2022年凱旋門賞回顧(主に日本馬)

日本馬、特にドウデュースを応援していましたが、前哨戦の内容からの不安の通りの19着惨敗。残念な結果です。
結局は調教替わりというのは半分本当でも半分は強がりだったということで、適性の問題が露呈していたのでしょう。
負けるにしても多少は見せ場を作ってくれるかと思っていたので、馬場が悪くなったといっても追走すら難しいほどになるとはさすがに予想外でした。
ドウデュースはメンタルが強いとのことだったので、海外でも問題なく力を発揮する可能性もあるかと思いましたが、上手くいかなかったようです。

そして血統や戦績的にも現実的に期待を集めていたタイトルホルダーも展開や馬場の問題もあれど11着惨敗。
ブルームに絡まれて息を入れられなかったというのもあるでしょうけれど、最近書いた記事の通り、やはり最後にバテてしまうんですね。
近い位置から競馬をしたブルームは日本馬の優勝馬が出た年のBC開催でBCターフ2着があるように欧州馬の中では道悪が得意な方ではなく、ピークも過ぎている馬ですがそれに普通に先着(8着)を許してるので、展開云々の問題を超えたものがあります。

まあ我慢をさせていた所で多少着順がよくなるかどうか程度でしょうが、やはり凱旋門賞は想定以上に体力が削られるスピードが早いので、日本競馬と同じ調子で仕掛けては駄目でしょうね。逃げ先行馬でも差し馬でも。

アルピニスタは個人的に本命視してましたが、この馬場と多頭数のレースで連勝中の馬が都合良く勝てるのかなという懸念がありました。しかし全く問題なく手応え十分に早めの抜け出しから快勝。強いですね。
5歳牝馬が今本格化してピーク真っ只中。5歳にしてはキャリアも浅いので現役続行して来年も出たら連覇できる可能性が十分あるでしょうが、今年で引退とのこと。今後はジャパンカップ参戦も視野に入ってるそうですが、来てくれたら面白くなりそうです。まあこの凱旋門賞を強い勝ち方できるということはジャパンカップで勝ち負けは難しいでしょうけれど。

トルカータータッソも馬場が悪くなったおかげもありますが、2年続けて好走。強さは本物ですね。

ここまでは十分予想できましたが、ヴァデニは例のスミヨン騎手だったというのもありますが、それ抜きにしても距離と馬場の問題で軽視してました。
個人的には道悪に対応できて能力もありそうなメンドシーノアルハキーム、オネストあたりを重く見ていました。まあスミヨン騎手が勝たなくて良かったという感じですね。

それから昨年ジャパンカップ5着、どちらかといえばマイル~中距離までの馬という印象の強いグランドグローリーが5着善戦というのも意外な結果に。そして前述のように昨年ジャパンカップ11着のブルームが8着。タイトルホルダーと共にレースを引っ張りつつ、タイトルホルダーよりも同馬主のドウデュースよりも先着
凱旋門賞は本当にどんな馬なら好走できるか分かりません。

タイトルホルダードウデュースはもし今の能力で昨年のジャパンカップに出ていたら悪く見ても掲示板〜馬券内争いは堅いでしょう。勝ち負けかもしれません。
ブルームは明らかに昨年の方が調子良いですし、昨年のBCターフで好走したように軽い芝の方が合う馬。その馬が11着になるようなジャパンカップ。その時より衰えたと思われる馬にジャパンカップで勝ち負け狙えるような日本最強格の馬が負ける凱旋門賞。
ただ重い芝とかコースの起伏への適性、それだけの問題じゃない気がします。

一方ドバイやヨーク競馬場など平坦な馬場が得意で日本馬に近い適性を持つと思われるミシュリフは凱旋門賞でも日本馬のように惨敗しているので、分かりやすく結果に出てる所もあります。逆に言えばミシュリフはジャパンカップに来たら海外馬として久々に勝ち負け狙えるのではないかと思えるので、挑戦が見たいです。


いやー…馬場や天気の問題で厳しくなるのは見ていたら分かってはいましたが、それでもドウデュースやタイトルホルダーは何か違うのでは、見せてくれるのではという期待を持たせてくれていたので非常に残念です。
リアルタイムで見てた時は放心状態になりましたね。
今回は最多の日本馬4頭同時挑戦でもあり、かなり楽しみにしていて、勝ち負けが無いにしても道中はたっぷり楽しめるかなと思っていたので、まさか道中の時点で早めに「だめだこりゃ」って感想を持たされながら見ることになるとは…。

武豊騎手とドウデュースは来年の挑戦可能性を示唆していますが、今回の内容でさらに賛否両論となるでしょうが、どう決めるにしても本人達が納得できるようにしてほしいですね。
個人的には他に有力な挑戦馬が(武豊騎手の騎乗馬や松島オーナー所有馬に)いないなら来年も挑戦を続けていいと思います。
ただ凱旋門賞だけでなくどうせなら欧州長期滞在し英/愛チャンピオンSとかインターナショナルSとか他の欧州G1や海外G1にも出てみてほしいですね。馬場以外に距離不安の問題もあるかもしれませんし。
オルフェーヴルみたいに凱旋門賞で2年連続2着になれるほど欧州適性あるのに他の海外G1に出てない(出てれば勝てた可能性ある)のは勿体無いですから。

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