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【1972年レコード】7)MOTT THE HOOPLE : All The Young Dudes


■データ

  • リリース : 1972/7/28

  • レーベル : UK-CBSレコード US-コロムビア・レコード

  • プロデュース : デヴィッド・ボウイ

  • チャート : US-89位 UK-21位

  • スタジオ : オリンピック・スタジオ/トライデント・スタジオ

  • 所有ver : MOVLP779(2013 Netherlands)

■トラック・リスト

[SIDE-1]
1. スィート・ジェーン(ヴェルベット・アンダーグラウンド)
2. ママズ・リトル・ジュエル
3. すべての若き野郎ども(All The Young Dudes)
4. サッカー
5. ジャーキン・クローカス

[SIDE-2]
6. 新しき若者たち(One of The Boys)
7. ソフト・グラウンド
8. レディ・フォア・ラブ/アフター・ライト
9. 潜水夫(Sea Diver)

■メンバー

  • イアン・ハンター (ボーカル/ギター/ピアノ)

  • ミック・ラルフス (リード・ギター/リード・ボーカル(B3))

  • ヴァーデン・アレン(オルガン/リード・ボーカル(B2))

  • ピーター・ワッツ(ベース)

  • デイル・グリフィン(ドラム)

■LINK


■メモ

  • T.REX、デヴィッド・ボウイに続き、ボウイ/ロンソンが手掛けた最高傑作モット・ザ・フープルの「すべての若き野郎ども」

  • アイランドからCBSへ移籍後 初のアルバムとなるモット・ザ・フープル 5枚目のアルバム。

  • 69年デビューからライブには定評があったがヒット作がなく、1972年3月に解散を決めたところでデヴィッド・ボウイに引き留められる。

  • デヴィッド・ボウイは楽曲提供とプロデュースを買って出る。デヴィッド・ボウイの記事で記載した通り「すべての若き野郎ども」を提供され、ヒットする事を確信したメンバーはバンドの解散を取り消した。

  • 全員が予想した通り同曲は英国シングル・チャートで3位、アメリカでは37位とバンド初の大ヒット曲になった。

  • 「すべての若き野郎ども」はデヴィッド・ボウイ作であり、彼のアルバム「ジギー・スターダスト」と世界観を共有している。「ジギー・スターダスト」のオープニング曲「5年間」で伝えられる地球に残された5年というタイムリミットへの空気感を少年達の視点から描いている。退廃的で諦観しきった少年達の姿には希望、絶望そのいずれも垣間見えない。

  • 「すべての若き野郎ども」はグラムロックの代表曲、グラム賛歌と評される一方でゲイについての曲だと捉えられる向きもある。ルー・リードは同曲を「ゲイ・アンセム」と言い切っていた。

  • 本作がグラム・ロックの代表曲である事に異論は全く無いが、10代の頃はじめて聞いたモット・ザ・フープルはパンクロックの源流という文脈で語られていた為、個人的にはパンクの印象が未だにある。作品のテーマや背景の空気感はまさにパンクのソレだと思うし。

  • 当時のモットザフープルはデヴィッド・ボウイがファンだと言うのも頷けるカッコ良さ。ルックスも演奏も繊細でスマートだ。

※所有盤はMusic on Vinylによる再販版。Music on Vinylとは主にクラシック アルバムの公式ライセンスを取得した再発盤をレコードでリリースするオランダのレーベル。

ビルボード誌 72/11/11 広告面

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