窓の向こうはマジックアワー劇場！？

『2014年夏から2016年夏に撮られた写真から、当時の二年間の金沢生活を振り返り、想い出を記録に定着させる写真で二言三言。』

金沢で暮らした2年間、我が家の住処としたのは金沢駅付近から北西に向かって真っ直ぐに伸びる金石街道沿いの長田のマンションだった。
弊社のブラックぶりは以前も出向前に聞いていた職務と着任後の出向先で聞いた職務が明らかに広すぎていて、自分の職能を越えていすぎだろう！というくらいにブラックぶりだったというコトはお伝えしたが、コトはそれだけに収まらず、地縁血縁なにもない金沢という土地に出向させておきながら、ご当地での住環境のお世話とか全くする気が無いのである。
さらには、住居が決まるまで2週間分はホテル代出すけど、それ以上は出さないから、2週間以内に自分で物件を見つけて契約して、引っ越しするなら引っ越して、全費用を会社に請求するように！

と、金は出すけどそれ以外のことは全部自己責任で！となにかとこの時期の自己責任ブームに則ったような無責任ぶりなのである。
そんな時限装置が付いたところで、右も左も解らないまま、半分働き半休取って半分は物件探しな日々を何日か繰り返してとりあえずペット可で会社が出してくれる住居費内の物件を探し当てるのだけでも大変だったので、場所なんて考慮する余裕も無かったのである。

しかし、そんなテキトーに選んだ物件だったにも拘わらずラッキーだったのは、彦三の職場まで道順が簡単だったことと、武蔵ヶ辻の交差点まで目の前の金石街道のバス停からバスが出ていることに後から気がついた点である。
さらには、長田ともなるともはや街中でもないので、我が家のマンション以外にはほとんど高い建物がなく、当然のことながら南向きの窓からは天気が良ければこのようなマジックアワーの絶景が観られたのだった。