water to this summer
Xやスレッズに残すような些細なことを一日何度も思いついているけれど、色々とやってる内に何を言いたかったかすぐ忘れる。EPも完全納品したので、少し気晴らしがてらにミックスを録ろうと思ったが、金もなかったので新しく曲を買うことはせず、既存の曲でやろうとした。レコードボックスを見れば、大量のパスを失いCUEも設定されてない曲だらけだったのでまずは曲の整理から始めたが、これが3日かかるはめになった。同じ作業をやり続ける飽きが本当に苦しかったし、作業から離れて曲を聞いても、どこにCUEを打つか無意識に考えてしまうのが辛かった。そういう機能的な聴き方はDJ特有の良くないフィルターだと思う。フィルターなんてできる限り失くした状態で曲は聴きたかったから、病気にかかった気分になってより憂鬱だった。
先々週に東京に住む友達が桶川に来た。友達は最近車を買ったらしく、たまたま埼玉に来ていて、そのノリで連絡をくれたんだと思う。桶川に車で迎えに来て、そこから桶川のリサイクルショップを転々としながら回った。特におれはリサイクルショップで何か買ったわけじゃないけれど、炎天下のドライブはどこか夏休みらしさを感じた。一頻りリサイクルショップを回った後はスーパー銭湯に行って岩盤浴に入った。岩盤浴特有の蒸し暑さの中、寝転がりながら友達への感謝を思い浮かべていた。おれの周りには良い人たちばかりだ。そういう人たちのことは死ぬまで覚えていたいし、愛していると思った。愛している人たちが沢山いる。友達もそうだし、家族もそうだし、そういう人たち一人一人を思い出し愛していると心の中で呟きながら死にたいと思った。愛している、愛している、愛している、愛している、愛している…。
岩盤浴に入った後は普通に銭湯に入って、出てからは寿司を食べた。サーモンは美味い。口の中でしゅわっと溶ける感じがするし、脂の旨みがたまらない。その日は沢山の種類のサーモンを食べた。それから別の友達と合流するために車でまた別の場所に向かって、合流してからは居酒屋、公園と場所を変えながら夜通し喋った。最近あった仕事の話、友達周りの世間話、音楽の話、などなど。朝を迎えて見たひつじ雲はとても綺麗だった。まるで夏休みだ。この一日が夏休みのすべてのような日だった。この日を2度と忘れたくないし、みんなのことも死ぬまで忘れたくないし、ずっとずっと愛していたい。愛しながら死にたい。