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金沢の洋食といえばひがし茶屋街の『自由軒』。

『2014年夏から2016年夏に撮られた写真から、当時の二年間の金沢生活を振り返り、想い出を記録に定着させる写真で二言三言。』

金沢飯というとまずはなにはともあれ海鮮丼に回転寿司と、とかく海の幸に話は流れがちであるが、近代に入り人が集まる都市にはなにかと洋食文化が根付いているモノである。

これまでこの『写真で一言二言』金沢編でも、片町のグリルオーツカや柿木畠のグリル中村屋に触れてきたが、実はそれ以上に有名な洋食屋さんがひがし茶屋街の『自由軒』である。
今も昔も金沢の観光地としては兼六園に金沢城趾と並ぶ有名どころのひがし茶屋街なのであるが、2014年7月の金沢引越以来どういうワケか避けてきたのがひがし茶屋街なのである。

金沢移住以来出不精だったわたしもすっかり出たがりに変わり、健康的に散歩することになんの苦労も感じなくなっていたので、ひがし茶屋街くらい別に面倒くさがる理由がないのだが、なぜかここは遠いから面倒くさいというフラグを立てっぱなしだったのである。
なこともあり、はじめてひがし茶屋街に入り込んだのが2015年11月。しかも小雨降り注ぐ夕方という、まぁ〜これはこれで映画のセットのようなひがし茶屋街がエモく彩られるシーンである。

そんな中立ち寄らせていただいたのが創業100年という大正創業の老舗中の老舗『自由軒』。
こちらでいただいたのがオムライス!
中はケチャップ風味のチキンライスではなくしょうゆ味であるとのこと。 牛肉と豚肉を醤油ベースのソースで煮込んで、そのお肉をバラしてご飯と炒めているらしく、醤油ベースというかお肉の佃煮のような味。 これが、旨い!ウマいっ!!

オムライスの量が若干少なめだったのですかさず追加注文したのが、海老コキール。
コキールというと、以前ご紹介したこともある柿木畠の洋食屋『中村屋』ではじめて知った単語がこの『コキール』。
コキールとは仏語で貝殻の意味があり、本来は貝殻を器にして焼いていたところからきた名前ということで、マカロニが入っていない海老グラタンといった感じ。
しかし、マカロニが入っていない分これでもかっ!とたっぷり海老の身が入っており、ペシャメルソースがたまらない逸品!

そんな自由軒を今さら知ることになり、金沢を離れるまでにあと何回来られるだろうか?と後ろ髪をたっぷり引かれながらお店を後にしたのである。

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