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江戸時代から現代に繋がる長町武家屋敷の路地。
『2014年夏から2016年夏に撮られた写真から、当時の二年間の金沢生活を振り返り、想い出を記録に定着させる写真で二言三言。』
すでにご紹介してきた2014年7月から2015年4月までの10ヶ月の振り返りの中でも充分金沢の魅力に取り憑かれていたのだが、より本格的にこの街の魅力に入り込んで行ったのが2015年5月以降。
これまではどちらかというと早いこと金沢市民として溶け込むように、衣食住の生活面で馴染んでいくことを中心に生活してきたのだが、10ヶ月だった辺りから余所者でもジモティでもない、でも住民票は移してるし税金も払ってるから一応金沢市民なんだけどなんとなく異邦人的な立ち位置のわたしが観光客的な視点で金沢を見るとどういう感覚なのだろうか?
とこの時期辺りから積極的に観光地を巡るようになった。
ということで、まずは職場からも会社帰りに行きやすい長町武家屋敷を平日・週末問わず、遠回りの帰宅路として行き来したのだが、写真の通りこの一角に入り込むと一体ここはどこなのだろう?という感覚に陥るのだ。
『ここどこ?』には時間的な部分も空間的な部分も両方関係してくるのだが、この写真でも両脇の土壁が続く石畳の路地は江戸時代かもしくは映画のセット?という雰囲気なのだが、路地の先には現代のビルが聳え立っているのである。
こんな光景は残念ながら何度となく天災、人災に襲われた都内では出会えない。神楽坂ですらこの時代感覚と比べると、現代の雰囲気にしか感じられないほどである。
この時代感覚が麻痺するような街並みが長町武家屋敷に限らず東西の茶屋街と数多く残っている金沢という街はやはり奇跡としかいいようが無い。
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