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【無料公開】シルクツアーレポート2023年度

はじめに

※2023年度の募集は終了しました。誤購入にご注意ください


 ご覧いただきありがとうございます。
 普段は、Amebaブログ(バッタの一口馬主データ分析室)で主に一口馬主に関する情報を書いているバッタと申します。

 シルクツアーが終わり、みなさんも募集馬検討の最終段階に入っている頃かと思われます。
 それにしても、ツアーに参加するとカタログや動画だけではわからない様々な情報が入ってきます。
 カタログ写真撮影時から1か月半経っての馬体重、馬と直接触れ合っての感触、そして何より引手の方からの馬の情報などなど、一気に募集馬選定のための情報が増えます。

 しかし、日程的な問題等で参加できなかった方もいると思いますし、参加できた方でも、気になる馬について十分聞くことができなかったという方もいるかと思います。

 そこで、今回は、私が2023年度のシルクツアーに2日間(金、土)参加して引手の方などから聞くことのできた情報を一元化しましたので、こちらの記事をご覧いただき、皆さんの募集馬選定の参考にしていただければと思います。

 この記事の主な内容は以下のとおりです。
 シルク2023年度本募集馬のツアー時馬体重&デビュー時想定馬体重(引手の方の見解)の一覧表
② シルク2023年度本募集馬54頭のレポート
(デビュー時の想定馬体重、デビュー時期、適性馬場、適性距離、性格、その他について主に引手の方から得られた情報)
③ 新種牡馬のノーザンでの評価まとめ(内容薄め)
④ おすすめ穴馬(穴馬=抽優を使えば取れる可能性の高い馬)
です。

 ①のうち募集馬のツアー馬体重は全頭デビュー時想定馬体重は②のレポートの対象馬のみ
 ②のレポート対象となる馬は目次の項目にある54頭(母名で表記)です。

馬体重まとめ表サンプル


購入する上での注意点

・②のレポートの内容についてはアメーバブログで5頭のレポートを無料公開していますので、ミスマッチを防ぐために購入前に必ずご覧ください
・②のレポートの対象となる馬の中には、情報の濃い馬と薄い馬の両方がいます。レポート対象となっている馬でも表面的な情報しか存在しない場合もあるので、その点は事前にご了承ください。
・あくまで引手の方の主観をお話しいただいただけで、デビュー時の活躍、適性を保証するものではありません。
・基本的にないはずですが、私が引手の方のお話を誤解していたり、書き間違えたりしている可能性が全くないわけではありませんので、その点はご了承ください。
・有料部分に記載されている情報であっても、適宜、私のブログやツイッターで小出しにする可能性はありますのでご了承ください。
2024年のダービー後に無料で全文を公開しますのでご了承ください。
 以上の点を了承いただいた上で、ご購入下さい。
 それでは、以下本文です。

馬体重まとめ表

 エクセルデータはこちら
 パスワードは0123



各馬ツアーレポート

シルク01 アーモンドアイ

牡 1月13日生
【ツアー時馬体重】442kg ⇒ 450kg(+8kg)
【デビュー時想定馬体重】460kg~470kg
【デビュー時期】聞き忘れ
【適性】芝中長距離を走ってもらわないと困る。性格的にも体型的にも2400mまでこなせると思う。
【性格】大人しく手がかからない。カッとなるようなこともなく、馬に対してもそんなにガツガツいくタイプではないので怪我をして帰ってくるようなこともほとんどない。やられたらやり返す強さはある。
【その他】
 偉大なお母さんの仔ではあるが、特別扱いするようなことはなく他馬と同じように平等に扱っている。
 でも、血統が血統なので、牧場みんな期待している。鞍つけは終了済み

シルク02 プリモシーン

牡 3月12日生
【ツアー時馬体重】 462kg ⇒ 477kg (+15kg)
【デビュー時想定馬体重】 500kg弱
【デビュー時期】秋頃。来週移動が決まっており、早くしようと思えばできるが、早くする必要ない。
【適性】芝中距離。2400mはもたないと思う
【性格】馬に対しては強く、人に対しては基本的に従順。ただ、イレギュラーなことがあるとカッとなりやすく、まだ幼い面が残っている。我は強め。
【その他】
 体力があって、手がかかることはあまりない。馬体や気性は父似。キレるというよりは持続力タイプだと思うので、早めに先行して押し切る競馬がイメージしやすい。
 初仔とは思えない筋肉量がセールスポイント。
 距離的には2000mは持つと思うが、気性的に長いところはどうか、気性で適性距離がマイルに寄る可能性はある。課題としてはやはり気性面でもう少し大人になってほしいと思う。
※ツアーでは、若干チャカチャカしていたかなというぐらいで、体感としてはそこまで気性の悪さは感じず。

シルク03 ツルマルワンピース

牝 3月21日生
【ツアー時馬体重】 424kg ⇒ 447kg (+23kg)
【デビュー時想定馬体重】 470~480kg。ゆくゆくは500kg
【デビュー時期】夏頃
【適性】芝2000m前後
【性格】ツアー初日は神経質な面が出て、立ちあがったりすることもあったが、初日のうちに落ち着いた。学習能力は高いと思う。牝馬の中では体が大きいこともあり、自分が自分がという性格。しかし、人に対しては従順で、少し神経質面はあるが、普段通りの環境であれば手はかからない。
【その他】
 大柄で兄たちとはタイプが全くタイプが違う。大竹師も本馬を見に来て、「こういうツルマルの仔はどうなるだろうね」とコメントしていた。
 これまでハービンジャー、モーリスといった大柄に出やすい種牡馬をつけていたので、大きく出ていたが、今回はエピファネイアということもあり、ちょうどいい大きさになったと思う。兄たちとは似ていないが、むしろこれまでが大きすぎて、これが適正な大きさだったという可能性もあると思っている。
 骨格はお母さんの血が出て、しっかりしている。ホウオウピースフルぐらいの馬体になるのではないか。
 成長はやや早めだと思うし、兄弟も洋芝は得意なので、夏の札幌あたりを目指したい。

シルク04 アピールII

牡 4月14日生
【ツアー時馬体重】 365kg ⇒ 406kg (+41kg)
【デビュー時想定馬体重】 460~470kg
【デビュー時期】秋頃。成長は比較的ゆっくり
【適性】芝マイル~1800m
【性格】臆病なところがあり、ダイワメジャーなりに荒いところもある。しかし、賢く、一度覚えたことは忘れず、精神的には大人な部類だと思う。
【その他】
 成長曲線がゆっくりで、大丈夫かなと思っていたが、この1か月で急激に上向いてきた。これからはどんどん大きくなると思う。
 人の指示を聞ける賢さもあるので、マイルだけではなく、1800mぐらいは持つと思う。
 成長がゆっくりだったこともあり、急がずに進めたほうがいいと思う。馬格はこれから増えていくので心配する必要はない。

シルク08 ラストプリマドンナ

牝 2月28日生
【ツアー時馬体重】 413kg ⇒ 439kg (+26kg)
【デビュー時想定馬体重】 450~460kg
【デビュー時期】夏終わり~秋口
【適性】芝マイル
【性格】普段は動じない性格で、落ち着いている。ただ、普段とは違う環境にいたせいか初日はずっと仲間を呼んで鳴いていた。2日目からは落ち着いており、学習能力は高い。
【その他】
 初仔とは思えない立派な馬格がありながら、体はしなやかで筋肉のやわらかさがある点がセールスポイント。馬格は十分で、体高もあるので、初仔の牝馬ということは気にしなくてもいいと思う。
 お母さんは顔がでかい馬だったが、この馬も顔がでかい。そういうところはお母さんによく似ていると思う。平均的かやや早めの成長度合いなので、デビューの時期は順調にいけば夏か秋口ぐらいになると思う。

シルク09 クードラパン

牝 3月1日生
【ツアー時馬体重】 437kg ⇒ 450kg (+13kg)
【デビュー時想定馬体重】460kg前後
【デビュー時期】仕上がり早そう。夏頃
【適性】芝短距離
【性格】放牧地では群れをリードする立場。好奇心旺盛で前進気勢がある。
【その他】今のところ順調で、心配なところはない(心配な点について質問したところ、右前肢については言及なし)。飼い葉食いはよく、すぐに完食する。

シルク11 パーシステントリー

牡 4月24日生
【ツアー時馬体重】 430kg ⇒ 473kg (+43kg)
【デビュー時想定馬体重】 500kg弱
【デビュー時期】秋頃。急ぎすぎなくていい
【適性】芝中長距離
【性格】人には従順だが、馬には強く、けんかをよくしているところを見かけるが大抵勝って帰ってくる。群れのリーダー的存在
【その他】
 成長が非常に早いので、急成長させすぎないように気を使っている。もともと丈夫だったので、大きな体になってもそれほど怪我のリスクは心配しなくていいと思う。

シルク12 グラマラスライフ

牡 2月25日生
【ツアー時馬体重】 408kg ⇒ 426kg (+18kg)
【デビュー時想定馬体重】 430~450kg
【デビュー時期】平均的な成長。夏終わりか秋口
【適性】芝中距離
【性格】人懐っこい性格で、人を見ると頭を寄せてきたりする。まだまだ子供。いつも楽しそうにしてる。
【その他】
 ハービン特有のゆるさは感じず、パーツパーツはしっかりしている。
 体さえあともう少し大きくなってくれればと思っているが、完成形もそれほど大きな馬体にはならないと思う。
 人を見るところがあり、今日はピシッと立ってくれているが、若い人が持つと、頭を寄せて甘えたりする。かわいいやつ。
※近づくと頭を寄せて、なでて~ってやってくるかわいいやつでした。

シルク14 メジロツボネ

牝 2月1日生
【ツアー時馬体重】 428kg ⇒ 436kg (+8kg)
【デビュー時想定馬体重】 440~450kg
【デビュー時期】ゆっくり仕上げたい。秋頃デビューを目指す
【適性】芝中長距離。
【性格】時々スイッチが入ることはあるが、普段は落ち着いている。人の言うことはよく聞いてくれて、人懐っこい性格。
【その他】
 尾関師も見に来ていて、かなりの高評価。「グローリーヴェイズよりも今の時点での馬体はいいのではないか」「オークスを目指す」とのコメントももらえた。
 現時点で心配なところはなく、性格からして操縦性もよさそうで、長い距離も対応できる。
 セールスポイントはバランスのいい馬体。体の軸がしっかりしている。期待している。

シルク15 プラウドスペル

牝 3月13日生
【ツアー時馬体重】 439kg ⇒ 457kg (+18kg)
【デビュー時想定馬体重】 480kg、ゆくゆくは500kg
【デビュー時期】成長速度は普通よりやや早め。来週移動。夏終わりから秋口ぐらい
【適性】ダート中距離がメイン。ただ、芝をまずは試すと思う。
(本音だとどっちですか?)ダートですね。血統的にも馬格的にも。
【性格】気の強さはあるが、基本的には大人しいので手はかからない。リハーサルではうるさいところを見せたが、初日は落ち着いて、学習能力の高さを見せてくれた。
【その他】
 いわゆるO脚にはなっているが、それほど大きなずれではないので心配はいらないと思っている。これまで足元や体調面で不安が出たことはない。
 上の仔が同配合で走っているのが頼もしい。
 瞬発力型かパワー型かと言われたら、パワー型。
 今後、お母さんにもっとダートに寄せた配合をしても個人的には面白いと思っている。それこそブリックスアンドモルタルなんかを配合したらいい仔が生まれるのではないか(※ブリモルはダートに寄った血統という認識なんだと少し意外でした)。

シルク16 ユキチャン

牝 1月25日生
【ツアー時馬体重】 480kg ⇒ 500kg (+20kg)
【デビュー時想定馬体重】 500kg
【デビュー時期】ここまで至って順調。早めのデビューを期待している
【適性】血統的にはダートだとは思うが、歩様や体型からして、芝をこなせないということはない。是非芝で一度使ってみてほしい。距離はマイルまで、将来的には短距離に寄ると思う。
【性格】大人しくて本当に従順。こちらが出したら出しただけ答えてくれる。馬に対してのあたりも強いわけではない。前進気勢は強く、よく同世代の馬たちと走っている。
【その他】
 馬に対してのあたりが強いわけではないが、放牧地で同年代と一斉に走り出すとき、スピードの違いで先頭に立っていることが多く、いつのまにかリーダー的存在に。この仔自身はリーダーになりたいと思っているわけではないと思うが、他馬から一目置かれている。けんかで勝ってのし上がってリーダーになるタイプが多いが、こういうタイプは割と珍しい。
 セールスポイントは、気性面、馬体、スピード能力がかみ合っている点。前進気勢が強く、スピードが同世代の中では抜けており、短めの距離で前につけてそのまま押し切るという競馬がイメージしやすい。
 夜間放牧をやめたことは一度もなく、いたって健康なのも心強い。
※かなり話し上手な引手の方だったので多少話からの割引は必要かもしれませんが、かなり自信ありといった感じでした。

シルク17 マイハッピーフェイス

牡 4月23日生
【ツアー時馬体重】 482kg ⇒ 520kg (+38kg)
【デビュー時想定馬体重】 560kg
【デビュー時期】体も大きいのでどんどん進めて大丈夫そう。順調なら夏ごろにはデビューできるのではないか。
【適性】芝ダート問わず、マイル以上の距離。
【性格】大人しくて物覚え◎。鞍つけも一発で受け入れてくれた。おおらかでのんびりしており、他馬に強く出るということはない。
【その他】
 母が出ればダートかなと思っているが、歩きを見ると芝でもいけるかなと思う。馬格があるので、どちらにころんでも対応できる。
 放牧地でもかなり活発に動いていて、とてもスタミナ、体力がある。

シルク18 ラッドルチェンド

牝 4月29日生
【ツアー時馬体重】 436kg ⇒ 450kg (+14kg)
【デビュー時想定馬体重】 480~490kg
【デビュー時期】早くはないと思う。秋頃。鞍つけ未了
【適性】芝中長距離
【性格】普段からとても大人しく、馬に対してもあたりはやわらかい。ツアー初日からドンと構えて落ち着きがあった。
【その他】
 何事にも動じない精神力を持っており、新しい環境でもナーバスになることがない。人にも従順で、ひっかかる姿はあまり想像できない。操縦性はかなり高そう。
 欲を言えば、もう少し前進気勢がほしい。牧場でも比較的のんびりしている方だと思う。それは今後育成を進めていく中で変わってきてほしいと思っている。

シルク21 クインアマランサス

牡 1月20日生
【ツアー時馬体重】 458kg ⇒ 470kg (+12kg)
【デビュー時想定馬体重】 500kg強
【デビュー時期】成長は早めで、夏頃にはデビューさせたい
【適性】ダート1600~2000m
【性格】温厚で、従順。馬に対しての当たりも強くはないが、やられたらやり返しており、馬体も大きいので負けない。
【その他】
 放牧地ではかなり運動量がある方だが、バテているところを見たことがなく、相当スタミナがあると思う。
 ナダル産駒はがちっとしたフレームを受け継ぐ一方、気難しい面を見せることがあるが、この仔に関してはそのような心配はなさそう。父のいいところだけを受け継いだ感じがする。
 今後の課題としては前のさばき、つなぎが固いので、今後体の使い方を覚えていき、そのあたりを解消していってくれればと思う。とはいえ、ダートしか考えない馬だと思うので、前捌きの硬さはそれほど気にする必要はないと思う。

シルク22 プロミストリープ

牝 1月8日生
【ツアー時馬体重】 456kg ⇒ 480kg (+24kg)
【デビュー時想定馬体重】 500kg
【デビュー時期】夏頃には
【適性】ダート短距離一択
【性格】気が強く、前進気勢が強い。人にはなつっこいところがある。
【その他】
 ここまで非常に順調で、放牧地ではトップスピードに乗るまでのダッシュ力が他馬よりも高いところを見せている。
 肩回りとトモの筋肉量がセールスポイント。
 上は初仔ということもあり小柄な馬体だったが、2番仔のこの仔は大きく出てくれた。馬格にまったく心配はない。
 母父ヘニーヒューズの典型的な馬体という感じで、ダート短距離でダッシュ力の違いで先行してそのまま押し切る競馬をしてほしい。
 芝は走らなくていい。回り道する必要はない。ダート短距離で。

シルク23 ヴィクトリアピース

牡 1月27日生
【ツアー時馬体重】 432kg ⇒ 457kg (+25kg)
【デビュー時想定馬体重】 480kg
【デビュー時期】ゆっくりめ。現時点では時期についてはなんとも。
【適性】芝中長距離
【性格】人懐っこく、メンタルが強い
【その他】
 セールスポイントは、歩様で、やわらかい歩様ながらキビキビ歩けるところは筋肉の質の良さを表していると思う。
 体が薄めで、性格面も問題になるところがないので、芝の長めの距離が合っていると思う。

シルク24 ウィクトーリア

牡 3月8日生
【ツアー時馬体重】 434kg ⇒ 447kg (+13kg)
【デビュー時想定馬体重】 480kg
【デビュー時期】8月上旬ぐらい
【適性】芝中距離
【性格】普段は大人しく人には従順だが、馬には結構当たりは強く、喧嘩をしているところを見かける。
【その他】
 馬体のバネは素晴らしいものがあり、スライドが大きな見映えのする走りを放牧地でしている。
 放牧地での運動量もかなり多い方。
 ときどき、虫にへこたれて帰って来る時があるので、精神的なタフさはこれから身につけていってほしい。

シルク25 スナッチマインド

牡 3月27日生
【ツアー時馬体重】 385kg ⇒ 400kg (+15kg)
【デビュー時想定馬体重】 450kg
【デビュー時期】そんなに急がない。秋頃
【適性】芝マイルまで、1400mぐらいがベスト。ダートでもやれそう
【性格】途中でウォーキングを求められたため聞けず。
【その他】
 馬体的にはそれほど大きくはならなそうだが、母も上の仔もそれほど大きな馬体ではないので、これだけの馬格があれば十分走ってくる血統だと思う。
 キレというよりはパワータイプで、芝ではなくダートでもやれるのではないかと思っている。

シルク26 アルジャンテ

牝 1月21日生
【ツアー時馬体重】 440kg ⇒ 448kg (+8kg)
【デビュー時想定馬体重】 470~480kg
【デビュー時期】順調にいけばそんなに遅くなることはないと思う
【適性】芝1400m~2000m。
【性格】普段は大人しいが、スイッチが入るとうるさい面を見せるときがある。喧嘩はかなり強い方だと思う。負けたところを見たことがない。
【その他】
 太りやすい体質ということもあり、飼い葉には気を使っている。
 血統的にはやはり芝だと思っているが、首差しの太さを見るとダートもこなせるのではないかと思う。

シルク28 ロザリンド

牝 3月18日生
【ツアー時馬体重】 429kg ⇒ 441kg (+12kg)
【デビュー時想定馬体重】 500kg弱
【デビュー時期】夏終わり~秋
【適性】芝長距離
【性格】大人しく、操縦性は高そう。ツアーの最初はピリついた雰囲気があったが、こちらのやりたいこを理解したようで、初日のうちに落ち着いた。馬に対しては強く出ることはあまりないが、けんかを吹っ掛けられてやりかえしているところはある。
【その他】
 体格的にも性格的にも芝の長いところが合いそう。
 飼い葉食いがいいところがセールスポイント。夏になるとどうしても飼い葉食いが落ちる馬が多い中、この仔は午前中には完食して、もう終わり?って顔をしている。牝馬で飼い葉食いが落ちないのは武器。
 今後調教を進める中で背中付近の肉付きがよくなってくるといいなと思っている。

シルク30 ロッテンマイヤー

牝 2月1日生
【ツアー時馬体重】 460kg ⇒ 474kg (+14kg)
【デビュー時想定馬体重】 470~480kg
【デビュー時期】成長は早め。夏頃。来週移動が決まっている。
【適性】芝マイル~1800m
【性格】走ると前進気勢はあるが、落ち着きも兼ね備えており、厩舎ではのんびりした感じを出す。馬に対しては気が強くて、冬から体が大きかったこともあり、放牧地では馬格が大きいこともあり、かなり幅をきかせている。喧嘩で負けたところを一度も見たことがない。群れのボス。
【その他】
 アドマイヤマーズは完成が早く、冬から馬体がある程度大きくなる仔が多い。この仔も例にもれず、冬から体が大きかった。
 父母の色がよく出ている。父のマイルに対応できるスピード、母の体高の高さ、いいところをうまく受け継いでくれた。上の仔も母によく似ており、母は仔出しがよさそう。
 課題らしい課題はないが、今後、調教を進めていく中で、前捌きの硬さは解消するともっとよくなると思う。母も前捌きが若干硬い仔だったと聞いている。

シルク33 シャンハイロック

牡 2月17日生
【ツアー時馬体重】 440kg ⇒ 455kg (+15kg)
【デビュー時想定馬体重】 500kg
【デビュー時期】成長は早い。早めのデビューが期待できる
【適性】芝1600m~2000m
【性格】基本的に大人しくて手がかからないが、神経質な面があり、初日は警戒感が強かった。2日目は受け入れたようで、いつものように落ち着いてくれた。
【その他】
 動きが力強くしなやかで、重心を低く保ってスライド大きく走るところはシルバーステートがよく出ていると思うが、落ち着きがあって少し神経質な面は母に似ている。
 兄のジェネラーレウーノによく似ていると思う。
 体質に問題が生じたことはなく、飼い食いも夏でも落ちない。

シルク35 イストワールファム

牡 3月17日生
【ツアー時馬体重】 419kg ⇒ 440kg (+21kg)
【デビュー時想定馬体重】 450~460kg
【デビュー時期】遅くはないが、急ぐ必要はないと思う
【適性】芝中長距離
【性格】馬に対してはかなり気が強い。ただ、人に対しては従順で、現状は特に問題がない。
【その他】
 オラオラ系でこれが行き過ぎると馬にかみつきにいってしまうような仔になってしまうので、その点はよくケアして進めていきたい。
 セールスポイントはフレームがすらっと長めで長距離に対応できる体型に、胸が深くて心肺機能の高さを感じさせる馬格。サイズ的にも長距離にちょうどいいサイズだと思う。

シルク37 アナスタシアブルー

牡 4月20日生
【ツアー時馬体重】 426kg ⇒ 453kg (+27kg)
【デビュー時想定馬体重】 500kg
【デビュー時期】8月頃
【適性】芝2000m~2400m、もっと長い距離でも
【性格】すごく大人しくて、馬に対してもとても柔らかい。
【その他】
 成長は最近までずっと遅かったが、最近ぐっと上がってきた1頭。遅生まれではあるが、順調にいけば夏にはデビューできると思う。
 レイデオロは気の悪が出ることがあるが、この仔は本当にレイデオロかと思うくらい素直で従順。競馬でかかっているところは全然想像できない。トップクラスに扱いやすい。
 現状はまだ筋肉がつききっておらず細身に映るので、今後調教を積んでいくことで筋肉がもっとつけばさらによくなると思う。馬体のバランスはとてもいいので、筋肉がつく余地はまだまだある。
※昼食の際、同席したノーザン関係者の方に、5000万円以下でおすすめの1頭はという質問をしたところ挙げてくれた2頭のうちの1頭(もう一頭はギエム)

シルク38 バラダセール

牝 1月12日生
【ツアー時馬体重】 495kg ⇒ 510kg (+15kg)
【デビュー時想定馬体重】 520kg
【デビュー時期】成長曲線は早め。夏~秋にかけて。
【適性】芝中長距離。馬格的にはダートでもつぶしは効くと思うが、基本は芝。
【性格】普段は大人しくおっとりしたタイプ。馬に対してけんかをふっかけるということはないく、馬格が非常に大きいので相手からけんかをふっかけられるということもあまり見たことがない。
【その他】
 骨格はこれでほぼ完成だと思うので、これから質を変えていければ。
 放牧地の動きを見ると、瞬発力が高いと思うので、広いコース、長めの距離でゆったりと走らせてあげたい。

シルク39 トレジャーステイト

牡 2月23日生
【ツアー時馬体重】 431kg ⇒ 439kg (+8kg)
【デビュー時想定馬体重】 480kg
【デビュー時期】早くはないと思う。秋頃
【適性】芝中長距離
【性格】馬に対しては強く、人に対しては従順。
【その他】
 よくケンカをしているようで、放牧地での記録を見ると、よくギザギザした挙動をしている。しかし、大きなけがをして帰ってくるということもないので、喧嘩は強いのではないかと思う。
 放牧地での運動量が豊富でスタミナ、スピードともにあるタイプだと思う。
 これからの成長で筋肉がつくべきところについていけば、もっと見映えのする馬体になると思う。

シルク40 アンセラン

牝 3月5日生
【ツアー時馬体重】 416kg ⇒ 440kg (+24kg)
【デビュー時想定馬体重】 460~470kg
【デビュー時期】成長は早めの部類、デビューも遅くはない。
【適性】ダート寄りは若干芝寄り、短距離
【性格】大人しく、若干繊細なところがある。しかし、ツアーが進むにつれて慣れてきて、今は大丈夫。
【その他】
 トモの豊富な筋肉量がセールスポイント

シルク41 アグレアーブル

牝 4月8日生
【ツアー時馬体重】 384kg ⇒ 393kg (+9kg)
【デビュー時想定馬体重】 460kg
【デビュー時期】夏~秋
【適性】馬体は芝1600m~1800mだが、気性的に短距離
【性格】気性は強く、他馬にもふっかけにいく牝馬にしては珍しいタイプ。人に対しては従順で鞍つけなどは終わっている。しかし、精神的にまだまだ幼いところがあり、落ち着きが足りない。ツアー初日は鳴いて他の馬をずっと呼んでいた。
【その他】
 馬体は母父マンハッタンカフェということもあり、中距離まで対応できそうな体をしているが、気性が幼く、距離がもたないかもしれない。
 スピードはあるので、短距離も問題はないと思うが、精神的な幼ささえ解消できれば1800mぐらいでも面白いと思う。まだまだ子供

シルク42 ジョイカネラ

牝 2月12日生
【ツアー時馬体重】 461kg ⇒ 488kg (+27kg)
【デビュー時想定馬体重】 500kg
【デビュー時期】やや早め、夏頃
【適性】芝中距離
【性格】前向きな気性で、扱いやすい。
【その他】
 筋肉がもう少しついてくればもっとよくなる。

シルク43 インヘリットデール

牡 4月22日生
【ツアー時馬体重】 423kg ⇒ 447kg (+24kg)
【デビュー時想定馬体重】 480~500kg
【デビュー時期】成長は早めで、夏頃デビュー想定。遅くはならない
【適性】芝中距離
【性格】馬に対して自分からということはあまりないが、やられっぱなしということはなく、やられたらやり返す。人に対しては従順で、環境の変化にも適応が早い。
【その他】
 パワー型か瞬発力型かで言えば瞬発力が勝っているタイプで、エピファネイアらしい産駒だと思う。
 姉がかなり気性が激しい仔だったと聞いており、覚悟していたが、拍子抜けするほど扱いやすく、操縦性は高そう。
 体型的には芝2000mぐらいが合いそうだが、気性的にはもっと伸びても大丈夫。
 この1か月で体がかなりしっかりしてきた。カタログ写真よりもだいぶ良くなっていると思う。

シルク44 サラキア

牝 2月22日生
【ツアー時馬体重】 391kg ⇒ 417kg (+26kg)
【デビュー時想定馬体重】 430~440kg
【デビュー時期】早め、夏頃には
【適性】芝1600m~2400m
【性格】神経質で環境の変化には強い方ではない。2日目まではかなり敏感な感じで、初日は触るのは難しかった。
【その他】
 体がやわらかく、放牧地ではスライドの大きな走りを見せており、俊敏さはかなり高いのではないかと思う。
 この血統は仕方ない面もあるが、神経質なところが解消されていってくれればと思っている。

シルク45 オンディナドバイ

牡 3月4日生
【ツアー時馬体重】 396kg ⇒ 418kg (+22kg)
【デビュー時想定馬体重】 450kg
【デビュー時期】ゆっくりめ。秋ぐらい想定
【適性】芝マイル前後
【性格】人に対しては従順で落ち着きがある。馬同士ではけんかもよくしているようで、傷をつけて帰ってくることがある
【その他】
 母はスピード型で父もロードカナロアなので、最終的には短い距離に寄っていくかもしれないが、放牧地での活発な動きを見ていると体力面はありそうなので、1800mまでいけるかもしれない。
 踏み込みが深く、力強い動きをする。
 須貝師も見に来ており、ゆっくり進めていきましょうと言っていた。

シルク48 エスメラルディーナ

牡 2月10日生
【ツアー時馬体重】 447kg ⇒ 455kg (+8kg)
【デビュー時想定馬体重】 500kg
【デビュー時期】成長は普通。秋口ぐらい
【適性】ダート中距離、芝でもやれるとは思うが、血統や体型的にはダート
【性格】メリハリがある性格で、気合が入ったら変わる。
【その他】
 群れのリーダー的存在で、自分から集団を動かすタイプ。
 人に対しては大人しく、環境の変化にも強いようで、初日から大人しかった。ただ、今日(3日目)になると、慣れすぎて逆にうるさいところが出てきた。
 性格はお父さんに似ていて、よくも悪くもメリハリのある性格で、スイッチが入るときはあるが、基本的に人の指示は聞いてくれる。

シルク50 ピクシーホロウ

牝 3月9日生
【ツアー時馬体重】 390kg ⇒ 405kg (+15kg)
【デビュー時想定馬体重】 450kg
【デビュー時期】夏終わり~秋、平均的な成長速度
【適性】芝マイル~1800m
【性格】大人しく、馬に対してもガツガツはいかない
【その他】
 牝馬ということもあって馬格がそれほど大きいタイプではないので、兄とは違うタイプの馬だと思う。
 少しうるさかった兄と違って、この仔は距離が持つタイプだと思う。
 放牧地では活発に動いており、運動量は豊富。
 もう少し体が大きくなって筋肉がついてきてほしい。

シルク51 ローブティサージュ

牡 1月27日生
【ツアー時馬体重】 439kg ⇒ 460kg (+21kg)
【デビュー時想定馬体重】 480kg、ゆくゆくは500kg
【デビュー時期】夏頃
【適性】芝中距離
【性格】人に対しては従順で、放牧地では他馬をリードする役回り。
【その他】
 放牧地では動き回って、運動量が多い。
 ストレス耐性があり、これまで発疹など体に異常が出たことが一度もなく、内臓の強さを感じる。
 とにかく人目を引く馬体で、別の牧場の人からよくあの馬、誰の仔?と聞かれる。

シルク52 ガルデルスリール

牡 2月25日生
【ツアー時馬体重】 416kg ⇒ 443kg (+27kg)
【デビュー時想定馬体重】 460~470kg、使いつつ480kg
【デビュー時期】早め。2歳から活躍してほしい。来週移動
【適性】芝中距離
【性格】母父ダイワメジャーのうるさい面は若干出ているが、人の指示を聞くことのできる賢さは持っている。
【その他】
 兄弟もすべて2歳で勝ちあがっているように早い時期から活躍できる血統で、本馬も2歳戦から期待している。
 ハービンジャー特有のゆるさがないのは母父ダイワメジャーが出ていると思う。
 放牧地でも活発に動き、体力はかなりあると思う。
 課題を挙げるとすれば、背中付近の筋肉がもう少しついてほしいところで、それは今後育成を進めていく中で自然とついてくると思う。

シルク53 サロミナ

牝 1月27日生
【ツアー時馬体重】 451kg ⇒ 460kg (+9kg)
【デビュー時想定馬体重】 500kg
【デビュー時期】聞き忘れ
【適性】芝中距離
【性格】普段は落ち着きがあるが、繊細で気難しい。
【その他】
 サリオスに比べて線は細く見えるかもしれないが、それはサリオスが太すぎただけ。あんな馬はそうそういない。
 良くも悪くもドゥラメンテらしい牝馬で、環境の変化に敏感で繊細なところがある。(金曜日は近づくことが困難でした)
 馬っぷりは抜群で、牧場としても当然期待している。

シルク54 ステップオブダンス

牡 2月12日生
【ツアー時馬体重】 438kg ⇒ 460kg (+22kg)
【デビュー時想定馬体重】 500kg弱
【デビュー時期】標準ぐらい。夏~秋にかけて
【適性】ダートマイル以下、短距離
【性格】自発的に動いて群れを動かすタイプ。喧嘩をけしかけられたり、けしかけたりすることはあまり見たことがない。性格的には落ち着きがある。これまで要らないけがをしたことがない。
【その他】
 瞬間的にトップスピードに乗る能力は光っており、やはりその点からも短距離が合いそう。
 初日から落ち着いて対応できる精神力はアドバンテージになる。
 歩様は低重心で若いうちからしっかり動けている。

シルク56 シャクンタラー

牝 4月5日生
【ツアー時馬体重】 420kg ⇒ 434kg (+14kg)
【デビュー時想定馬体重】 450kg弱
【デビュー時期】夏~秋
【適性】芝で下ろしたいが、ダートも行けると思う。マイルがベスト
【性格】社交的でやんちゃな面があるが、人とはいい関係が築けている。
【その他】
 上は足元に問題があり、心配されているかもしれないが、この仔は脚の形がきれいで、怪我のリスクはかなり低いと思われる。
 馬体がコンパクトにまとまっている点も怪我のリスクを下げる要因になっている。
 人懐っこくてみんなから可愛がられている。

シルク57 ルナステラ

牝 2月8日生
【ツアー時馬体重】 392kg ⇒ 412kg (+20kg)
【デビュー時想定馬体重】 430kg、使いつつ450kg
【デビュー時期】ゆっくりめ。秋ぐらい
【適性】芝1600m~2000m
【性格】大人しく、人にも馬にもガツガツ行く感じではない。
【その他】
 初仔ということもあり、馬格は小柄だが、中身は詰まっている。
 課題はスタミナで、息の上がりが早いのが気になるところ。これからの調教で体力をつけていってほしい。

シルク58 ハウナニ

牡 4月28日生
【ツアー時馬体重】 395kg ⇒ 405kg (+10kg)
【デビュー時想定馬体重】 430~440kg
【デビュー時期】ゆっくり長くというタイプ。秋頃になる
【適性】ダート短距離、芝でも対応できる
【性格】白毛で成長が遅かったこともあり、放牧地ではいじめられることも多かったが、最近は馬格がしっかりしてきたこともあり、それを撃退したり、自分からけしかけにいくことも出てきた。
【その他】
 正直に言って、現状特にここを見てほしいというところはない。
 4月末生まれということもあり、これからどんどん成長して変わっていくと思うので、セールスポイントはこれからの成長力だと思う。

シルク59 メリーウィドウ

牝 3月5日生
【ツアー時馬体重】 514kg ⇒ 526kg (+12kg)
【デビュー時想定馬体重】 530kg
【デビュー時期】成長は通常より早め。夏頃デビュー
【適性】ダート中距離
【性格】性格は落ち着いており、人、馬いずれに対しても当たりは強くない。しかし、自分自身馬体が大きいため、他馬からやられることもない。
【その他】
 大型馬でありながら歩様がやわらかいのがセールスポイント。
 骨量十分で、トモにも十分な筋肉量があり、ナダルのいいところが出ていると思う。
 完全なパワータイプで先行して押し切るという競馬が想像しやすい。
 飼い食いも落ちたことがなく、どんどん調教を進められると思う。

シルク62 キープシークレット

牝 2月24日生
【ツアー時馬体重】 438kg ⇒ 450kg (+12kg)
【デビュー時想定馬体重】 480~490kg
【デビュー時期】早くしようとすればいくらでも早くできそうで、夏の早めにはデビューさせたい
【適性】芝マイル
【性格】かなり気が強く、扱いは難しい。自分が気に入らないことは頑としてやらない。
【その他】
 初日は序盤に立ちあがったりして近づけないような状態だったが、すぐにこちらのやってほしいことを理解したようで、初日の後半は全く問題なくなった。人を選ぶ馬であることは間違いない。
 他馬と走っているときにそれほど目立つということはないが、放牧地に最初に走っていくときのスピードはトップクラス。自分のやりたいことになると熱中するタイプかも。
 発疹や熱発が起こったことはなく、毛艶もいつもきれいで、内臓面での強さを感じる。
 気持ちが強く、馬格もあるので、育成はどんどん進められると思う。(本人さえ納得すれば。)

シルク63 アドマイヤアロー

牡 2月23日生
【ツアー時馬体重】 416kg ⇒ 447kg (+31kg)
【デビュー時想定馬体重】480kg前後、使いつつ500kg
【デビュー時期】普通。秋口ぐらいには
【適性】ダートのマイル~中距離。走ると軽やかさもあるので、もしかしたら芝でも面白いかもしてないが、基本はダート
【性格】馬に対する当たりは弱くはない。やられたらやり返す。普段は温厚だが、ときどきキリっとなることがあるのでそこは気をつけなければいけない。メンタルは強い。
【その他】
 夏前に関節炎でしばらく放牧ができない時期があり、それで筋肉がかなりしぼんでしまった。カタログの写真は、関節炎で筋肉がしぼみ、ようやく放牧を再開できるようになった直後に撮影したものであり、筋肉がしぼんだ状態だったので見映えの悪いものになってしまった。最近は問題なく夜間放牧が出来ており、筋肉量も大分戻ってきた。これが本来の姿。
 現在、同じ厩舎の仔がおらず、1歳にはかなり堪える状況だと思うが、それでも普段と同じような感じで堂々としており、鳴いて友達を呼ぶこともしていない。初日からこんな感じで全く状況の変化に動じておらず、このメンタルの強さは今後育成を進めていろいろ新しい状況に直面することが増えていく中で、かなり武器になると思われる。
 筋肉量についてはまだこれからという部分があるにしても、他の馬と見劣るようなことはない。

シルク64 モアナ

牡 3月11日生
【ツアー時馬体重】 425kg ⇒ 430kg (+5kg)
【デビュー時想定馬体重】 450~460kg
【デビュー時期】順調なら夏には
【適性】芝短距離。ダート寄りはまずは芝だと思う
【性格】我が強く、前進気勢が強め。環境が変わっても落ち着いていられる芯の強さはある。
【その他】
 放牧地でのスピード能力は目を引くものがある。
 育成も順調で、鞍つけは既に終わっている。

シルク65 プチノワール

牡 4月16日生
【ツアー時馬体重】 390kg ⇒ 415kg (+25kg)
【デビュー時想定馬体重】 450kg
【デビュー時期】秋頃
【適性】芝中距離
【性格】初めての環境に対して繊細なところはあるが、慣れは早い。
【その他】
 時々ピリピリするところがあり、負けん気が強いタイプ。

シルク67 ギエム

牡 3月29日生
【ツアー時馬体重】 416kg ⇒ 433kg (+17kg)
【デビュー時想定馬体重】 470~480kg
【デビュー時期】夏頃。来週移動
【適性】芝マイル~1800m
【性格】大人しくて賢く、人の意図を理解する能力が高い。人が多い場所などには慣れておらず、初日は暴れることこそなかったが、すこし落ち着かない様子だった。馬に対してはいい意味で前向き。
【その他】
 手術の影響はないと考えて大丈夫。
 体全体がやわらかく、いい動きをする。
 放牧地っでも俊敏な動きを見せている。
 藤原師も2日前に本馬を見て、ギエムの産駒の中では一番いいのではないかと言っていた。
※昼食時に5000万円以下で出来のいい馬を教えてくださいとの質問に対して、挙がった2頭のうちの1頭。(もう一頭はアナスタシアブルー)

シルク68 モルジアナ

牡 2月22日生
【ツアー時馬体重】 435kg ⇒ 445kg (+10kg)
【デビュー時想定馬体重】 450~460kg
【デビュー時期】遅くはないと思う。来週移動。
【適性】芝かダートのマイル以下
【性格】気性はきつい。群れの大将。
【その他】
 いつものモルジアナの産駒よりかは筋肉量は少なめで胴もやや長め。
 そうはいっても、標準よりは筋肉量はある方だと思う。
 芝でもいけそうな体型をしており、今後の成長的にどっちつかずにならないといいなと思っている。
 これまでミッキーアイルやスクリーンヒーローなど筋肉量豊富なタイプをつけてきたので、少しだけ兄弟とは違うタイプになると思うが、それでも母の影響は色濃い。

シルク69 マルーンエンブレム

牡 2月3日生
【ツアー時馬体重】 415kg ⇒ 425kg (+10kg)
【デビュー時想定馬体重】 450kg弱
【デビュー時期】少し早め。夏ごろ
【適性】芝中距離
【性格】母父オルフェーヴルが出ている。自分が一番。負けん気の強さはピカイチ。
【その他】
 放牧地での様子を見るに、非常にエネルギッシュ、タフで、いつも元気いっぱいといった感じ。
 あまり押さえつけて人の言うことを聞かせようという感じよりかは、この仔の前向きさをそのまま競馬に活かすことができれば、いい馬になると思う。
 スワーヴリチャードが非常に好調なこともあり、武英師も喜んでいた。

シルク70 パールデュー

牝 2月12日生
【ツアー時馬体重】 401kg ⇒ 412kg (+11kg)
【デビュー時想定馬体重】 440kg弱
【デビュー時期】早くはない。秋頃
【適性】芝1600m~2000m
【性格】前向きな気性で、喧嘩は弱くない。前進気勢に富む。人に対しては従順で手はあまりかからない。
【その他】
 放牧地での運動範囲が広く、かなり活発に動いている様子。

シルク71 モアザンセイクリッド

牝 4月27日生
【ツアー時馬体重】 364kg ⇒ 396kg (+32kg)
【デビュー時想定馬体重】 420~440kg
【デビュー時期】
【適性】芝中距離まで。長距離をこなす体力はないと思う
【性格】人のことが大好きで、すぐに寄ってくる。鞍つけも全く拒否することなくすんなり。人をよく信頼してくれている。
【その他】
 精神的にとても大人で、人のことを信頼しているのは今後にとって大きなプラス。
 また、自立心があるタイプで、他馬に対して、ここまではやってよい、ここまではいやという線引きを自分にも相手にもできるタイプで、人よりもよっぽど大人。
 体力にまだ自信がないので、これから調教をこなすなかで体力をつけていってほしい。

シルク72 サダムグランジュテ

牡 2月4日生
【ツアー時馬体重】 422kg ⇒ 441kg (+19kg)
【デビュー時想定馬体重】 470~480kg
【デビュー時期】まだ成長余地あり。秋頃
【適性】ダートマイル。もしかしたら芝でも。
【性格】落ち着いた性格、真面目で学習能力が高い。
【その他】
 まだ骨格、筋肉ともに完成しておらず、これからまだまだ大きくなりそう。
 ルヴァンスレーヴは、他の牧場での評判を聞くと、芝でも活躍馬を出せるだけのスピードがあると聞いている。この仔は血統からして基本的にダートだと思うが、たしかに芝もこなせそうな体をしている。

シルク75 クローバーリーフ

牡 4月9日生
【ツアー時馬体重】 437kg ⇒ 453kg (+16kg)
【デビュー時想定馬体重】 480kg
【デビュー時期】早め。夏の早い時期
【適性】ダート中距離。芝もいける
【性格】少し臆病な性格。馬に対して自分からしかけるということはあまりないが、やられたらやり返している。
【その他】
 骨太で力強い馬体をしていながら、しなやかに歩くので、血統的にはダートだが、芝もいけるのではないかと思っている。両刀でいけると思う。
 成長曲線は右肩上がりで、かなり育成が早い組に入れると思う。

シルク76 ソーディヴァイン

牡 3月25日生
【ツアー時馬体重】 483kg ⇒ 494kg (+11kg)
【デビュー時想定馬体重】 540~550kg
【デビュー時期】夏頃。来週移動
【適性】ダート1200~マイル
【性格】人に対しては穏やかで従順。馬同士では喧嘩もしているようだが、この馬格なら負けないだろう。
【その他】
 とにかく骨太で丈夫。かなり大きくなりそうだが、足元の心配は全然していない。
 馬格もあって、人に従順なので育成もどんどん進めていけそうで、かなり番組さえあれば早くにデビューできるのではないかと思う。
 放牧地でもスピードのあるところを見せている。

新種牡馬について

 以下、ノーザン関係者から聞けた新種牡馬評をまとめます。

サートゥルナーリア

 母によっていろいろな仔が出るので、良くも悪くもつかみどころがない。
 かっこいい馬体の仔が多い。そこはやっぱりクラシックホースだなと思う。
 父ロードカナロアが出ることがあるのか、意外と短距離向きだなと思う仔を出すこともある。母の良さを活かす種牡馬だと思う。 

ナダル

 一つ一つのパーツが大きく、骨格がしっかりしている仔が出やすい。
 多少気難しい面が出ることがある。
 THEダート馬という仔を出すことが多く、あまり芝向きの仔は出ないと思う。その点はドレフォンとは異なる。
 仕上がりは早め~普通。もともとの体が大きく出ることもあり、成長が遅い仔はあまり見かけない。

アドマイヤマーズ

 仕上がり早くて、冬場から馬体が大きい仔が多い。デビューは全体的に早そうで牧場の評判は上々。
 中心はもちろん芝のマイルだと思うが、ダイワメジャーのようにマイル一辺倒という感じはしない。気性的に問題がなければ1800mでもやれる仔がいる印象。

フィエールマン

 今のところ長距離向き一辺倒という感じはない。
 勝ったGⅠは長距離に寄っているが、フィエールマンが一番強かったのは天皇賞秋で、元々すごくキレる末脚を持つ馬だから、芝の中距離に対応できるスピードは持っている。
 もしかしたら、アベレージタイプではないかもしれないが、父のいいところを受け継ぐことができれば、大物がでるかもしれない。
 成長はゆっくりめな傾向があると思う。
 タイプ的に馬格が重い仔は心配で、筋肉がつきすぎていない仔の方が走りそうなイメージ、ただ、こればっかりは走ってみないと分からない。

ルヴァンスレーヴ

 サダムグランジュテはともかく、他の牧場での話を聞く限り、意外と芝でやれるすらっとした仔が出ることもあると聞いている。

おすすめ穴馬

穴馬=抽優を使えば取れる可能性の高い馬

1位 アピールⅡ 抽優100% 一般4450% 実績4351万円
 不人気の一番の理由はその馬格の小ささでしたが、ツアー時馬体重406kgと+41kgと爆増。デビュー時馬体重も460kgということでした。
 もちろん、ダイワメジャーの牡馬ならももう少しほしいというのが本音ですが、2000万円という価格を考えれば問題なし。

2位 ラストプリマドンナ 抽優100% 一般103% 実績99110万円
 初仔の牝馬ということで敬遠されているが、馬格は十分で初仔らしさはない。
 牝系はシルクプリマドンナがいて活力があり、大物が出てもおかしくない。
 若干アンバランスな全体像だが、顔の大きさはこの仔の愛嬌ということで。

3位 バラダセール 抽優100% 一般2031% 実績72108万円
 現在、結果が出ずに敬遠されているレイデオロだが、だからこそ狙い目。
 レイデオロは元々完成が遅かった馬なので、これから巻き返しは十分ありうる。
 この馬は、本来であれば、血統的には大人気になってもおかしくない馬で、馬格も十分。レイデオロ産駒の気性の悪さも本馬にはまったく心配なし。

4位 ツルマルワンピース 抽優10066% 一般50% 実績137181万円
 兄には似ていないということだが、競走馬としてみればむしろ適性サイズ。
 エピファネイアは高騰が続く中、この実績の母で5000万円はむしろ安めに感じる。
 相変わらずこの母の仔のつなぎは立ち気味だが、この馬体重なら足元をそれほど大きく心配しなくて済むのもプラス。
 エピファネイア産駒の不調は気になるところだが、人気の穴としては面白い1頭。

5位 クローバーリーフ 抽優100% 一般5% 実績140115万円
 血統的な魅力は低いが、馬格があって、早めにデビューできそうとなれば、そう悪くはない。

さいごに

 ここまでお読みいただきありがとうございました。
 いかがだったでしょうか。
 有料記事が初めてということもあり、結構気合いを入れて書きましたが、 買ってよかったと一人でも多くの方に思っていただけたら幸いです。
 今後とも、バッタの一口馬主データ分析室をごひいきに。
 ではでは、皆さんがいい馬とご縁がありますように。

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