PM試験に合格していた話

今年4月に受験したIPAのPM試験に合格していました。
正直なところ合格するとは思っていなかったのですが、去年受験した応用情報もまあそんな感じで結果合格していたので、まあそういうことです。

私は殊更自己顕示欲が強い方だとは思いませんが、これから受験する人のためにという言い訳をしつつ、この記事を書くことにしました。

自己紹介を兼ねて軽く私のことを書きます。

年齢は非公開。初代ポケモンのリアルタイム世代です。
IPAに限ると初級シスアド、基本情報、応用情報を取得済。高度情報の初挑戦としてPMを選択しましたが、理由は、ネットワークやDBの専門的な勉強をするのはだるかったからです。

さて具体的な話をします。

参考書は「プロジェクトマネージャ合格教本」のみを使用。対策は2月から開始。平日1時間、土日で3時間ぐらいをコンスタントに続けたので、トータル80時間ぐらいですかね。意外と多い。

でも前半は、ガッツリとした勉強ではなく、知識を取り入れるために参考書を読むぐらいの軽い感じです。特に午前2対策までは。

午後1対策からは、私のいつものルーティンを開始しました。

・過去問を解く
・採点する
・間違った項目と模範解答を突き合わせて思考回路を調整する

午後からは全て記述式の試験になるので、自分の回答にどれだけ自信や確信があろうと、IPAが黒といえば黒になります。つまり点数を稼ぐためには、IPAがどんな回答を求めているのかを理解し、IPAが欲しい回答ができるよう自分の思考回路を調整するしかないのです。

私も最初は、自分の回答とIPAの回答が全くカスリもしないことが多々ありました。結局の所、PMの試験なのでスコープ、コスト、スケジュールに関係する回答で、問題文に関係ありそうな箇所をコスっておけば、それなりに点数が稼げると思います。

試験本番では、間違っていても減点されることはないので、全く答えが思いつかなくても、とりあえず何かしらの回答を記載するのは義務です。1点でも部分点を稼ぐのです。

そして鬼門と呼ばれる午後2対策です。巷では、何度か本番さながらにタイマーで2時間を計って論文を書いたほうが良いと言う人がいますが、私は面倒だったのでそれはやりませんでした。できるならやった方が良いと思いますが。

かわりに、参考書に記載されているサンプル論文を4回ほど全て手書きで書き写しました。重要なのはただ書き写すのではなく、あたかも自分が書いていると思い込んで書き写すことです。そして書き写している間に、自分で見つけたルールやコツをメモっておくことです。

例えば、

・とりあえず問1の最後は「私はプロジェクトマネージャとして参加した。」で締めておこう。
・PMっぽい指令を出しやすいように、AチームとBチームを作って、それぞれにチームリーダを用意する三層構造にしておこう。
・「〜した」とは決して書かず「〜させた」と書くように注意しよう。

的な感じです。
あとは色々なところで言及されていますが、最初にアウトラインを作る練習もしておいた方が良いと思います。私は論文の書き写しと一緒にやりました。大見出しと小見出しぐらいの粒度で十分だと思いますが。

あとは自分自身の国語力を信じて突撃するだけです。

さて、もうお気づきかと思いますが、私は人より賢かったり、能力があるからPM試験に合格した訳ではありません。ギリギリ60点以上を掠め取る姑息な手段(人はそれをコツと呼ぶ)を駆使して合格しただけです。

いうなれば60点とは「食べられる料理」です。「美味しい料理」である必要はないのです。まずくなければよいのです。出汁をとる必要はないのです。レトルトでもインスタントでも味の素でも麺つゆでも使えるものはなんでも使って、普通の料理を作りましょう。

ただ、そういう便利な材料、つまりコツを掴むための努力は必要です。そこだけ忘れないようにして、来年以降受験される方は頑張ってください。

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