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救護ブースを設置してケガ対策!【XFメディカルサポート企画/第1回 日本クラブユース女子サッカーチャレンジカップU-18編】

■前十字靭帯損傷のリスクは男子の9倍

女子サッカーの取材をしていますと、未だに「痛々しく、膝や太ももにテーピングをグルグルに巻いた」選手の姿が目に飛び込んできます。

ひと昔前の男子サッカーには、そのような選手をポツポツと見かけましたが、最近は少なくなりました。全国大会レベルの取材であることを前提に話をしますと、大会主催者がフィジカルトレーナーやメディカルトレーナーを用意すること、またそういう専門家を帯同させられるチームが増えたことが減少してきた大きな理由です。

まだまだ発展途上段階にある女子サッカーはフィジカルトレーナーやメディカルトレーナーを帯同させられるほどの環境には程遠いように感じます。

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実は、『前十字靭帯損傷』のリスクについては男子サッカーの9倍近く高いとの報告もあります。

ケガの原因については、今後さまざまな観点から明らかにされていくでしょうが、女性と男性という生物学的な違いは変えようがない事実ですから、もしかするとプレーそのものが男子サッカーとは少し異なる方向に進んでいく可能性がありえるかもしれません。

しかし、現状は一気に変わることはありません。

だから、大会ごとに現実的な対策対応が必要です。

このような女子サッカー事情を鑑みて、私たち『XF』は日本クラブユースサッカー連盟様に『第1回 日本クラブユース女子サッカーチャレンジカップU-18』のメディカルサポートをご提案し、今大会はそれが実現しました。

メディカルサポートの内容は3点です。

①救護ブースの設置
②足の学習セミナーの開催
③3Dスキャナーによる足裏測定の実施

■救護ブースの目的はケガの対策とケア

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スポーツにおいて、ケガは隣り合わせです。

試合中には想像外のトラブルが起こるものです。それは選手にも、コーチングスタッフにも予想できません。その予防対策として、選手、あるいはチームが最大限にできることは『コンディショニング』です。

コンディショニングとは、「試合で最大限のパフォーマンスを発揮するために心身を整えること」です。一般的には「試合にピークを持っていくためにトレーニングの強度調整を行う」ようなイメージを抱く方が多くいらっしゃるでしょう。

それ自体は間違いではありませんが、その考えは『フィジカル』の配慮という意味でコンディショニングを構成する一つの要素でしかありません。

コンディショニングは、大まかに4つの要素で構成されています。

・栄養
・睡眠
・メディカル
・フィジカル

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『足の学習セミナー』に参加していただいたチームにもお伝えしましたが、スポーツスキルの向上は『コンディション』という心身の土台の上で励むものであり、何かの要素が欠けたら身につけられるスキルの質量は当然ながら減っていきます。

土台の不安定な家がもろいのと同じ原理です。

不安定な土台の上でいつも通りのトレーニング強度を保てば、高い負荷に持続的に耐えられないため、ケガの可能性が高まることは容易に想像が付くと思います。

今回、試合中に起こったケガの処置はもちろん、少しでも痛みによる不安を解消して本番に臨んでもらうためにテーピング補強など、選手が安心してプレーできる環境づくりをサポートするため、大会本部に『救護ブース』を設置しました。

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■もう一つの目的は選手への身体教育

救護ブースの主な目的はケガの対応です。

ただ『ケガ対応』は応急処置にすぎません。

本質的なケガ防止対応は日頃からの取り組みをアップデートできなければ何度も繰り返す結果になり、ケガが重なれば選手生命を脅かす大きなケガを負うことにもつながります。

そこで、今大会は柔道整復師にメディカルサポートを依頼しました。

柔道整復師は国家資格保持者です。トレーニングサポートを行って体づくりの伴走をするフィジカルトレーナーとは違い、柔道整復師は解剖学、生理学、運動学、病理学、衛生学、公衆衛生学などの基礎科目を学んだ身体の専門家。

メディカル領域の医療技術者です。

今大会では『足の学習セミナー』の講師も務めていただきました。と同時に、『救護ブース』でケガの予防的な観点、かつプレースキル向上の観点から「身体機能のことを知りたい」という選手の要望にも直接お応えいただきました。

私たちXFは「女子サッカー選手のケガを減らすことに貢献したい」との思いを持っていましたので、いつでも気軽に身体の専門家に質問できるような環境を整えました。

サッカーに限らず、スポーツ選手たちに対する『身体教育』は大きな課題の一つだと捉えてます。

「自らの身体を知る」ことはケガ予防、パフォーマンス発揮、スポーツスキル向上に必ず役立ちます。今回、パートーナーであるBMZ様のご協力を得て『足裏測定用3Dスキャナー』を2台ご用意しましたが、データとして可視化すると「選手はいかに自分の身体のことを知らないのか」に気づきます。

身体をデータとして可視化する機会に出会うことは珍しいと思いますが、専門家に相談することは意識があれば、日常生活から可能です。今大会も各地域から出場した選手たちが柔道整復師をたずね、日頃から疑問に思っていること、身体の悩み等を相談し、真剣に先生の話に耳を傾けていました。

スポーツ・ギアのブランドの使命として、『メディカルサポート』も引き続き積極的に継続していきたいと決意しています。

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▲柔道整復師 長田大樹さん

【ぜひ一緒に女子サッカーを応援しましょう】
#女子サッカーを盛り上げ隊
#日本クラブユース女子サッカーチャレンジカップU18

Presented by 『XF(エグゼフ)』
エグゼフは、Creative(創造)、Technology(技術)、Culture(文化)をテーマとしてフットボールにあらゆる価値を融合させ、進化を捧げるブランドです。

文責=木之下潤
写真=佐藤博之
協力=日本クラブユースサッカー連盟

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