『スマートホーム2.0』の時代
ついに「スマートホーム2.0」の時代が到来しました。
この波は、日本の暮らしを大きく変えることになるでしょう。
それでは、「スマートホーム2.0」とは?
これからの豊かな暮らしを形作る新技術とは?
そもそもスマートホームってなんだろう?
来る日本の未来の暮らしを、一緒に考えてみましょう。
「2.0」の前に「スマートホーム」って…?
スマートホーム…というものが無い時代。家を借りる時、あなたはどんなことを考えて家を探しをしましたか?「南向きの家が良い」「新宿駅に1本で行ける駅」「2回乗り換えても良いから職場まで20分以内」「2階以上」「角部屋」「駅から近い方がいい」「バスとトイレは別がいい」といった、そもそもの「家の造り」や「間取り」「場所」というものの比重がとても多いと思います。
「独立洗面所がついてたら嬉しいな」「浴室乾燥もあったら良いな」「陽当たりの良い部屋が良いな」「風の通しの良い部屋が良いな」といった暮らしは、「家」の二の次でした。
でも、「スマートホーム」が生まれたことによって、私たちは『家(House)』ではなく『家(Home)』を大切にできるようになりました。
人はみな「こんな家に住みたい」ではなく「こんな暮らしがしたい」という願望がまずあって、家を探します。
例えば「帰りたい家」と聞くと、どんなことを想像しますか?家に入ると温かな光が漏れていたり、心地よい香りや笑い声が聞こえたり、そういったシーンが思い描かれるのではないでしょうか。帰りたい家の『家』とは「家(House)」ではなく「家(Home)」なのです。
「家(House)」と「家(Home)」の違い
HouseとHomeの英語のニュアンスを調べてみると、「家(House)」は物理的な、構造物を指しています。「家(Home)」はそこに住む人の「生活」や「暮らし」を包含しています。外から見えるものではありません。他人が理解するにはその「家(House)」の中に入って暮らしを共にしてみるほかありません。さらに「家(House)」の用法を見てみましょう。「to buy/rent a house」「house prices」と書いてあります。「家(Home)」にはそこに暮らす、その人だけの思い出や時間、記憶があります。あなたの生活に値段はつけられるでしょうか?あなたの暮らしは人に貸したり、誰かの暮らしを借りたりできるでしょうか?
スマートホームがある「家(House)」に暮らすことによって、より豊かで幸せな記憶をつくる「家(Home)」にすることができます。
「スマートホーム」の誕生によって生まれた変化
これまで「家」を世の中に提供できたのは不動産会社だけでした。それはこれまでの「家」が物理的な建造物、つまり目で見える、木やコンクリートでできた壁に屋根という雨風を防ぎ、出入りができる扉があって、侵入されないように鍵がついている…という「物」を提供していたからです。
でもスマートホームは違います。実際に、国内外のスマートホームの事業を行っている企業は不動産会社に限りません。それはなぜかというとスマートホームとは「生活」や「暮らし」を提供するからです。スマートホームの「家(Home)」は、そこに住む人が感じる安らぎや愛着、思い出という目に見えない体験や記憶の一部なのです。
これまでの課題と「スマートホーム2.0」の到来
とはいえ、新しいものは豊かさだけではなく、往々にして新しい課題も生みます。スマートホームも例外ではありませんでした。例えば「デバイスを繋げたくても繋がらない」「初期設定や使い方が難しい」「詳しい人しか使いこなせない」「セキュリティやプライバシーが不安」といった声は多くありました。その課題を解決したのが『スマートホーム2.0』です。
「スマートホーム2.0」は様々な新技術によって支えられています。例えば、Matter、Thread、Aliro、UWB、Ambient sensing、Edge Computing、Wireless Charging、Bio Metricsなど、数多くの新技術がスマートホームによる「暮らし」をより豊かにできるように開発が進められています。(詳細はCEO新貝のnoteにて投稿予定です。)
これらの技術やスマートホームそのものは日本より欧米諸国が先行しているのが実態ですが、日本企業も遅れを取るまいと多くの国内企業が開発に取り組んでいます。中でも「CEATEC2024」のコンファレンスでも取り上げられた「Matter」は、世界のスマートホーム標準規格として注目を集めています。
Matterが期待される理由
『スマートホーム2.0』は「繋げたい物を繋げる」ことができます。『スマートホーム1.0」の時代は、「使いたいのにデバイスが思うように繋がらないから使えない」というものでした。このようなユーザーの悩みは当初から大きな課題の一つでした。これはメーカーごとに使っている規格が異なることで起こる問題でした。特に有名なのは「Zigbee」と「Z-wave」の二大規格です。この二大規格はスマートホーム業界においてのマーケットシェアはほぼ互角にも関わらず、互換性がありませんでした。実はこれまでもいわゆる「標準規格」「規格の統一化」はトライされてきたものの、企業間の対立によって一般化することはありませんでした。そこで業界全体が手をとりあって生まれた規格が「Matter」です。Matterの特徴はAmazon、Apple、Googleというメガテック企業が規格作りに参入している点です。その結果実はMatterはすでにスマホに標準化され始めています。最新のAppleとAndroidのOSは既にMatterに対応できる仕様になっています。
さらに、「スマートホーム1.0」にあった課題ももちろん解決できます。煩わしかった初期設定も、QRコードを読み込んだり、Suicaのようにタッチするだけで簡単にセットアップができるようになります。これまで「どのメーカーのデバイスを買えばいいんだろう?分かんない…便利そうだけどなんか面倒くさいしなくても良いや…」と思っていたユーザーも、Matterのロゴを見つけるだけで商品を買うことができるようになります。Matterのロゴのついているデバイスであれば、異なるプラットフォーム(エコシステム)に接続できるようになるからです。そして、大切な記憶である「暮らし」というプライバシーを守るために、セキュリティにも力を入れています。
Matterについての詳細は、ムセンコネクトさんのYouTubeにて解説していますので、是非ご覧ください。
私たちはスマートホームのプロ集団です
X-HEMISTRY(ケミストリー)はスマートホームのプロ集団です。これまでも不動産会社に限らず、多くのスマートホーム事業の立ち上げや運用をご支援してきました。
私たちは『スマートホーム2.0』の時代でもまだまだ多くある課題を乗り越え、暮らしを豊かにしたい企業様をご支援していきます。
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