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2024年宝塚記念回顧 結果は不満なしも内容がもどかしい


◆結果

1着 ◎ ブローザホーン 牡5 菅原明良騎手
2着 ★ ソールオリエンス 牡4 横山武史騎手
3着 消 ベラジオオペラ 牡4 横山和生騎手
4着 △2 プラダリア 牡5 池添謙一騎手
5着 消 ローシャムパーク 牡5 戸崎圭太騎手
6着 △3 ドウデュース 牡5 武豊騎手
7着 ○ ディープボンド 牡7 幸英明騎手
8着 ▲ ルージュエヴァイユ 牝5 川田将雅騎手
10着 △1 ジャスティンパレス 牡5 C.ルメール騎手
11着 注 シュトルーヴェ セ5 D.レーン騎手

◆感想 馬場予想からの展開内容予想で疲れた

今回は天気や馬場の予想で疲れたというか、何も分からない感じでした。なんとなく道悪巧者が勝つ展開になればとブローザホーン本命や調子が戻っていればとソールオリエンスの好走までは予想できましたが。

①大雨が続き、当日も常に雨が降り続くので、歴史的極悪馬場になる説
②重馬場にはなるが新京都競馬場なのでそこまで悪い重馬場にはならない説
③途中で小雨になるし改修後京都競馬場は水捌けが良いのでそこまで道悪にならない、稍重もありうる説

私は最初①歴史的極悪馬場も想定していました。ただ、どうやら新京都競馬場ではそこまでの道悪にはならないという説、天気も当初想定されたほどの大雨にはならないという噂となり、せいぜい重馬場くらいの②だと思って予想しました。

結果的には雨はレース直前まで止んでたり、当日朝も降っていなかったりもしたのですが結局重馬場かつ内は伸びず、宝塚記念含めて大外を通った馬が好走できるトラックバイアスになり、①に近い②という感じでした。

結果的には1着馬が2分12秒0で、時計自体はそこまで極端な道悪らしい遅さはありませんが、豪快に外ラチ沿いの大外を回った馬だけが上位という極端な道悪らしい内容のレースでした。

ドウデュースは頭では軽視してはいたものの、応援してる馬なので武豊騎手含めどうにかするのか注目していただけに、道中にしても最後にしてもドバイに続けてよく分からないレースになってしまい、複雑な気持ちになりました。

◆各馬感想

1着 ◎ブローザホーン 牡5 菅原明良騎手

ブローザホーンが流石の道悪巧者らしさを見せ快勝。圧勝。再びシーザリオ系種牡馬によるG1勝利となりました。
菅原明良騎手G1初勝利。おめでとうございます。
国内専念とのことですが馬体含めて凱旋門賞、欧州適性も感じさせます。

2着 ★ ソールオリエンス 牡4 横山武史騎手

重馬場外から突き抜けた皐月賞を思い出したような走りでした。
ただ、1着に差をつけられたのは少し残念ではあります。
最後にベラジオオペラに寄られて進路がなくなる不利があり、それがなければ1着と際どかったか、勝てた可能性も0ではないかもしれません。
それを含めてこの道悪で外が伸びる馬場のG1で勝ちきっておきたかったなという所があります。
また、現状では良馬場ではまだ成長しないと上位レースでの好走は難しい可能性は残るので楽観はできませんが、これで道悪ではやっぱり注目必須な馬だと改めて知らしめました。

3着 消 ベラジオオペラ 牡4 横山和生騎手

横山兄弟の2,3着。個人的には意外でした。
ベラジオオペラは来るなら良馬場の時だと思いました。
4着プラダリアがここにいたら結構イメージ通りの1~3着だったのですが。
先行馬で唯一の3着というのも見た目以上の強さを感じました。
個人的には距離適性は多分違いますが常に着順以上の内容の競馬を見せてくる馬という意味では急死した菊花賞馬アスクビクターモアを思い出させます。

4着 △2 プラダリア 牡5 池添謙一騎手

4着ではありますがイメージ通りの好走、健闘でした。
しかしそれでもわずかに3着に足りず4着というのを見ると、これがG1レベルでの限界かなという印象です。

5着 消 ローシャムパーク 牡5 戸崎圭太騎手

頑張ったといえば頑張りましたが、やっぱり稍重~良だったらという印象ですね。

6着 △3 ドウデュース 牡5 武豊騎手

またもや不完全燃焼競馬になりました。程度は違いますが昨年のナミュールのよう。
ただ、武豊騎手のコメントによれば手応えがそこまで良くはなかったようで、外を回っていっても勝てなかったかもしれません。
ただ近い位置から外を回していったブローザホーンが快勝、ソールオリエンスが2着なので、同じように外を回していれば、2~4着ともっと差のない競馬ができたのではと思います。
そもそもドウデュースは有馬記念や朝日杯ダービーなどを見ても外を回していかないと走らない馬というか、勝ってない馬なので…。

結果的には京都適性を不安視して軽視が正解でした。
武豊騎手といえば京都競馬場の4角で内を抜けてくる騎乗が上手いので、今回もそのイメージで好走を目指したのかもしれませんが、今日の京都芝は外を回してこそという馬場でした。
ただ、昨年の宝塚記念の日も、直前までは前残り馬場で逃げ馬ばかり勝っていたのですが、宝塚記念では逆に先行馬総崩れで、後方待機から追い込んで外回してきた馬だけで3着独占と、直前までのトラックバイアスや展開傾向がそのままメインまで引き継がれないことも多々あるので、結果論という所はありますが。

7着 ○ ディープボンド 牡7 幸英明騎手

頑張ったと思います。
重馬場と展開を味方にできるかと思いましたが、展開は味方にできませんでした。位置取りも思ったより後ろになり、最後も脚は使ってますが伸びず。
4角先頭くらいで粘るのを見たいと思っていましたが…。

8着 ▲ ルージュエヴァイユ 牝5 川田将雅騎手
意外にも逃げて、それなりに粘ってはいましたが、厳しかったですね。
難しい所ですね。
結果論ですが外枠でしたし、先行するにしても逃げず外を回して末脚を使う競馬をできたら。もう少し善戦する可能性もあったのではとも思います。

10着 △1 ジャスティンパレス 牡5 C.ルメール騎手

ルメール騎手前に出すとか、早めに動く的なことを言ってましたが、行き脚もつかず、早めに動くというわけでもなく、それでも脚も伸ばせず出走馬の中でも最も期待外れなレース内容になってしまいました。
まあズブいとかなんだかんだ言ってもどちらかといえば切れ味があるタイプのディープ産駒なので道悪が苦手なのが響いたと思いますが、それにしてもここまでダメとは意外で、ルメール騎手のコメントによれば道中の手応えは悪くなかったようで直線で手応えが悪くなったようです。
一応母方が欧州系かつフィエールマンよりも道悪適性ありそうな雰囲気だったのでこなすかもと思いましたが苦手だったようです。


11着 注 シュトルーヴェ セ5 D.レーン騎手

この馬場では最内枠っていうのも難しいレースでしたし、仕方ないと思いますね。
良馬場でこそ本領発揮でしょう。

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