見出し画像

百万石通りのランドマーク、『尾山神社』。

『2014年夏から2016年夏に撮られた写真から、当時の二年間の金沢生活を振り返り、想い出を記録に定着させる写真で二言三言。』

顧客向かいの担当で仕事をしていると年末年始や新年度の4月、夏の人事異動の頃合いになると事業部長以下大名行列で顧客のところに挨拶周りを実施する風習がある。
出向元の組織では大分前から大名行列の機会を減らすことになり、今では年末は現場レベル、年始は経営幹部筆頭という体制で臨むことになり、新年度の挨拶周りは廃止されていて久しい。
しかし、出向先の金沢の地域会社ではまだ新年度の挨拶周りの風習が残っており、今回の一枚はそんな4月初頭の挨拶周りを一通りこなして帰り道に尾山神社に立ち寄った時の写真である。

そういえば、尾山神社には新年の厄除け祈願で地域会社幹部総出で参拝することもあった。
今では普通に藩祖である前田利家公をお祭している神社ということで、かなり歴史は古いように思ってしまうが、加賀百万石とはいえ所詮は江戸幕藩体制の中では外様大名の一つでしかない前田家の藩祖とはいえ神格化出来るわけではなく、創建は明治時代に入ってからだという。

金沢百万石通りにあるランドマークであるわりには、これまでこの『写真で二言三言』で取り扱ってこなかったが、まず目に入るのは百万石通り沿いの階段の上から睥睨するこちらの神門である。
先ほど触れたような時代背景もあり、こちらの神門は洋風建築を模した擬洋風建築の中でも中国風の混入した数少ない例とのこと。
さらにトリビアとしては塔にある避雷針は我が国最初の避雷針ということのようだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?