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【1972年レコード】6)DAVID BOWIE : The Rise and Fall of "Ziggy Stardust" and the Spiders from Mars


■データ

  • リリース : 1972/06/16

  • レーベル : RCAレコード

  • プロデュース : デヴィッド・ボウイ/ケン・スコット

  • チャート : US 75位 / UK 5位

  • スタジオ : トライデント・スタジオ

  • 所有ver : DB69734 (PARLOPHONE : 2016) 

■トラック・リスト

[SIDE-1]
1. 5年間(Five Years)
2. ソウル・ラヴ
3. 月世界の白昼夢 (Moonage Daydream)
4. スターマン
5. イッオ・エイント・イージー(ロン・デイヴィスのカバー
[SIDE-2]
6. レディ・スターダスト
7. スター
8. 君の意思のままに (Hang On To Yourself)
9. ジギー・スターダスト
10. サフラジェット・シティ
11. ロックン・ロールの自殺者 (Rock 'N' Roll Suicide)

■メンバー

  • デヴィッド・ボウイ(ボーカル/ギター/サックス)

  • ミック・ロンソン(ギター/ピアノ/ボーカル)

  • トレバー・ボルダー(ベース)

  • ミック・”ウッディ”・ウッドマンジー(ドラム)

  • ダナ・ギレスピー( バック・ボーカル:イット・エイント・イージー)

■LINK


■メモ

  • デヴィッド・ボウイ5作目のアルバム

  • T.REXの「SLIDER」と双璧を成すグラム・ロックの金字塔とも言える作品

  • いわゆるコンセプト・アルバム。5年後に迫る資源枯渇を原因とする人類滅亡の危機に救世主として異星より来たバイセクシャルのロックスター、ジギー☆スターダストの物語

  • デヴィッド・ボウイは架空のロックスター”ジギー・スターダスト”を名乗り、バックバンド「スパイダーズ・フロム・マーズ」を従え、1年半もの長いツアーを組み世界を回った。

  • 邦題は当時に見られる強引な直訳で「屈折する星屑の上昇と下降、そして火星から来た蜘蛛の群」となっているが、この毒々しさもコレはコレで"ジギー・スターダスト"らしくて良い。実際直訳でもあるしニュアンスは本国でも空気感は同じと思う。

  • 当時のチャートを見るといささか地味だが、本作の凄みは現在に至るまでD.ボウイの作品群でも最多の376種類のバージョンを持ち(Discogs)、発売から00年代を超えても世界中で再販を重ねている。

  • 1972年は超巨大なローリング・ストーンズの天下で間違いないが、ボウイ/ロンソンはプロデュースや楽曲提供を精力的に行い、ストーンズの向こうを張る大活躍の年で、まさに時代を牽引する存在でもあった。

  • ボウイは本作の他、解散を覚悟していたモット・ザ・フープルへ「すべての若き野郎ども」を提供している。当初はサフラジェット・シティを渡すつもりだったが断られ、代わりにイアン・ハンターらの前で胡坐をかいてアコギで演奏した「すべての若き勇者ども」が気に入られ、この曲がモット・ザ・フープル最大のヒット作となり、バンドは解散の危機を免れた。

  • 同時期にかねてよりファンだったルー・リードへプロデュースを志願し、ルー・リードの代表的傑作「トランスフォーマー」を完成させた。

  • 1972年のデヴィッド・ボウイは無二の盟友ミック・ロンソンと共に驚異的な活躍を見せている。その影響力はJoJoの黄金の弓矢の如く周囲を目覚めさせ、1972年にグラムロックというジャンルを確立させた。そしてその後も、今現在も影響力を全く衰えず輝き続けている。

※所有レコードは名義がParlophone(パーロフォン)となっており、聴き馴染みが無い為調べてみた。出発はドイツでビートルズが最初に契約したレーベル。ビートルズが独立(アップル・レコード)後に活動停止/再開を経てEMIに吸収→ユニバーサルミュージックがEMIのレコード部門を吸収→ユニバーサルは多くのレーベルを吸収し過ぎた事でEU競争法に抵触し吸収したレーベルを分離→パーロフォンの大部分はワーナーミュージックが買い取る。紆余曲折の末、現在のパーロフォンはワーナーミュージックの連結子会社として活動している。RCAは現在ソニーの傘下にあり、パーロフォンに纏わる一連の流れには関連せず、所有盤はパーロフォンが再販でリリースしたもの。

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