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北陸の冬の名物解禁!?

『2014年夏から2016年夏に撮られた写真から、当時の二年間の金沢生活を振り返り、想い出を記録に定着させる写真で二言三言。』

夏場には岩牡蠣がなんの物珍しくもないような感じでそこかしこの店先で山積みされていた近江町市場も、11月も中旬になってくると店先の棚の色合いがカラフルになってくる。

北陸名物でもある蟹漁の解禁にともない、市場内の魚屋さんのメインの品は赤く茹でられたズワイガニに売り場の面積が占領されていくのである。
わたしはといえば、蟹といえばタラバガニ。味風味というよりもなによりもあの肉厚、量で満足感を満たせしめるだけにタラバガニが好きという、身も蓋もない馬鹿舌であったのだが、蟹本来の味わいを改めて教えてもらったのもこの2年間の金沢生活であった。

北陸では11月6日から3月20日が蟹漁の解禁期間ということだが、各地によって主にズワイガニの雄の呼び名が違うということも始めて知ったのである。
金沢よりも全国的に有名な福井のズワイガニは越前がに、石川では敢えてブランディングされて加能がに、富山は特に名称はなくずわいがにといった感じで、それぞれの居酒屋が市場で仕入れたズワイガニを用いた料理がこれから四ヶ月ほど各お店で提供される、北陸の食の本番を迎えるのである。

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