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6月

6月。今月こそは世界は乗り越えられないと思っていた。あと数日だが、まだ乗り越えられないかもしれない。7月なんて想像がつかない。本当にこのまま7月に行こうとしているのか?このままで?

6月は就労支援事業所をいくつか見学して、結局川越の事業所に行くことになった。事業所の近くを歩いていたら、高校・大学生のころスタジオライブしたスタジオ・チコがあって、記憶の中身を層深くまでほじくり返された気分になった。それを見るまでその箱のことを忘れていたし、野辺のギターが倒れてネックが折れたのもそこで思い出した。あのときはマスロックを沢山聴いていた気がする。

週3日事業所に通ったし、東京で久しぶりのDJもしたし、なんだかんだプラットフォームでのリリースもしたし、しばらくぶりの風邪も引いた。わりあい密度の濃い6月だったように思う。もう6月も終わりかと思いつつ、思い出せば結構いろんなことをしていた。2月の半ばくらいから毎日早起きして、DAWを触って、それから6月の終わりまでくると継続の美しさを感じる。ここまで音楽を継続しているのは人生でも初めてかもしれない。好きなゲーム実況者がそれが良かろう悪かろう関係なく毎日動画を投稿し続けていて、それに大きく影響を受けている。DJ・リリースの反応・感想も嬉しいし、それがこの継続に付随したものだと思うとなおさら嬉しい。ながらく自己肯定感のようなものの存在を気にしてなかったけれど、久しぶりにその高まりを感じた。良いものを作る、よりも継続し続ける方が難しく、美しいものかもしれない。だから何かを継続し続けている人よ、あなたはとても美しい。

ただ、いまは気分が落ちている。韓国と北朝鮮のニュースをもう半年近く追っているが、最近は特に気が沈むようなニュースばっかりだ。極右政権同士が隣り合うとこんなに不安感あるもなのか。そこに住む人たちは気が気じゃないと思う。(ヨーロッパもそういう不安の只中にいると思う そこから生まれてくる音楽のムードはおれにとっていま非常に興味深い)そもこの分断と状況は日本の軍国主義が招いてしまったことなので、それを考えるとさらに気が沈む。だから朝鮮半島に何か起きたら、日本政府は韓国に加勢して紛争を盛り上げる、ではなく全力で止めて欲しい。ガザにおけるエジプトやカタールのように。朝鮮半島の平和を追求し続ける責任が日本にはあるし、そういう国であって欲しいと思う。

そういえば6月の最初は誕生日だった。悪くない誕生月だった。悪くない誕生月は人生でも多いほうじゃない。来年をあたりまえに迎えられると思える世界になってほしい。そうでなければ、これから残すものより、今まで残したものを大事にしたい。そういう意味で17℃はおれの血肉だ。本当にリリースできて良かったし、これから先ずっとこの作品を愛そう。もちろんほかの作品も愛そう。もし終わりを迎えたら、終わる前にいままでの作品のことを思い出そう。

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