アニメのOPが好きすぎる。

僕はアニメが生活のルーティンになってるタイプのオタクなので、1年間365日中350日くらいは何らかのアニメを観てるんですが、とりわけアニメのOPが大好きです。

アニメのOPが好きというとアニソンが好きなの?と勘違いされてしまうんですが、そういうことではなく、
もちろんまずは音楽。
そしてその音楽に合わせてくる気持ちいい音ハメ。
今後を予想させるような映像の高揚感。
総作監・メインアニメーターによる作画。
監督・メインの演出家による演出コンテ。
それが僅か90秒~120秒という短い時間の中に凝縮されています。

つまりOPとは「そのアニメの顔」なんですよ!!!!!!

この熱さを伝えたいので、個人的なアニメのOPのオールタイムベスト10を紹介させてください。

正直有名どころばっかになってしまったので仕方ないですけれど、もし知らないアニメがあったら、「OPだけでも覚えて帰ってください」って奴です。あとベスト10だけど特に順位は決めません。全部最高です。


1.『新世紀エヴァンゲリオン』(1995)

これを語らずにアニメのOPは語れないでしょう。
このOP登場の前と後では全くOPの有り方を変えてしまった作品です。
曲の美しさ、MADのようなカッティングのセンス、サビへの盛り上がり、そしてちりばめられた謎めいた伏線の数々が視聴者の心を一発で掴みます。
これ以降作られたSFアニメは結構な頻度で「エヴァっぽい」「ポストエヴァ」と言われるようになって、アニメ業界全体を動かしたモンスターアニメであることは言うまでもありません。
No.1決められないと言いましたが、これより優れたものがあるかと言われればないような気がするほど完璧なOPです。

2.『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』(2004)

王道に滅茶苦茶カッコいいOP。
このアニメを観たことなくてもこのOPだけは知ってるという人もいるのではないでしょうか。
いわゆる「攻殻立ち」というありとあらゆるどんなアニメでやってもハチャメチャカッコいい構図を生み出した伝説のOPです。
菅野よう子といえば、『カウボーイ・ビバップ』のOPも白眉ですが、僕はこちらの方が好きです。


3.『BACCANO! -バッカーノ!-』(2007)

アニメの知名度以上に曲とOP自体が有名なOP。歌なしのアニメのOPはとりあえずやっとけばカッコよくなるのでもっとやってほしいと思うのですが、CDを売りたいとかタイアップがどうのとか大人の事情があるのかも知れませんので残念です。
そしてこのOPが最も優れてるところは汎用性というか分かりやすさにあります。このOPの手描きトレスパロディーがニコニコ動画である時期結構作られてましたが、このOPはキャラ紹介OPとして完璧すぎる程完璧なので大好きです。
ちなみにこの方式は同原作者であるアニメ『デュラララ!』でも継承されていくのですが、そちらも素晴らしいです。


4.『R.O.D -READ OR DIE-』(2001)

歌なしのOPのハイエンド②。
音楽がカッコいいのは言うまでもないですが、クレジットの出し方が最高にカッコいい。アニメの映像とは別にインサートされるおしゃれなクレジットという発想が素晴らしいです。神保町の街並みとロンドンの街並みが交互に挿入されるカッティングもカッコいいし、キャラクターも見せ方も全てカッコいい最高のOPです。ちなみにTVシリーズである『R.O.D-THE TV- 』のOPも同じくらいカッコいいので是非見てください。


5.『さよなら絶望先生』(2007)

OPといえばシャフト。シャフトのOPといえば尾石達也。
『さよなら絶望先生』というギャグマンガをこのハイセンスな寺山修司的な世界観と引き合わせたのは天才という他ない。
もうこの尾石達也という人間はアニメ作家というより、絵というよりモダンアートの芸術家だと思う。これだけで一つの作品と言えるでしょう。
世の中にアニメ数多しと言えど、OPに原作者とそのアシスタントの顔面が出てくるアニメは空前絶後です。
絶望先生のOPは加速度的にどんどんイカレてきますが、その始まりの1期OPがこれなのでまずはこれを選びました。

6.『ぱにぽにだっしゅ!』(2005)

尾石達也天才シリーズその②。
シャフトの出世作となった『ぱにぽにだっしゅ!』ですが、このOPのおかげというのも一部あると思います。
もうとにかく楽しい。相変わらず薬物キメてるみたいな映像の中毒性がハンパじゃないです。アニメ本編も不条理系シュールギャグアニメなので、定期的に見たくなる中毒性があり、最高です。

7.『Serial experiments lain』(1998)

まだまだ続く狂気のアニメOPシリーズ。
最も有名な狂気のOP。内容もSFホラーカルトアニメなんですけど、このOPがテレビで流れたかと思うと怖すぎる。何となく深夜に目が覚めてしまってテレビを点けた途端このOPが流れ出したら、焦ってテレビを消していると思います。
しかしこのOPのセンスは本当に素晴らしいと思っていて、このOPを観てからというもの電線と歩道橋とカラスが好きになったと言っても過言では有りません。

8.『妄想代理人』(2004)

僕の知る限り最も狂気のOP。
lainのOPは狂気ですけどアーティスティックな狂気だと思いますが、これは本物に恐ろしいし、気持ち悪いです。
今敏の作品は基本的にホラーって評されることが多いですが、その怖さって映像の上でのホラー的な怖さではなく、もっと根源的な人間の気持ち悪いところ、見たくないところを見させられてる感じがしてゾクゾクして最高です。

9.『ピンポン』(2014)

変化球でもの凄いOP。
これは演出とかカッティングとかではなく、アニメーションの面白さに全振りした映像としてはトップクラスにカッコいいと思います。
色すらもほぼなく、アニメーターの力だけで魅せようとするのは余程自信がないと出来ないと思います。
この『ピンポン』というアニメも漫画のアニメ化っていうより松本大洋の圧倒的画力の漫画をアニメーションさせたという印象の作品なので、このOPがその結実だと思います。

10.『ASTRO BOY 鉄腕アトム』(2003)

個人的なオールタイムベストなので絶対挙げたいOP。
僕がアニメのOPのカッコよさに初めて衝撃を受けたメルクマール的なOPです。
このOPについてはもう開幕の10秒から最強にカッコいいです。
地球から始まり、荒れた大地に刺す光のような隕石、生命の根源の水が流れ始め、芽吹き出す命、その中から生まれた人類が手にした最古の技術である火を灯したこん棒からPANして最新の未来都市が写りタイトルロゴで出て来るこの演出。開始10秒で生命の誕生から未来までを表現するこの時間の飛躍、空間の飛躍こそ映像作品の醍醐味だと思います。
そしてこのシークエンス、『2001年宇宙の旅』の「人類の夜明け」で猿人が振り上げた動物の骨のこん棒が宇宙船へと映り替わる描写と全く一緒なことに気が付きました。
Bメロの本編の映像を切り貼りしたMADっぽい音ハメの言うまでもなくこのエヴァ感。
サビが来て終わったと思ったらまさかの2番があるのも他のOPにない特徴であると言えます。一粒で二度おいしい。
1番はロボットのキャラクターにフォーカスしていましたが、2番は人間サイドがクローズアップされますが、このアニメの人間の悪役はマジでどうしようもない悪人ばっかでずっとロボットが可哀想な物語なんですが、それが一発で分かるように上手く切り貼りされていますし、またこの音ハメとカットばバンバンを切り返しまくる魅せ方がとにかくカッコいいです。
そして地球をバックに戦うというある意味王道的な決闘シーンで締めるという90秒あますところなく使った最高のOPです。アニメ本編自体も言うまでもなく本当に面白いアニメなので是非観てほしいです。
また、この曲のMVもOP同様、最高にカッコいいので張っておきます。




以上10作品紹介した訳ですが、明らかにまだ知って欲しい好きなアニメのOPがいっぱいあったので多分これ続きます。よろしければまた読んでいただけると幸いです。

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