12年。それまで元気でがしがし観劇して、雪組、星組の100周年には、「この人の舞台、よう観たわ！」という思いで行けますように。
そして、その時は世の中がもっと平和で安定していますように。
宙組の100周年は…さすがに私が生きているとは思えないから。