これで一人前の金沢人、金沢市役所へ転入届。
『2014年夏から2016年夏に撮られた写真から、当時の二年間の金沢生活を振り返り、想い出を記録に定着させる写真で二言三言。』
2014年7月12日に池袋のマンションから荷物を搬出し、翌日13日に金沢の新居へ無事に引越荷物を搬入した我が家は、ペットホテルに預けていたトイプードルのうちの小春さんも無事に新居に届けてもらって、金沢での新生活を迎えることとなった。
なにぶん私自身地縁も血縁もなにもない北陸金沢。これは長崎が実家の妻にとっても同様で、とにかく一言でいうと『不安』それ以外でもなにモノでもなかった。
私としては2年間という期間が限られている出向なので、単身赴任でいくモノだと思っていたのだ。
それが、いざ出向の話を妻にすると一緒についてくると言う。なんともありがたい話なので、ここで断る理由もない。
むしろ、ここで『いや、たったの2年間だし、いちおう身の回りのことは一通り出来るし、独りでダイジョブだよ!』などと断る理由を上げた日には、逆に単身赴任で一人暮らしして一体ナニするツもりっ!と言われるに違いない。
意外と争いを避ける方向で話を進める私は、一も二もなく妻の提案を受け入れ、二人と一匹で金沢で暮らすことにしたのである。
とりあえず2、3日かけて引越荷物を開梱し、一通り間取りに合わせて家具や小物の配置が終わり、日常生活が送れるようになったところで金沢市役所に転入届を提出しに行った。
今回の写真はその時の一枚である。
ちょうど市庁舎の耐震工事中だった頃だろうか?
これで晴れて私も金沢市民。住民税もちゃんと支払う地元民である。
結局2年でまた都内に戻ってしまうということもあり、地元民までなりきれず、かといって観光客のような気分でもなく、どこにも属していない余所者でもない不思議な立ち位置でこの金沢を満喫することになる。