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【1972年のみ】野良DJのセットリスト①


DJなんてそんな大それたものではありません。
ひょんな事から「持ってるレコードかけて良いよ~」とお店の人に言われ、
「え?いいんですか?えへへ♪」と調子に乗ってみましたって話。
ただただ1972年のレコードを持ち込んで順番に回しているだけ。
ピッチもボリュームも良く分からんので、溝に針落として適当なタイミングで横フィーダーを真ん中にして、繋がったと思いきやエイや!と左右に振り切るだけ。
最近じゃもう頭出しのヘッドフォンも付けやしない。
そんなDJ(デクノボー・ジジイ)が恥かしげもなくまた回して来たので備忘録にセットリストを。
機材はパイオニアのDJM-450。
スイッチ、ツマミが多すぎて眼球のフォーカスが追い付かないどころか目が回るので見ないし触りません。縦横フィーダーで全部やります…。


1) Lord Sutch -Gotta Keep A-Rocking-

英国R&R学校の先生、スクリーミング・”ロード”・サッチのソロ2枚目からオープニング曲を。

前作でも”Heavy Frends”と称して当時爆売れ中のペイジ、ボーナムのツェッペリンコンビやジェフ・ベック、ニック・”エドワード”・ホプキンス、エクスペリエンスのノエル・レディングを集めて”最低な音質”のアルバムを出しましたが、本作では同年に「スモーキング・ウォーター」をかっ飛ばしてノリノリな弟子のリッチー・ブラックモアを呼び戻してギター弾かせてます。
ドラムはこれまた「お前最近ヒマだろ?」とばかりにキース・ムーンを呼び出してボッカンボッカン叩かせています。
Heavy Frendsだけに出世した嫌がる後輩たちに「おお~心の友よ~」と無理やりかき集めたのでしょう。
今回はちゃんと録音したようで、アレンジもサッチ卿のスクリーミング感タップリなカッケー仕上がりで1曲目にピッタリ。

2) Ten Years After -Choo Choo Mama-

1972年当時日本でも大人気だったテン・イヤーズ・アフター。
このアルバムは本当に名盤です。
この曲はシンプルなロックですが”西洋最速のギタリスト”のブギーを存分に味わえます。

3) C.C.S -Whole Lotta Rock N' Roll-

C.C.Sは英国ブルースの創始者アレクシス・コナーのバンド、C.C.Sの2ndアルバムから、R&Rナンバーのメドレーを。
ストーンズもビートルズもヤードバーズもみんなアレクシス・コナーから‥と認識しております。

アレクシス・コナーがローバート・プラントに目を付け一緒にバンドをやろうと入ったスタジオにジミー・ペイジが訪れた事で、コナーが協力する形でレッド・ツェッペリンが結成された‥という縁もあってかメドレーは「胸いっぱいの愛」をベースに構成されています。
突っ立っているだけの私としてはメドレーって”やってる感”があって便利。

4) Weather Report -Directions-

みんな大好きウェイン・ショーター擁するウェザーリポートの2ndアルバムからB面の日本公演の曲を。
出だしから最後までスリリングで息もつかせぬ展開。
カッコイイです。

5) Albert King -I'll Play The Blues For You-

STAX大好きオジサンとしては、3大キングと言えばやはりアルバート・キングです。
B.Bほどギャンギャンピンピンやらないところも良いし、本作のバックはバーケイズなんですね。
ファンクバンドを従えてゴリゴリのブルースをプレイってカッコイイなと。
まさに名曲!

6) The Doors -Mosquito-

ジム・モリソン亡き後にリリースされたDoors最後のアルバムから。
同年にリリースされたジム・モリソンのベスト盤より売れなかったという悲惨事実がありますが、この曲はヒットしました。
出だしはオシャレ~な感じですが、ギターが主張した辺りからいきなり雲行きが怪しくなります。
メンバーそれぞれの個性がバッチバチぶつかって大嵐の中に放り込まれる感じがカッコイイ。
この曲も突っ立っているだけの身としては実にありがたい。

7) Quick Silver Messenger Service -Mojo-

カッコイイんだけどな~売れなかったんだよな~。
クイック・シルバー史上最も評価の低いアルバム「カミン・スルー」から。
サイケはサイケでもA面は割とカントリー感のある西海岸的サウンド中心だが、B面からパワフルでエモーショナルでファンキーなサイケロック全開。
この曲は誰が聴いてもカッコいいと思うのだけど。

8) Jackie Lomax -Fever's Got Me Burnin'-

これもな~!売れなかったんだよな~!好きなんだけどな!
アップル様とジョージ・ハリソンの神通力を失ったとは言え、ニューオーリンズ勢、ザ・バンド人脈という新たな仲間を得たのに鳴かず飛ばずだったアルバム「スリー」から。
英国出身のどこか翳りのあるパーソナリティがファンキーな曲と融合していてノリノリという感じではない独特な味わいがあると思う。

9) The Soul Children -I Want To Be Loved-

持ち時間も佳境を迎えた大詰め。
ここは1972年で一番好きかも知れない曲をバシーンと。
男女2人ずつのヴォーカル・グループだが、4人がそれぞれ個性を存分に発揮しあい、とんでもないスケールで聴かせる大作。
この曲は何度でも聴いてしまうし、ずっと聞き続ける曲と思います。

10) RINGO STARR -Back off Boogaloo-

アルバム未収録のシングル曲です。
プロデューサーはジョージ・ハリソン。
ソロになって、ジョンとポールがややもたついているこの時期にリンゴとジョージは絶好調。
タイトルの由来は当時マーク・ボランが何を言うのにも「ブーガルー」と付けるのを気に入って決めたとか。
「ブーガルブーガルうるさいな!」的な意味かな。
単調な曲ではあるけどリンゴのドラミングが全面に出た印象的な曲。

11) John Mayall -Keep Our Country Green-

英国ブルース学校の先生も亡くなりましたね‥
この頃のメイオール先生はアメリカへ移住していてJAZZと親密になっていました。同年は前述のウェザーリポート、マイルス、チック・コリア、ハービー・ハンコックらがどんどんアバンギャルドになっていた頃。
そこで逆にオーセンティックなJAZZに接近しているのが面白いです。
この曲は非常に穏やかでノスタルジック。
実は時間が余って急遽投入したのですが、トリを飾るのに相応しい曲だったと思います。


しかし今年の夏も暑い!
あともう1日分あるので②に続きます。
1日が終わって「あと1日あるのか‥」と後悔したりしなかったり‥


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