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言の葉譚<010>文型は言の葉の屋台骨

人の体が骨と肉と皮で出来てゐると見れば、家は木組みの姿が骨で壁や床などが肉、家具類や装飾品が皮と云ふことにならう。これを文章に当て嵌めれば、文型が骨で構文が肉、修飾関係の絡繰からくりが皮になる。この骨の部分を屋台骨と仮称して細やかな一稿をご覧に入れる。

メッセージは何か、と問われるなら、それは木組み(屋台骨)が家の基本であるやうに、文型がすべて文章の基本だと云ふことを納得いただくことだ。英語なら五つの文型がそれで、それらが組み合はされて単文復文になり、主節従属節になって、修飾関係が生まれる。文脈などの精緻も、所詮は文型の相関関係で発生するわけだ。

如何いかに複雑に見えても、文章はすべて文型が織り上げる布で、英文の読み書きは一見して縦糸横糸を見抜き装飾物を見分ける「眼力」があれば造作のないことだ。本稿はそんな英語力を獲得する道の入り口として、些細ささいなヒントを示さんとの試みだ。

The Readers' Digestを引き合いに出しての本稿、そんな眼力が欲しいものだとお考への向きは、是非お読みなされ。

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