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#113 愛好家とプロの違い-愛好家から学ぶこと-

こんばんは。

今日は題名の通り、「愛好家とプロの違い」について書こうと思います。

今日の話は盆栽業界だけでなく、あらゆる業界で働いている人に通づるものだと思います。

昨日で弟子入りして早3ヶ月。

大学卒業までの人生とは全く関係のない盆栽という業界に身を置いたことで、たった3ヶ月間でも全ての体験が未知のもの、驚きに溢れてすぎるのがあっという間です。

3ヶ月前の自分と比較しても盆栽に関する知識、技術は間違いなく深まっていると自分でも実感しています。

しかし、そんな成長したはずの今の俺は毎週日曜日に何年間、何十年間も盆栽教室に通っている愛好家さんたちの足元にも及ばず本来教えなくてはいけない立場のはずが学ぶことだらけです。

毎週日曜日はなんだか悔しい気持ちになります。

もちろん歴が3ヶ月だといって「しょうがない」と片付けることは簡単ですが、なんだかそれはズルい気がして納得いきません。

この状況は新入社員として入社している同世代の人たちも同じ境遇だと思います。

例えば証券会社に就職した新人証券マンは長年株をやっていて知識、経験が深い「一般人」に会った時、「色々と負けている」と感じると思います。

お金をもらって仕事としてやっているはずの「プロ」がお金を払って好きでやっている「愛好家・アマチュア」に負けるんです。

俺からすればこれは屈辱です。

しかし、歴で見たら負けて当然。

なによりも愛好家の一番の強みは原動力が純粋な「好き」という感情だけで動いていることです。

仕事になってしまっている「プロ」は「好き」という感情よりも前に「義務」を感じて仕事を「好き」になりきれずに取り組んでいることがなきにしもあらずな気がします。

そんな義務を感じているうちはアマチュアには勝てないのではないのかと思っていました。

しかし、プロはアマチュアに勝ち、しかも圧倒的に勝たなきゃプロじゃありません。

だってお金をもらうんだもん。

じゃあどうやって「好き」が原動力のアマチュアに勝つのかというと「プライド」しかない気がします。

「自分は盆栽で金をもらっている」ということにいかに自覚的になるかです。

俺は弟子入りしてから1週間前まで、まずは弟子4人の中で今年中に知識だけでも一番になることを目標に取り組んできました。

しかし、プロの中で勝ったとしても1人のアマチュアに負けたらプロ失格です。

なのでひとまず弟子の中で一番になる目標はやめて、盆栽教室に通っているどんな愛好家よりも圧倒的になることを目標にしようと思います。

そうすればプロのライバルに負けてもプロの及第点は取れていることになると思います。

親方から日々「プロは早く丁寧に正確に」と言われます。

ようやくその本当の意味が少し分かった気がします。

新しく社会人として働いているみんなもついつい「同期に勝つ」ことを目標にしている人も多いと思いますが、まずは「素人に圧倒的に勝つ」ことを念頭に日々取り組むと自然といつかは同期に勝っているんじゃないでしょうか。

確かにプロの中でも一番にならなきゃいけないですが、業界入りたてホヤホヤの俺たちはまずは素人に勝たなきゃいけません。

そして恐らく素人に圧倒的に勝てた時には俺たちは「優越感」を満たすことができて楽しくなり「好き」になるんじゃないんでしょうか。

そしてプロが愛好家と同じ純粋な「好き」を手に入れたらもう最高のサイクルです。

「好きになれたら本物」

これも親方から耳にタコができるほど言われます。

なんだか少し繋がってきた気がします。

まぁ人によって考え方は違うと思いますが俺はそんなふうに思うようになりました。

要はお金をもらっているということに自覚的になってプライドを持ち、アマチュアを圧倒することで仕事を楽しめるようになって義務から解放されるんじゃん?って話でした。

以上。

追記

今日ようやくずっと準備してたクラウドファンディングの申請を運営に出しました。

まぁ正直失敗する確率が90%くらいですが、やらなきゃわからないってことでやってみます。

技術的にアマチュアを圧倒するほどの練習をするための盆栽を買う費用を募る企画です。

ほぼほぼミスるだろうけど温かい目で見てね❤️笑




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