男飯の要素全てがここに在る、『宇宙軒食堂』のトンバラ定食!
『2014年夏から2016年夏に撮られた写真から、当時の二年間の金沢生活を振り返り、想い出を記録に定着させる写真で二言三言。』
男飯に必要な要素といえば、『こってり』、『ボリューミー』、『味が濃い』というところであろうか。
自分自身が10代20代の頃であればいざ知らず、とっくに人生のターニングポイントを迎えている初老になっても、こってりと脂っぽくボリューミーで味が濃い、白米が止まらない料理を前にすると脊髄反射で箸が進んでしまうのである。
ここのところ金沢名物である海鮮モノの紹介がめっきり減って、ガッツリ系の紹介が多くなっているもは2015年の夏のわたしにはさっぱり系よりもこってり系を探し求めていたからなのかもしれない。
以前も触れたことがあるかもしれないが、老若男男100名が100名とも抗えるとは思えない定食を出してくれるのが、片町『宇宙軒食堂』の名物料理であるトンバラ定食である。
読んで字の如く豚バラ以上でも以下でもないシンプルな料理は、注文を受けるとカウンター席の前の鉄板でおっちゃんが手際よく焼き上げてくれる。
イメージ的には松屋の焼肉定食みたいなモノである。
違いはその使い続けて何十年!?脂が染みついて薄い豚バラの脂身にうっすらと付く独特のお焦げである。
これをそのまま口にするもよし、ナニで出来ているのか解らないここでしか味わうことがない特製のタレに漬けて食べるもよし。
なにより薄いトンバラで白米を巻いて頬張るのがなんともいえず男心を満足させる金沢C級グルメの一角であった。
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