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悲しいを封じ込めた私。

小さい頃から
泣いたら嫌われるから泣けなくて、
いや、泣かなくても嫌われているからさらに嫌がられるのがこわくて泣けなくて、
話を聞いてもらえなくて、
大切にされなくて。

あの子のわがままはかわいいわがまま。
わたしのわがままは卑怯で強欲で誰もが嫌うわがまま。
あの子の頑張りは素敵な努力。
私の頑張りはこざかしくて目障りな悪あがき。
あの子は全てが愛おしく大切にされる存在。
私は全てがうっとおしく嫌われて愛されない存在。
だれにも大切にされない。
誰も私の気持ちなんて気にしない。

たくさんの悲しい、を封じ込めていたのが
今になって色々なタイミングで出てくる。

私は、そのときの私の代わりに
その悲しいを見つめ体感し、涙を流しながら
そのぐちゃぐちゃした気持ちを紐解いていく。

ああ、こんなふうに悲しかったんだね、
本当はこうしたかったんだよね、
よくがんばったよね、と
その時の私の話を聞いて
その時の私を慰めて一緒に泣いているようだ。

その間はすごく悲しくて
心がぺしゃんこで苦しくて潰れてしまいそうで。
うまくやりすごせて
少し心が軽くなることもあるけど
悲しみにとらえられてしまって
抜け出すのに何日も、何ヶ月もかかるときもある。

心がペシャンコなのは
小さい頃の私なんだろうな。
頑張って頑張って辛くて悲しくて
つぶれてしまいそうなのに必死でふんばっている
小さい頃の私。

泣きたいことがあっても泣けなくて、
保育園で泣いたら先生が慰めてくれるとわかっていたけど
一度泣いたら心の中の悲しいが全部出てきて
涙が止まらなくなっちゃう、もっと悲しくなっちゃうから泣けない、と
思っていた私。

泣いてもいいんだよ。私がいるよ。
話を聞くよ。
涙が止まらなくなっちゃっても、へんだと思わないよ。
ずっとそばにいるから大丈夫だよ。
頑張って語りかけてみても
それじゃ足りない、と泣いている私がいる。

私の中には
パンパンになるくらい悲しみが詰まっている

つらい。しんどい。悲しい。

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