BLの固定派の逆sex positionへの嫌悪について

私は非現実に於いてセックスする全ての2男性キャラクタについて,どちらの陰茎がどちらに挿入されるからと言って特別その2者を嫌悪する事は無い.

一方所謂固定派は, 挿入方向がキャラクタの人格解釈に依存するようである(私の観測範囲の話であり,統計的証拠を持たない).
なぜ依存するのか,<不正解>である方向を強く嫌悪するのかを私は理解していない.
理解していないからしたくなるし,言語化されていて欲しいと考える.然し多くの固定派は考へるだけでも苦しい物を言語化できないと言う.
他者のセックスの方向が違うだけでそんな戦争帰りの兵士みたいなPTSDになるか?と言う疑問は有るのでこれは誇張なのだろうが,多少の真実は含まれているのだろう.
と言う事で当事者に当たる本質的な分析は無理そうであるから,自分の想像を書き連ねる事にする.

(ただし,一方が他方を特別嫌悪しているだとか,ホモフォビアだとか,愛されたがりだとか,そう言った個別の事情によっては私も方向を固定する事が有る.本稿で述べているのはそれらを除外した,単に對等な男性同士の事である.)

以下,想定問答.

「単に(食べ物のそれと同じ様な)好き嫌いである」
これは偽である.
食べ物に解釈の余地は無いし,ある食べ物を調理aでは好むが調理bでは嫌ふからと言って調理bを好む人々の解釈を誤っていると判じたり見るだけで嫌だとは思わないだろう.
好悪は個人差が有り,かつ説明不能な物である事が多いが,説明可能な物をそれに押し付けても知が得られる事は無い.

「一方が男らしく他方が女らしいから」
これは私が大嫌いな理由で(説明しなくとも良識で解るだろう),かつ可変派が固定派を批難するのにもよく挙げられる.
実際の所現在はこのような古い考え方の人間は減っている様に思う.
(男同士とか女同士の関係に男女を持ち出す奴は議論以前の段階なのでここで考える必要も無い.)

「キャラクタ(の人格)を解釈したらその様になったから」
これは何の説明にもなっていない.
と言うか人格からsex positionを説明する事は一般には不可能である(人格とsex positionを結びつける物は偏見しか無いので).

「現実のゲイがそうであるから」
これは偽で,ゲイが受け攻めどちらかしかしないかどちらもするかは個人差である.
また,この事実は固定派をも可変派をも,肯定も否定もしない.

今少し頻出パターンが有る気がするので,思い出したら追記する.

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