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2020年5月12日

【ナイチンゲール先生へ】

生誕200周年おめでとうございます!
実は貴方は現在、近代看護の母と呼ばれ、貴方の誕生日は国際看護の日に制定されています。2020年は私たち看護師にとって、色々な思いを感じ得ずにはいられない年となりました。多くの医療従事者が感染のリスクに晒され、日本では医療従事者は「感染源」のように扱われる事例が発生しています。そのような事態で「看護は自己犠牲か?」という議論が出てきました。

現在感染防止のため、世界的に「自粛」が推奨され、家からできるだけ出ずに過ごすことを良しとしています。そんな中、外に遊びに行き感染し入院する患者さんがいます。ある看護師は「なぜそのような患者の面倒を見なければならないのか」と言い、多くの共感を集めました。私はその気持ちに共感はしつつも大きな声で言うべきでなかったと思っています。

日本語に訳された貴方の著書「看護覚え書」の中で貴方は、「看護師は誰も、他人に頼りにされうる看護師、言い換えれば「信頼のおける」看護師でなくてはならない」「看護師のまさに基本は、患者が何を感じているかを、患者に辛い思いをさせて言わせることなく、患者の表情に現れるあらゆる変化から読み取ることができることなのである」と話しており、私は「信頼のおける」看護師であるべく、それ故に「患者を排斥するような発言は慎むべき」だと考えました。私は、まちがっているのでしょうか。

ナイチンゲール先生、あなたならこの状況をどんな風にとらえるのでしょうか。看護とは何か、看護に関われば関わるほど言語化することが難しいと感じます。ですが、これからも「1番大切なことはなにか」を考えながら、勤務に当たりたいと思います。

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