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民家と水路。

『2014年夏から2016年夏に撮られた写真から、当時の二年間の金沢生活を振り返り、想い出を記録に定着させる写真で二言三言。』

2015年に年が明けた頃合いから2015年2月にかけて、写真のライブラリには数多くの水路の写真が存在する。
今回もそんな中からの一枚であるが、これは別に金沢の観光地でも何でも無く、極々普通の金沢市内の住宅地の街並みである。

金沢市内にはこれまで何度も触れてきているが、金沢城惣構の遺構として当時の堀跡がそのまま用水路として残っている。
江戸時代からそのまま水路が残っているため、必然的に区割りも水路の流れに沿って住宅が建ち並ぶこととなる。

金沢観光の楽しみはこういった他の都市ではなかなか残っていない独特の区割りを歩いて見ることではないか?と思っている。
というか、この時期ひたすら彦三の職場と自宅の長田の間を色んな裏道ルートで歩き回ったからこそ、この楽しみに気がついたとも言える。

特に興味深いのはこの写真の通り水路脇ギリギリのところまで住居が迫って作られているのである。
なので玄関を出てすぐ前に各戸専用の橋が架かるというケースも多々あるのだ。また、場所によっては家と家の間を水路が通り抜けている箇所とか。

こんな生活と直結したかのような水路であれば生活用水でよほど汚れていても不思議ではないが、町を流れていく水路の水は勢いもよく、雪解け水はどこもかしこもキレイなのである。

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